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【ヤマザキナビスコカップ:第3節 神戸 vs 大宮 レポート】シュート数で上回るも、決定力不足に泣いた神戸が大宮に敗れる。(05.05.21)

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5月21日(土) 2005 ヤマザキナビスコカップ 第3節
神戸 0 - 1 大宮 (15:00/神戸ウイ/5,884人)
得点者:'81 クリスティアン(大宮)
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 約2ヶ月ぶりのナビスコカップ再開に集まった観衆は5884人と、いささか寂しさが感じられるウイングスタジアム。チームの支柱であるDF三浦淳を代表選出で欠く神戸は、三浦淳が預かってきたトップ下にMF薮田を配置。他はリーグ戦同様のメンバーでスタート。大宮も若干先発メンバーを変えてキックオフを迎えるが、17分で左サイドを預かっていたDF冨田の負傷退場によりDF三上が途中出場と、早い段階でメンバーを交代し試合を進めることになる。

 前半、主導権を握ったのは神戸。レオン監督就任後、リーグ戦でも見せてきた前線からのプレッシャーを徹底し、高い位置でボールを奪って攻撃につなげるといった組織力を徹底する中で、リーグ戦の第3節以降ゴールのないFW播戸や、カップ戦の第1節以降ゴールのないFWカズが積極的にゴールに詰め寄り、立続けにシュートを放つが、ゴールマウスをとらえることができず。それでもフィニッシュまでの形を作り出すことで相手のラインを下げ、終始、主導権を握っていたのは神戸。大宮も時折、カウンターからFWトゥットやFWクリスティアンが数回にわたり決定機を見い出しはしたが、前半のシュート数、神戸が11大宮が3という数字から見ても分かるように、スコアこそ0-0ながら明らかに神戸優位で前半を折り返す。

 後半に入ると、立ち上がりから神戸は前のゲーム同様、FWカズを下げ、代わって高さ、パワーを売りとする FW和多田を投入。更に17分にもMF朴に代えてMF栗原を投入し、攻撃に新しいバリエーションを加え、『ゴール』をより意識した戦いを続けるが、常に枚数多く守備を展開する大宮の前に決定機を作らせてもらえず。対する大宮は、徐々に疲れが見え始める神戸に対し、前半よりボールの支配こそ高めたものの、決定的チャンスを作ることはできない。その両者の“我慢”の時間帯に終止符を打ったのは大宮。途中出場のFW桜井のスピードある突破に対し、MF菅原がペナルティエリア内でファウルをとられPK。それを81分にFWクリスティアンが落ち着いて決め0-1と、明らかに神戸より少ないゴールチャンスを得点に結び付けることで、大宮が沈黙を破る。

 もちろん、これで神戸が発奮しないはずはなく。FW播戸に代わって投入されたFW村瀬も含め、途中出場で運動量のある選手が最後までゴールを目指そうとするが、終盤になって先制し、より強固に守備を築く大宮の前に『1点』が遠く感じられた。

終了間際に立続けに得たコーナーキックのチャンスもバーに嫌われるなど、レオン監督が「サッカーにおけることわざで『点をとれないチームは、必ず点を入れられる』というものがある。今日はその通りのことが起きてしまった」と話した通りの結末で大宮が勝利をものにした。

 試合後、5月16日付で、引退が発表されたFWパトリック・エムボマ選手の現役引退セレモニーが実施された。97年ガンバ大阪の選手として来日して以降、数々のスーパーゴールを含め、Jリーグ通算48ゴールでサッカーファンを魅了したエムボマ選手。日本でのキャリアを振り返り「97年、ガンバ大阪で初めて決めたゴールが本当の意味で僕のキャリアのスタートになった。それ以外にもJリーグにはたくさんのゴール、思い出があるが、今はそれを大切にバックにしっかりと詰め込んで次の人生に向かいたい。先週レオン監督から『引退は悲しむことではない。引退は新しいスタートだ』と言われたが、僕もその通りだと思っている。その言葉をしっっかり受け止め、頑張っていきたい」と語り、何度も「ありがとう」と感謝の意を表してスタジアムをあとにした。

以上

2005.05.21 Reported by 高村美砂
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