7月6日（水）J1 第14節 川崎Ｆ vs Ｆ東京（19:00KICK OFF/等々力）
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「リーグ戦再開後の6連戦に向け、いい準備ができた。とにかく初戦となる磐田戦は大事な一戦になる」とJリーグ再開直前に語っていた川崎F・関塚監督。川崎Fは御殿場合宿で中断期間に調整を行ったが、この合宿中に大分より原田が合流。スタメンではトップ下に今野、谷口と中村のダブルボランチ、オプションとして原田がボランチに入った際には中村がトップ下に上がる形をトレーニングのなかでしっかり構築していた。

その結果が、さっそく第13節・7/2の磐田戦で結果となって表れた。さらに、特筆すべきは関塚監督が合宿前に掲げていた「勝ちきるメンタリティーをしっかり植えつけたい」というポイントも選手たちが体現していたことだ。試合開始から激しくプレスをかけにいったため、後半は息切れした時間帯もあったが、攻撃陣、守備陣がそれぞれの役割を全うし一丸となってまさに「ひたむき」な姿勢を貫き、個人技では勝る磐田を気持ちで圧倒した勝利だった。
とにかくいい形で貴重な「勝ち点3」をもぎとり、川崎Fは続くF東京戦に向け弾みをつけた。

そのF東京は、現在、リーグ戦では第4節（4/10）の磐田戦以降9試合勝ち星がないという苦しい状況だ。日本代表、U-20日本代表組も合流した前節のC大阪戦では加地のアシストから2点を立て続けに奪ったが、終了間際にゼ・カルロスに2点目を決められ精神的にも厳しい引き分け、勝ち点1に終わっている。

その両者の対戦となるこの一戦、川崎Fにとってはキーマン・ジュニーニョが累積警告により出場停止、かわって前節ゴールを決めたフッキがスタメンに名を連ねることが予想される。
川崎Fの選手たちはF東京の印象として「とにかく縦に速いイメージ」と口をそろえる。今季開幕前にプレシーズンマッチで対戦したときには、開始早々、F東京のプレスの早さに面食らっていた川崎Fだが、ある意味、すでにスピードを体感していることはいいシュミレーションになっているだろう。
川崎FとF東京は、かつてJFL、J2時代に数々の熱戦を繰り広げ、ともにJ1に昇格した『僚友』ともいえる存在だ。その後、F東京はJ1に定着し、川崎Fは1年で降格、今年4年がかりで再び昇格を果たし、再びJ1の舞台で対決することになった。そういう意味で、非常に楽しみな一戦だ。
等々力で対戦するのは2000年以来となるだけに、両チームのサポーターにとっては、どこか懐かしく待ち遠しさも感じていることだろう。ハーフタイムには、川崎市在住の西城秀樹氏のパフォーマンスもあり、盛り上がりも期待できそうだ。


以上

2005.07.04 Reported by 隠岐麻里奈