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【東アジア女子サッカー大会2005 なでしこジャパン(日本女子代表) vs 北朝鮮女子代表レポート】北朝鮮の巧さに押され、持ち味を出し切れず。なでしこも0-1で敗れる(05.08.02)

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8月1日(月)19:30キックオフ/韓国・全州ワールドカップスタジアム/3,500人
東アジア女子サッカー大会2005 第1戦
なでしこジャパン(日本女子代表) 0-1 北朝鮮女子代表

【得点】
'38 RI Un Suk
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「後半だけテレビで見ました(安藤)」前日の男子の試合を見て「絶対に男子の分も勝とうね」と話し、眠りについたなでしこジャパンの選手たち。ちょうどそのころ外は雨、明け方にかけて嵐のような雨が降り続いた。

第1回の東アジア女子サッカー大会が、8月1日(月)、韓国の全州で開幕した。会場の全州ワールドカップスタジアムの広場には、3時過ぎから各国サポーターが姿を見せ始め、その中には、ジャパンブルーを身にまとったサポーターの姿もある。前夜から時折激しく雨が降ったり止んだりしていたが、気温の高さもあり、蒸し暑く感じる。開幕戦は午後5時にキックオフした韓国vs中国。この頃にはすっかり雨も止み空も晴れ渡り、試合は2−0で韓国が勝利している。さぁ、いよいよ日本代表・新生なでしこジャパンの戦いの時がやってきた。

両国の応援のコールが響き渡る中、両チームのスターティングメンバーが入場して来る。
気温は28度、湿度は75%、日中の暑さとはうってかわってしのぎやすいコンディションになった。日本サポーターのいるスタンドには「魅せろ大和なでしこ」の横断幕の文字が見える。日本のメンバーは、GK山郷、DF右から豊田、磯崎、下小鶴、矢野、MF酒井と柳田のボランチ、澤のトップ下、その両サイドに安藤と大野、ワントップの永里。一方の北朝鮮は4−4−2のシステム。これまでと大幅に選手の顔ぶれもかわり、まったく新しいチームとしてこの大会にのぞむ。「自分たちの実力を見る大会でもある」としたキム・グァミン監督は、今の最大の目標である大会は「北京オリンピック」と話し、2008年にむけてチームを育てはじめている。

北朝鮮のキックオフで試合が開始するや否や、ゴール前まで一本ポーンと大きなアーチを描いたボールが入る・・・相手DFと競り合った形でGK山郷がキャッチ。続いてそのまま反撃に出た日本は、永里がゴールラインギリギリまでドリブルで持ち込むも北朝鮮のDFが挟み込み阻止。開始わずか1分の出来事・・・共に積極的に攻める姿勢を見せ合う。しかし、その後北朝鮮の前線からの守備、中盤でのパス回し、スピードのある攻撃にしばし翻弄される日本。日本の良さであるボランチを起点とした攻守の動きを徹底して封じられる。日本はその攻撃に対して、練習でも徹底してきた「挟み込んでの守備」「数的優位を作る動き」をしてみせるも、北朝鮮の強さ、速さ、組織力の良さに押され気味。

そんな中、日本は北朝鮮に先制を許してしまった。前半38分、リ・ウンスクが放った強烈なシュートはゴールへと吸い込まれる。「抜いてすべりこみながら打ってきたから、すくいあげながらのシュートになるということをもっと意識すべきだった」と振り返ったGK山郷。そして最後のところに詰めたが間に合わなかった柳田は「1対1で抜かれた時のフォローが遅れてしまった」と、ひとつ前で抜かれてパスが通ってしまった、その対応に遅れたことを反省した。前半の途中から永里のワントップから永里と大野のツートップに変え、その下に澤と安藤が並ぶ形をとったが、反撃ならず1−0のまま前半を終えた。前半放たれたシュートは8本、日本はわずか1本のシュートを打つにとどまった。

ハーフタイムには、後半のシステムチェンジの可能性を選手に伝えて送り出した大橋監督。後半に入り、大野に代えて大谷を投入し、永里とのツートップに。ベンチ裏では宮間が一人でアップを続ける。「ビルドアップの時は、ボランチと両サイドで起点を作って」という狙いも思うように機能しない。そこで大橋監督は後半17分、MFの宮間をDFの豊田に代えて投入し、3−5−2にシステムを変更。投入された早々、北朝鮮DFに囲まれながらも懸命にボールをキープし抜け出してセンタリングをあげチャンスを作る宮間。ここから反撃というムードが漂うが、中盤で澤が徹底したマークをされ自由に動けない状況は続き、シュートが打てない状況を作られてしまう。

35分を過ぎた辺りに、ベンチ裏でアップする丸山にコーチから声がかかる。残り10分を切ったところで、MF酒井に代えてFW丸山を投入し、柳田のワンボランチ、そして前線は永里を真ん中に、大谷、丸山を左右に広く張らせ、そこにボールを入れるように大橋監督からの指示が飛ぶがままならず、時間ばかりが過ぎていく。そしてロスタイム・・・宮間がフリーキックを蹴ったボールがはずれたと同時に試合終了のホイッスルが鳴り響いた。がっくり肩を落とし、唇を噛んだ日本に対し、新しい力で結果を出したことに、その喜びを体いっぱいに表現した北朝鮮・・・スタジアムには大きな拍手が沸き起こった。

こうして、0−1の敗退で幕を閉じたなでしこジャパンの初戦。「自分たちの良さを消されたとき、どう柔軟に対応するか」・・・アジアを征すためにはどうしてもクリアしなければいけない課題だろう。敗戦の夜からわずか1日を挟み、2戦目の中国との戦いはすぐやってくる。「切り替えて、次はもっと積極的にしかけてゴールを狙っていきます(安藤)」・・・前を向いて戦い続けよう。

以上

2005.08.02 Reported by 日々野真理
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