7月6日(水)J1 第14節 東京V vs 浦和(19:00KICK OFF/国立)
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03年半ばに東京V・アルディレス監督が就任して3年目のシーズン。日本代表戦によるリーグ戦の中断が明けた第13節、東京VはG大阪に1-7という大差で敗れた。今シーズン、ここまでの失点数27はリーグトップで、大量失点の試合も目立つ。ナビスコカップでは、3月26日・第1節で川崎Fに前半だけで4失点、5月21日・第2節でG大阪に5失点。リーグ戦でも4月13日・第5節の広島に4失点、4月28日・第8節の名古屋に5失点。これでは、前節の7失点というサッカーらしくないスコアでの敗戦にも驚かないほど。
今年、選手会長に就任した小林慶行がシーズン前に言っていた。「今年、このメンツで優勝しなくちゃいけない。この先できると言う保証はないから」。そして、ある選手がかつて口にしていたのを思い出す。「オジー(アルディレス監督)には、いつまでもうちの監督やっててほしいよね」
選手たちが絶大な信頼を置くアルディレス監督の下で05年はまず天皇杯を制し、続くゼロックススーパーカップも手に入れた。そんなチームが何よりも誇りにするのはテクニシャン揃いの中盤。彼等が展開するパスサッカーは何より新生ヴェルディの象徴であり、監督と選手の信頼の証だ。その中盤の軸となる林は今年33歳、生え抜きのキャプテン山田卓也31歳、米山29歳、小林慶行27歳。若手組では平本、戸川、相馬は24歳、小林大悟は22歳。02年頃から始まった若手とベテランの融合は、そろそろ世代交代へと趣を変えつつある。
しかしリーグ戦の約3分の1を終えた今、シーズン前の選手会長の想いとはウラハラに3勝5分5敗で勝ち点14の14位。シーズンイン当初は「天皇杯、ゼロックススーパーカップと勝っているからリーグ戦でも」と気負ったという話も聞く。
シーズン前から主力組の負傷離脱が相次いだが、中断期間中に米山、山田卓也を除きほぼ復帰。ここから、という矢先の前節の大敗だったが、「私のミスだ」と試合後アルディレス監督は会見で謝罪に近いコメントを残した。ディフェンスの枚数を減らし攻撃に出た直後から立て続けに失点したからだが、今節でいかに立て直すのか。選手たちの期待を裏切らない、監督の采配に期待したい。
今節で対戦する浦和は、奇しくも昨年の2ndステージで7失点(2-7)で敗れた相手。この時も2-3で折り返した後半、4バックにして勝負に出たとたんの4失点。前節のG大阪戦の戦いぶりと似通ったものがあった。最終的にはセカンドステージ優勝を果たした浦和の開幕5連勝のうちの2勝目を献上し、完全に優勝への足がかりにされた形だった。今季も、浦和は徐々に上昇気流に乗らんとするところ。開幕当初は一時最下位にさえ甘んじるも、現在は今季最高の4位に順位をあげている。
エメルソンがオフ明けの合流遅れで騒動を起こす中、前節は今後チームを支えていくべき存在の田中達也が決勝点をあげての勝利。チームとしても手応えを感じているようで、「エメ(エメルソン)がいなくても、永井さんといい距離でシンプルにできた」と田中達也も力強く言い切る。山田暢久も試合後に「彼(エメルソン)がいなくても、チームはまとまっているし大丈夫」とコメントしている。昨年度の得点王に頼らなくても勝利できる状態が出来上がれば怖いものはないだろう。
中3日で浦和戦を迎える東京Vが、紅白戦で試した布陣は通常通りの3-5-2システム。3バックの中央には林が入り、1ボランチのダブルオフェンシブハーフのシステムになるだろう。右サイドには山田、左サイドには相馬。米山はまだ不在だが、言い訳のきかない布陣が組めそう。注目すべきは2トップをワシントン、森本で組むこと。先のワールドユース選手権では全試合途中出場するも思った活躍ができなかった森本。「Jリーグに戻ったら平本くんを抜かすよう頑張れ」とU-20日本代表・大熊監督に声をかけられたという森本に、早くも巡ってきたチャンスだ。
首位鹿島は既に勝ち点32。東京Vとは既に勝ち点18差、浦和とも12差あるが、リーグ戦はまだ半分以上残る。両チームがここからどこまで這い上がれるか。このHOT6が分け目となる。
以上
2005.07.05 Reported by 了戒美子
J’s GOALニュース
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