○AFCチャンピオンズリーグ2005 予選リーグ グループE
5月11日(水)19:00/ヤマハ
磐田 3-0 深セン健力宝(中国)
得点者:56' 船谷 圭祐(磐田)、80'・85' 太田 吉彰(磐田)
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AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループE 第5戦。決勝トーナメントへ進出する可能性がなくなった磐田 vs グループ首位の深セン健力宝の一戦。
予選リーグ突破のために、全力で向かってくるだろう深センとの対戦を、山本昌邦監督は『消化試合』ではなく『強化試合』と位置付けた。「若手選手には挑戦の場、長期離脱していた選手には調整の場として、とても良い相手になる。厳しい試合の中でどれだけ頑張れるか、特に若手は結果を残して、ぜひチャンスをモノにしてほしい。今後のJリーグへの判断材料にしたい」山本監督の期待は現実のものとなった。
磐田は故障者が多く、FWカレン・ロバート、MF船谷圭祐、そしてこの日(11日)が誕生日だったDF森下俊の19歳トリオが、同日熊本で行われたU-20日本代表の親善試合を辞退し、この試合へ出場した。そしてケガで長期戦列を離れていたDF鈴木秀人、MF河村崇大、FWグラウの復帰組、今季初スタメンとなるゲームキャプテン森下仁志も合わせたフレッシュなメンバーで挑んだ。
前半、磐田は順調なゲーム運びを見せた。前線でカレン、グラウがプレッシャーをかけ、森下(仁)、西紀寛が上手くゲームをコントロールする。川口信男、船谷のサイドからの攻撃も有効であった。決勝トーナメント進出のために是が非でも勝っておきたい深センだったが、磐田の前線からのプレッシャーが効き、思うように攻撃できなかった。だが磐田も、グラウのゴールバーを叩く惜しいシュートなど2・3度の決定機はあったものの、結局決められず0-0のまま前半終了。
磐田の歓喜の瞬間は、後半11分だった。ゴールエリア内左サイドをカレンが1人交わし、船谷へパス。左足のダイレクトシュートがきれいに決まって1-0。先制点をたたき出した。
後半25分、西に代わり太田吉彰が入ると、船谷がトップ下を務める。35分、船谷が前を見てスルーパスを出し、太田が走り込んでGKと接触しながらもゴール。2‐0とした。太田はスタンドへ向かって全身で喜びを表す。
続いて40分、自陣左サイドから川口(信)がグラウへパス。グラウから右サイド太田へ渡り、そのままミドルシュートを放つ。「練習通りでした」と、得意なコースからのシュートをゴール左へ決め3点目。とどめを刺した。
磐田はDFのカットした球が後ろに反れ、あわや失点かという場面が1度だけあったが、それ以外は全くと言っていいほどヒヤリとさせられる場面はなく、深センの攻撃をものの見事に封印した。
試合終了間際の後半ロスタイム。90分を通して激しかった深センDFザヤック マレックの危険なタックルをDF鈴木が受け倒れ込み、DF金がそのプレーに対し怒って相手に詰め寄る。その金に深センの選手が飛びかかり、両チームベンチからも選手、スタッフが制止に入るなど、スタジアムは一時騒然となった。この試合で勝たなければいけなかった深センは、これほどまでに自分たちのプレーをさせてもらえなかったイライラが募ったようだ。
船谷、森下(俊)、カレンにとっては、巡ってきたチャンスをきっちりとモノにし、U-20日本代表を辞退してまでこの試合へ出た意味があった。復帰組も多少の不安は抱えながらも、中断期間を前に今後の目処が立った。そして、やはり試合を引っ張っていたのが、西・太田・前田といった、日頃からJリーグでも活躍する選手だった。その存在感はさすがで、特に太田は途中出場にもかかわらず2得点としっかりと結果を残し、調子の良さを証明した。
「頼もしかった」若手の台頭を、鈴木も河村も喜んだ。さらに鈴木は続ける。「いつも試合に出ているメンバーもうかうかしていられない」と、最高な状態のチーム内でのポジション争いに、表情を引き締めた。スタンドで観戦した磐田の「主力組」。この試合の結果に、刺激を受けた選手は少なくないに違いない。それぞれがどんな思いを胸に秘めたのだろうか。
「自信」「経験」。口で言うのは容易だが、簡単に手に入るものではない。ACL決勝トーナメント進出の道は閉ざされ、目標は達成できなかったが、過密日程で挑んだことに価値があり、その中で得た「経験」「自信」がこの先の何ものにも代え難い財産になっていくに違いない。
以上
2005.05.12 Reported by 上岡真里江(BITMEISTER)
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