8月3日(水)(20:20キックオフ/韓国・大田ワールドカップスタジアム/1,827人)
東アジアサッカー選手権大会2005 決勝大会 第2戦
日本代表 2-2 中国代表
【得点】
37' Li Jinyu(中国)、43' Zhang Yonghaiv(中国)、58' 茂庭照幸(日本)、87' 田中達也
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結果だけを見れば2対2の引き分け。優勝をねらう上で必要な勝ち点3を得ることはできなかった。しかし、決してネガティブな面ばかりではなかった。むしろ、ポジティブな要素が多分に含まれた90分だった。
先発メンバーはジーコ監督の宣言どおり、代表初選出の5人を含む新鮮な顔ぶれとなった。「主力に疲れが出ているから、フレッシュな選手を使う」という思惑が奏功し、日本は開始から積極性に富んだ動きでチャンスを作る。
日本の軽快なリズムを作り出したのは、田中達也のボールを引き出す動きだった。
サイドで村井慎二、駒野友一がボールを持つと、「ヘイ!」と声を出し、下がってパスを受ける。クサビのボールを散らすと、一目散に駆け上がりフィニッシュに顔を出す。テリトリーにとらわれず、最前線からゲームを作り出す田中達のプレーに周りが反応。田中達のボールを呼び込む声と同時に、村井が縦に走ってパスを受ける連動性も見られるようになった。
ボールポゼッションが高く、効率の良い攻めを展開していた日本だが、前がかりになったところで落とし穴が待っていた。37分、右サイドでボールを受けた趙旭日のクロスに李金羽が頭で合わせ、先制を許してしまう。李金羽はゴール直後、日本サポーターが陣取るゴール裏を挑発する行為をした為、一瞬、サポーターは色めきたったが、すぐさま冷静にニッポンコールでチームを鼓舞。しかし、43分にセットプレーから今度は張永海に頭で決められ追加点を献上。それでも、「ハーフタイムにみんなで『取り返そう』と言っていたし、できると思っていた」と阿部勇樹が話したように、前半のリズムは決して悪いものではなかった。
後半に入ると、両サイドを下げ5バック気味で守る中国に対して、日本は村井、駒野の両翼を起点に田中達、巻誠一郎がゴール前へなだれ込む。58分、サイド、中央と攻めに変化をつけ、揺さぶりをかけていた日本の攻撃が結実した。村井のスルーパスを受けた田中達のスピードに付いていけない張永海が後ろからファウル。そこで得たフリーキックを阿部が蹴りこみ、GKの弾いたボールを茂庭照幸が頭で押し込んだ。
1点を守り切りたい中国は最終ラインでボールを回し、時計の針を進めようとする。それに対して、日本は前線から積極的にプレスをかけると同時に、サポーターが大きなブーイングを浴びせ中国に圧力をかける。
迎えた87分。田中達が左足で強烈なシュートをねじ込み、ついに同点に追い付いた。66分に登場した玉田圭司、大黒将志と仕事場が重なり、ゲームの流れから消えかかっていた田中達だが、好機を見逃さない集中力は圧巻だった。
結果的に試合は引き分けに終わり、自力優勝の可能性がなくなった。とはいえ、その中で多くの収穫があったのも事実だった。
田中達の活躍は前述のとおりだが、巻も大きな可能性を感じさせた。「緊張して最後の最後で足が出ないこともあった」と話した大型FWがJリーグで見せるような豪快さを発揮できたとき、日本にまたひとつ武器が増えることになる。加えて、サイドでアクセントをつけた村井、駒野も三都主アレサンドロ、加地亮のバックアップにとどまる器ではないことを改めて知らしめた。
北朝鮮戦でのふがいない戦いから一転、チャンスに飢えていた選手たちが質の高いパフォーマンスを披露した。果たして、ジーコ監督は韓国戦でどのようなメンバーをピッチに送り出すのか。
答えは、神のみぞ知るといったところだろうか。
以上
2005.08.04 Reported by スポマガWORLD SOCCER編集部 http://www.spomaga.com/soccer
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