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【国際親善試合〜FIFAワールドユース選手権大会オランダ2005壮行試合〜 U-20日本代表 vs U-20カメルーン代表 レポート】ワールドユースへの最終章。1-0の結果から見えてくるものは?(05.05.12)

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○国際親善試合〜FIFAワールドユース選手権大会 オランダ2005 壮行試合〜
5月11日(水)19:00キックオフ/熊本KKウイング
U-20日本代表 1-0 U-20カメルーン代表
得点者:40' 平山相太(U-20日本代表)
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試合後引き上げてくる選手たちの表情は一様に厳しかった。「このままじゃ、世界を相手に勝てない」。その実感が理由だ。仮想・ベナンであるカメルーンに1-0で勝利するも、決定力をはじめ数々の課題が露呈した。収穫ももちろん得たのではあるが。
ただ、目指すべきはこの日の快勝でもなんでもなく6月10日、オランダ戦にひとつ目のピークを持ってくること。AFCユース選手権以降歩み出した、世界へ向かう道のりの最終章であると考えると、上々の結果と成果を手に入れた試合だったのではないか。

試合は序盤から日本ペースで、相手にチャンスらしいチャンスは与えない。「まずまずのところに蹴れていた」と兵藤慎剛が振り返るように、セットプレーからいくつかチャンスが生まれる。
まず前半4分、右サイドで中村北斗が得たFKを兵藤が蹴る。中央で平山相太が左足で合わせるも、これはポストを直撃、さらにそのこぼれ球に詰めるがこれはGKがキャッチ。13分、兵藤の左コーナーキックがファーサイド増嶋竜也にぴたりと合うが、これも相手ディフェンダーにクリアされる。30分頃まで保ったペースも徐々に崩れはじめ「自分たちでリズムを崩していった」と水野晃樹が振り返るように、30分以降、敵陣ゴール前でのプレー時間がめっきり減ってしまう。そんな中、生まれたゴールは40分。やはり兵藤の右CKを中央・平山が豪快に叩き付けたシュートがゴール正面に決まる。後半はこの1点を守りきり1-0での勝利を収めた。

しかし、ワールドユース予選と8人が同じメンバーとはいえ「相手も調子が悪そうだったし…」と日本の選手たちが口を揃えたカメルーン相手にわずか1得点。これが厳しい表情の何よりの理由だろう。57分に投入された森本貴幸も不発。59分には兵藤からフリーでパスを受けるものの、GKとの1対1を外す。68分にも右サイドでDFを交わすドリブルを見せるものの、狙いすまして丁寧に打ったシュートがDFに防がれる。森本だけでなくこの日の得点者・平山も「ワールドユースまでシュート練習します」とこの日の出来を反省していた。
ただ、わずか1得点の理由はフィニッシュの精度ばかりではないだろう。兵藤が試合後に口にした「ゴールへ向かう方向性がぶれていたのでは」というコメントを奇しくも相手監督までが指摘するように、まだ統一感のない攻撃だったと言わざるを得ない。ゴール前でのラストパスに反応しきれないシーンも前半後半を問わず数多く見受けられた。最終合宿での調整に期待するしかない。
そして、「試合の中であわせ合わせていかないと」と試合前日に中村が口にしていた、ほぼ初陣となったボランチ陣との連係。試合序盤は動き方がわからず、重なっていたが徐々にではあるが試合中に修正ができた。課題とも収穫とも言える点だろう。ボランチに関してはどんなメンバーが入ってくるかということも含め、直前まで定まらない可能性もありそうだ。

ただ、見せ場もある試合ではあった。
この試合、絶妙のコンビネーションを見せたのが、平山、兵藤、中村のトライアングル。熊本は、国見高校出身の彼等にしてみればほぼホームタウン。そんなアドバンテージもあってか息のあったプレーを見せた。また左サイド家長昭博もキレのあるドリブルを再三見せ、場内を沸かせた。それこそ「ゴールへ向かう方向性」が定まりそしてフィニッシュの精度を高めれば…と期待を抱かせる両サイドだった。

この日の出来、勝利に一喜一憂するべきではない。ただ、次に成すべきことが明確になったこと、そして今はその課題を内包しつつも勝利を手に入れたこと。これがこの日の収穫だ。
本番はあくまで6月10日からなのだから。


以上

2005.05.12 Reported by 了戒美子

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