5月21日(土) 2005 ヤマザキナビスコカップ 第3節
浦和 2 - 1 新潟 (14:05/埼玉/30,744人)
得点者:'6 エメルソン(浦和)、'60 鈴木啓太(浦和)、'74 エジミウソン(新潟)
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浦和がホームで2対1と新潟を下し、3連勝で予選リーグ突破に向けて大きく前進した。
序盤から試合の主導権を握った浦和は6分、左サイドをドリブル突破した永井のクロスから、田中達がシュートに持ち込むと、相手DFに当たってこぼれたところをエメルソンが見逃さずに決めて、1対0と先制。60分にはエメルソンのFKがクロスバーに当たって跳ね返ったところを鈴木が胸トラップからボレーで押し込み、2対0とリードを広げた。「エメルソンがファーサイドをねらうだろうと思っていたので、こぼれ球をねらっていた。いいところにこぼれて来てくれた」とゴールを決めた鈴木は語った。
しかし、その後は運動量が落ち始め、中盤が間延びしだし、新潟にペースを奪われた浦和。「前半はいい形ができていたが、後半は相手にPKを与えてしまうなど、自分たちで試合を苦しくしてしまった。終盤は間延びして、攻守の切り替えもうまくいかなかった」(長谷部/浦和)。「2点目を取ったあとに、中盤が間延びしてしまったことは問題。前半はセカンドボールを拾えていたが、後半は拾えずに苦しくなった」(鈴木/浦和)。中盤のキーマンであるふたりが振り返ったように、終盤はリズムを失い、74分にはエジミウソンにPKから1点を奪われるなど、苦しい展開だった。
浦和のブッフバルト監督は「前半の早い段階で先制点を奪えたことがよかった。PKでの失点がなかったら完璧な勝利だった。エメ、達也、永井のコンビネーションもよくなり、攻撃力は増してきている」とコメントしたが、厳しい見方をすれば、その内容はそれほど褒められたものではなかった。
ただ、浦和に明るい話題がひとつ。この試合でFWエスクデロが16歳8カ月21日で公式戦初出場を果たした。ナビスコカップでは森本貴幸(東京V)に次ぐ史上2番目の若さでのデビュー。72分からの途中出場で、積極的なプレーを見せ、試合後には「最初は緊張したけど、すぐ落ち着けた。やってみたらそんなに差は感じなかった。少し自信が付いた」と照れ笑いを浮かべながら流暢な日本語で話した。
一方、敗れた新潟の反町監督は「立ち上がりにズルズルと引き過ぎてしまい、先制点を与えてしまった。後半はモビリティーが出て新潟らしいサッカーができたが、シュート精度など最後の部分が欠けていた」と残念そうに振り返った。
前半は前線に船越を残して、フィールドプレーヤー9人が守備に回るなど、低い位置でのプレーが目立った新潟。右サイドでは高めの位置で起用された海本幸とSBアンデルソン・リマの役割がはっきりせず、左サイドでは攻撃が魅力の鈴木が先発したが、まったく仕掛けは見られず、前半だけで退いた。
後半は、シュート1本に終わった前半に比べて、攻撃的な姿勢を見せ、シュート9本を放ち、途中出場のエジミウソンがPKから1点を返すなど、意地を見せたが、反撃もそこまで。これで新潟は、今季リーグ戦、カップ戦を通じて苦手アウェイでの成績を3分け5敗としている。
なお、この結果ナビスコカップグループAでは勝ち点9の浦和が首位に立ち、以下大宮(6)、新潟(3)、神戸(0)と続いている。
2005.05.21 Reported by 栗原正夫
J’s GOALニュース
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