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【J2:第11節 鳥栖 vs 湘南 レポート】今節もホーム初勝利ならず。数的優位を生かせなかった鳥栖と試合巧者を見せた湘南が勝ち点を分け合う。(05.05.08)

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5月8日(日) 2005 J2リーグ戦 第11節
鳥栖 0 - 0 湘南 (14:00/鳥栖/7,659人)
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この日の鳥栖スタジアムに駆けつけたサポータたちは、サッカーの試合で1得点をあげることがいかに困難なことかをあらためて知らされたに違いない。
シュート本数16本、ボールポゼッションは圧倒的に鳥栖に軍配が上がった試合だったにもかかわらず、その1得点があげられず鳥栖は今季ホームでの初勝利を逃してしまった。前節・前々節とアウェーで快勝してホーム凱旋してきた鳥栖ではあるが、7,659人を迎えた鳥栖スタジアムに今節も大歓声が上がることはなかった。

J2の1試合平均シュート数は1チームあたり10.37本。1試合平均得点は1チームあたり1.22点。最多シュート数を誇る首位の京都でさえ、1試合13.09本である(Jリー公式サイト「チーム別集計結果」参照)。このデータを持ってしてもこの日の湘南は良く守ったと言える。前後半を通して2本しかシュートを打てなかったにもかかわらずスコアレスドロー。勝ち点1を分け合った両チームの試合後の監督会見では好対照の表情を見せた。

前半、風下を選択した鳥栖は、開始早々から高い位置からプレッシャーをかけ続けた。対する湘南は、早いプレッシャーを受けまいと縦に長いパスを入れ続けた。鳥栖の2トップ新居・氏原は所構わずボールを追いかけ、奪ったボールは積極的にドリブルで仕掛けた。両サイドMFもDFも積極的にゴールを目指した。7分に氏原がヘディングシュートを見せれば、13分には奈良崎がミドルシュートを放った。この積極性は、23分に湘南の白井の得点機会阻止の反則を誘い、鳥栖は数的優位に立った。この時点で誰もが鳥栖のホーム初勝利を信じ、順位でも湘南を抜いて5位に上がると思っていた。しかし、宮原のFKは湘南GK小林の伸ばした手ではじかれ、続く29分の高橋のシュートは小林の足に阻止された。前半が無得点で終了したにもかかわらず、風上に立つ後半に得点できると信じていた。

しかし、ハーフタイムに湘南の上田監督は冷静に選手たちに指示を出した。『あわてずにボールをつなぐ』ことと『奪ったらカウンターをねらう』ことだった。数的不利に立ちながらも湘南の選手たちは忠実にこの指示を全うした。ゴール前ではパリシッチを中心に身体を張ってボールを跳ね返し、中盤では多様なパス回しで鳥栖に隙を見せなかった。ボールのある逆サイドの選手は、常に前のスペースを探しそこを狙っていた。特に前節も見事なオーバーラップで得点をあげたDF永里は、交代直前の85分にこの試合で湘南の2本目となるシュートを放ち鳥栖をあわてさせた。

優位に立った鳥栖の松本監督は、『ゴール前ではもっと勇気を持て』と指示した。しかし鳥栖の選手たちはボールを湘南サイドの奥深くまで運ぶもののフィニッシュまでには至らなかった。数的ハンディを負った湘南がバイタルエリアを固める布陣で後半をしのいだせいである。後半立ち上がりの10分までは立て続けに5本のシュートを放ったが、決定機とはならなかった。DF奈良崎のドリブルシュート。小柄な新居のヘディングシュート。MFの宮原、長谷川もゴールを狙った。しかし後半11本のシュートはゴールネットを揺らさなかった。

試合後、松本監督は『状況を打破する力が若い選手にはなかった』と経験不足をコメントした。選手たちは異口同音に『攻撃の策のなさ』をコメントした。
この微妙なニュアンスの違いは、ピッチ外から見た監督の状況判断と実際に相手と対峙した選手の試合感覚のズレだったのかもしれない。このズレが優位に立った67分間で放った14本シュートが空砲となってしまった原因かもしれない。
次節、鳥栖は得意としているアウェーで無敗の京都と対戦する。中5日間でこのズレを修復することを切に願いたい。


以上

2005.05.08 Reported by サカクラ ゲン
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