7月10日(日) 2005 J1リーグ戦 第15節
G大阪 3 - 2 柏 (19:04/万博/17,343人)
得点者:'15 宮本恒靖(G大阪)、'56 フェルナンジーニョ(G大阪)、'57 小林祐三(柏)、'80 明神智和(柏)、'82 山口智(G大阪)
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試合前になって雨が降り出した万博スタジアムでの『G大阪VS柏』戦。監督も含め、互いのチームに旧知のスタッフ、選手が多いということもあり、キックオフ前は共に久しぶりの再会を懐かしむ姿を多く目にする。だが、それもキックオフまでのこと。当然ながら、ともに負けられない一戦にキックオフから白熱した試合が繰り広げられる。
前半だけを見れば、シュート数『G大阪10:柏2』という数字からも見てとれるように、また1-0というスコアからも分かるように、ボールポゼッションではG大阪が上回り、DF宮本のゴールで先制したG大阪がゲームを支配したようにも見えたが、柏も負けておらず。ボールの出どころである、MF遠藤、MF橋本に対して厳しくプレッシャーをかけ攻撃の芽を摘み取ることはもちろん、G大阪が攻撃に転じた際には必ず数的優位の守備で対応するといったように、『まずは守備』の意識を徹底していたという意味では五分の戦いを展開していたといえる。
だからこそ、残り45分が勝負だという様相を呈してむかえた後半。G大阪はDF渡辺に代えてMFフェルナンジーニョを投入。「勝負どころだけにディフェンシブに行くのではなく攻撃的にいく(西野監督)」姿を示すべく、中盤の構成を代え、かつ3トップのより攻撃的布陣でキックオフを迎える。それが結果となって表れたのが56分。右サイドMF二川からのクロスに対し、左に流れかけたように見えたボールをMFフェルナンジーニョが諦めずに追い掛け、角度のないところからゴールを決めて2-0。貴重な追加点を挙げ、柏を引き離す。
だが、柏も負けておらず。その直後の57分にはMF小林が左から中へと流れつつ、角度のないところからシュートを決め、2-1に追い上げ反撃を開始。その直後の63分にはFW平山、65分にはFW玉田と、たたみかけるように相手ゴールに襲い掛かりG大阪を窮地に追いやるが、G大阪GK松代のファインセーブもありゴールは割れず。66分にも、FW玉田の絶妙な突破から好機を見い出し、最後はFWクレーベルがダイレクトシュートを放つが、これは大きく枠を外れる。対するG大阪も、68分にはMFフェルナンジーニョのドリブル突破からのマイナスのパスにFWアラウージョがダイレクトでシュートを放つも、バーの上へ。更に73分のシュートもポストに嫌われるなど、追いやる敵を突き放す追加点が挙げられない。そんな中、一進一退の攻防戦を征するべくゴールを挙げたのは柏のMF明神。80分、右CKセットプレーから中央で相手DFが競ったこぼれ球を左足で決めて2-2。粘り強い守備に攻撃陣が応えるように追加点を奪い、土壇場で試合を降り出しに戻す。
だが、ここで引下がらないのが今年のG大阪。詰め掛けた17343人のファンを歓喜で沸き返らせるべく、82分。MF遠藤の右CKにDF山口が打点の高いヘッドであわせてゴール。この試合で250試合出場を達成したDF山口が、自らの頭でメモリアル弾を決め、G大阪が勝負強さを見せつけ逆転に成功。
結局これが決勝点となり、G大阪が首位・鹿島に食らい付く勝点3をものにした。試合後、西野監督は「G大阪らしくない試合だなとは思いますが、最後で相手を振り切れる強さを備え、苦しいゲームの中でも勝てるチームになってきた」と満足げな表情でスタジアムを後にした。
以上
2005.07.11 Reported by 高村美砂
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