今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第13節 神戸 vs 千葉 レポート】新生パベル神戸の船出はドロー。千葉の猛攻に耐えて勝ち点1を獲得(05.07.03)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
7月2日(土) 2005 J1リーグ戦 第13節
神戸 1 - 1 千葉 (19:04/神戸ウイ/15,092人)
得点者:'21 平瀬智行(神戸)、'68 阿部勇樹(千葉)
----------

神戸対千葉の一戦は1-1の引き分けに終わった。パベルジェハーク新監督のもとでの再スタートとなった最下位の神戸は、上位をねらう千葉の猛攻にさらされながらも、なんとか耐え凌いで勝点1を獲得した。

中断期間が明けて、7月の「hot6」の初戦を迎えた2日、新生パベル神戸が正式に船出のときを迎えた。その相手は、かつてパベルジェハーク監督が在籍していた千葉(当時は市原)。6月の電撃的な監督交代劇から期間が短かったため、チームをまだ整備し切れていないものの、自身の古巣を相手に勝点を奪いたいパベルジェハーク監督は、これまでとは選手起用、システムも変えてこの試合に臨んだ。

先発出場を続けてきた三浦知を、戦術的理由によりベンチ入りメンバーからも外し、ケガのために播戸も欠場。FWに選んだのは、今季初先発となるふたり、平瀬と、ケガから復帰したばかりの小島だった。そして、彼らを2トップに、中盤は右に三浦淳、左に薮田、ボランチにホルヴィと佐伯、DFには左からホージェル、松尾、北本、室井を配した4-4-2の守備的な布陣を敷き、パベル色を鮮明に押し出した形となった。

前半から千葉が主導権を握り、神戸はカウンターねらいのサッカーを展開するという構図が続いたが、先制点を奪ったのは押し込まれていた神戸。21分、自陣からホージェルが前線に上げたロングボールに、小島と、ふたりの千葉DFが競り合い、そのこぼれ球がフリーの平瀬へ。「オフサイドかなと思ってためらったけど、(副審の旗が上がらなかったので)行っちゃっていいんだ」と、平瀬はGKとの1対1から冷静に見極めて落ち着いてゴールに蹴り込み、今季初得点を獲得。一瞬の隙をうまく付いた神戸、パベル采配がいきなり当たった形となった。

ただ、神戸は時々訪れるカウンターのチャンスも、連係のまずさからすぐにボールを失い、チャンスを逃す形が続く。それでも、引き気味の神戸のシステムと、雨上がりの多湿なスタジアム内にリズムを狂わされたのか、「みんなの足が止まっていつものサッカーができなかった」と主将の阿部が嘆くように、千葉にいつもの連動性のあるサッカーが見られず。千葉の決定機も神戸GK掛川がファインセーブでピンチを凌ぎ、結局、神戸1点リードでハーフタイムを迎える。

後半になると、「神戸に勝点をあげるために来たのか」とオシム監督が激を飛ばした千葉の猛攻が始まる。1点を先に取った神戸は、守りを固めるためにさらに引き気味になるなかで、59分にはハースのヘッド、63分には阿部のオーバーヘッド、66分には交代出場の林の左足のハーフボレーと、次々に千葉にゴールを脅かされる。それでも、ポストや掛川の好セーブで難を逃れた神戸。しかし、68分、とうとう千葉に同点に追い付かれる。右サイドに出たハースからのクロスをペナルティーエリア内に入っていた阿部がヘディングシュート。さすがの掛川も一歩及ばず、ボールはネットに吸い込まれ、試合は振り出しに戻ることになった。

その後、疲れの見える小島、平瀬を下げて、栗原、和多田を投入したパベルジェハーク監督だが、戦術は変えず、あくまでカウンターねらいに終始。一方の千葉は、逆転をねらって果敢な攻めを続けるが、78分の巻のシュートも、その4分後の林のフリーでのシュートも掛川にブロックされ、チャンスを活かせず。立ち上がって戦況を見つめるオシム監督もイライラが募っていた様子。試合終了間際、阿部にフリーでシュートを打つ絶好機があったものの、枠を外してしまったときには、オシム監督は天を仰ぎ、ベンチを叩いて嘆いた。

最後、神戸はロスタイムにCKからチャンスが生まれるも、松尾のフリーのシュートが阻まれ、少ない勝ち越しの機会を逃し、このまま試合は終了。両チームが勝点1を分け合った。

試合後の表情は実に対照的で、パベルジェハーク監督は負けなかったことに満足感を示し、実に26本のシュートを打ちながら1点しか奪えなかった千葉のオシム監督は、ミックスゾーンからバスに乗り込むまでの足取りが重く、かなり憔悴しきっていた。これが今の両チームの状態、残留争いをするために負けられない神戸と、上位をねらうために勝っておきたかった千葉の方向性の違いを物語っていた。

結局、新生パベル神戸の船出は、順風満帆とまではいかなかったが、小さな一歩を踏み出した。ただし、この試合のような戦いが続くと、肉体的にも精神的にも疲れてくるのは明白だ。パベルジェハーク監督が、短い修正期間でいかに戦術を整えてくるのか、降格圏からの脱出を図るための神戸の今後の戦い方にも注目したい。

以上

2005.07.03 Reported by 前田敏勝
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着