6月19日(日)25:00/ドイツ・フランクフルト/ 34,313人
日本代表 1-0 ギリシャ代表
【得点】
後半31分 大黒将志(G大阪)
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スタジアムへのゲートの前でギリシャ人が気勢を上げる。
「エラス!エラス!」
聞けばエラスとはギリシャ国内で伝統的に使われてきたギリシャを表す読み名なのだそうで、日本で言えば、ジャパン・ヤーパンに対するニッポンという言い方と同格のものなのだという。
そんな彼らに試合前に話を聞いたが「3-0でギリシャが勝つに決まってるよ」という意見や「2-0か3-0でギリシャが勝つよ。なぜならば、ギリシャのディフェンスは世界一だからだ」と自信満々に胸を張ってこたえる若者もいた。そんなギリシャ人サポーターの強気の理由はいくつかあるが、もちろんサポーターの多さもその理由の一つに上げられるだろう。
同じヨーロッパの国ということもあり、ギリシャからドイツへは移動しやすいのは間違いない。ただ、そうした地理的事情以外にも、そもそもギリシャ人はドイツに住む人が少なくないのだという。このコンフェデ杯には、そうしたドイツ在住の知人を頼ってギリシャからサポーターが押し寄せてきており、必然的にスタジアムはギリシャの応援で埋め尽くされた感があった。
試合前の練習に始まり、メンバー紹介が始まるとものすごいボリュームの声援がスタジアムを埋め、ギリシャのホームゲームの雰囲気を作り出している。そんなヴァルド・シュタディオンの雰囲気に逆らうかのように日本代表はギリシャを押し込んだ。
バンコクでの北朝鮮戦で、北朝鮮を応援する人たちの口からはチャンスやピンチの場面で「ヨーヨー」という言葉が出ていたが、それがギリシャの場合「エラ!」という言葉になるようだ。押し込まれ気味の試合展開の中でチャンスが生まれると、そこかしこで「エラ!」という言葉が聞かれた。
前半に試合を決めることができた日本代表だが得点は決まらず、前半は0-0で終了。ハーフタイムのスタジアムの風景は、両チームサポーターとも落ちついたものだった。
メインスタンドから向かって左側のゴール裏で声援を送った日本代表サポーターは、後半にその数を増やして応援を続ける。その応援の後押しを受けて、後半31分に交代出場の大黒将志(G大阪)がゴール。2試合連続の先制ゴールに日本サポーターは至福の瞬間を迎え、ギリシャサポーターは頭を抱える。さすがに連敗は許されないギリシャが終盤に攻勢を仕掛けたが、川口能活を中心とした4バックディフェンスが最後まで集中を切らさずに良く守った。
「今日の日本代表は運があったね。ギリシャにもチャンスはあったけど、うちらは運が足りなかった」と試合後に冷静に語るギリシャサポーター。「日本はスピーディーでパスがうまくテクニックも持ってたよ。いいチームだった」と完全に脱帽した様子。日本のユニフォームを着て応援していたドイツ人サポーターからも同様の意見を耳にした。
卒業旅行をかねて3試合を観戦しているという男女5人組は「このまま決勝トーナメントに進出したら予定を変更するかも」と笑顔で困った様子。
交換留学生としてこちらに住むというモモエさんは「(3位決定戦を行う)ライプチヒにきたら見に行けるのに」とこちらも複雑な心境を吐露していた。
一目見ようと残っていたサポーターに見送られ、20時49分に日本代表を乗せたバスがスタジアムを後にする。その後乗り込んだ21番系統の路面電車の中は、コールを覚えたドイツ人の「ニッポン!」コールがいつまでも響き渡っていた。アウェイでの勝利は、やはり気持ちいい。
以上
2005.06.19 Reported by 江藤高志
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