今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第15節 大分 vs 広島 レポート】大分、ロスタイムに集中が切れ失点。広島は再び3位に浮上し自信を取り戻す(05.07.11)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
7月10日(日) 2005 J1リーグ戦 第15節
大分 0 - 1 広島 (19:05/大分ス/17,641人)
得点者:'89 ガウボン(広島)
----------
■注目のHot!Baller: 吉田 孝行選手(大分)
 (選手名をクリック&投票して、JOMOオールスターサッカーに選出しよう!)
----------

 大分にとっては、こんなに嫌な負け方はない。悪夢は試合終了直前のロスタイムに訪れた。広島の途中交代のMF森崎浩司からのパスをFWガウボンが受け、左足で冷静にゴールに叩きこんだ。その瞬間、大分のサポーターの悲鳴ともいう叫び声が聞こえたかと思うと、その声は大きなため息に変わった。17,641人入った熱気に包まれたスタジアムが一気に冷えた。

 「連戦のため、後半戦は消耗戦となり苦しい戦いだった。ホームでのウチの試合も芝生が最悪の状態だった。大分も移動が大変な後での今日のゲームだったので、条件は一緒。」と広島の小野剛監督が試合後の記者会見で振り返った通り、ハードなスケジュールでの連戦と94%の湿度の中、両チームとも苦しい条件でのゲームだった。

 ナビスコカップを含めて、6試合勝ち星に恵まれない大分はなんとしてでも勝点3が欲しかった。その気持ちは、「内容よりも勝点3だけを考えて試合に臨もうと、みんなで話し合った。」というMF梅田高志の言葉に表されている。しかし、勝点3どころか、取れそうだった勝点1さえ逃してしまった。ロスタイムで集中力が切れてしまったのだ。「ロスタイムに入って、勝点1をとろうと思って、守りに入ってしまった。本当はプレッシャーをかけなければならなかったんだ。」とMF阿部吉朗もがっくり肩を落として、疲れ切った顔で悔しそうに話した。

 前半立ち上がりから、大分の得点源であるFWドドとマグノアウベスが、広島の手堅いDFにしっかりとマークされ、攻撃の糸口が見つからない状態だった。「FWの2人にボールを当てようと思っても、なかなかタテに繋がらず、サイドから展開しようと思ったが、それもうまくいかなかった。」というのは、リーグ戦スタメン3試合目のボランチ川田和宏だ。2トップのブラジル人コンビが潰されてしまうと、攻め手がなくなってしまうというのはこれからの大分の課題である。しかし、その川田も相手守備陣の意表をつくミドルシュートや、中盤からの激しいプレッシャーなど攻守に渡り光るプレーを見せた。川田のここ最近の成長ぶりには目を見張るものがある。皇甫官監督の期待にもしっかりと応えている。

 「ロスタイムに点を入れられ、ワールドユースでもモロッコ戦を思い出し、嫌だった。GKコーチから呼ばれ、気持ちを切り替えろと言われました。」といつもの笑顔を全く見せなかったGK西川周作も失点以外は鋭い飛び出しで何度の相手のシュートを阻み、敗れたものの攻守が光っていた。

 大分は皇甫監督が常に話しているように、「2トップへのサポート、2列目3列目の絡み」がもっと必要だろう。しかし、次は中2日で強豪G大阪との対戦が待っている。激しい攻撃を仕掛けてこられるであろう。課題は山積みではあるが、まずは悪夢から目を覚まし、何が何でも勝つという気持ちをしっかりと持つしかない」

以上

2005.07.11 Reported by 森田みき
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着