8月3日(水)17:30キックオフ/韓国・大田ワールドカップ競技場
東アジア女子サッカー大会2005 第2戦
なでしこジャパン(日本女子代表)0-0 中国女子代表
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東アジアの王者をかけて戦う「なでしこジャパン」…2戦目の相手は、強豪の中国。
前日練習の頃、夕方に激しく降っていた雨も夜中には嵐のようになり川が氾濫するほど。試合中のコンディションが心配されたが、日中は次第に雨も弱くなり、選手たちがスタジアムに到着する頃には空もすっかり明るくなっていた。
スタジアムにせみの泣き声が響きわたり、雨上がりの蒸し暑さが体を襲う。選手たちが、かわるがわるピッチの状況を見に姿をあらわすと早くから駆けつけた、家族や知人、サポーターから応援の声が飛び、その様子に笑顔を見せる。目標の「優勝」が出来るか否かこの試合が分岐点となる。日本と同じく中国も1戦目、韓国に負け勝ち点0の状態…ともに絶対に落とせない試合だ。中1日の試合、相手との戦いだけでなく、疲労との戦い、そして湿度84%の蒸し暑さとの戦いが強いられる。
日本は自陣ほぼ中央で、一方の中国はベンチ前のタッチラインギリギリのところで円陣を組み、大きな掛け声を響かせた。いよいよキックオフ。
日本のスターティングメンバーは、GK山郷、DFは4バック、北朝鮮戦では左サイドバックだった矢野が右に、磯崎、下小鶴、左サイドバックには宇津木が入った。MFは、酒井と柳田のダブルボランチの前に澤と安藤、安藤はやや右目に位置をとってスタート。そしてFWは永里と大谷のツートップの4−4−2。攻撃の時は3バックで、左サイドバックの宇津木をより攻撃に参加させようという狙い。一方の中国は、韓国戦のときとは3人のメンバーを代えてきたがシステムは3−4−3と変わらず。3人のトップはトライアングルの関係を保ちながら動き、9番のHan Duanと、16番のJi Tingが、特にポジションチェンジを繰りかえす形だ。そして攻守にわたり18番のPan Linaが起点となり要所要所に顔を出す。
開始わずか30秒、フリーキックを得た日本…ひとつずつチャンスを丁寧にものにしたい。キッカーの柳田は丁寧にポジショニングを指示するが、先制点にはつながらず。その後も、日本は北朝鮮との試合で出た課題を意識して、1対1のサポートを早く、中盤で起点をつくる、よりサイドを効果的に…という意識が見える。しかし4本ずつのシュートを放つも両チームとも決められず0−0で前半を終了。
後半に入り先に動いたのは中国。後半14分、20番のBi Yanに代えて、チーム最年長の10番TENG Weiを投入。やはり経験豊富な選手だけあり、前線で王者中国の貫禄を感じさせるプレーを見せ、日本ゴールを脅かす。続いて日本は24分、攻守にわたりピッチを縦横無尽に走り続けた安藤に代えて、宮間を「とにかく動け」という指示とともに送り出した。5分、10分前から投入のタイミングを見ていたという大橋監督。この直前、立て続けに日本の危ないシーンが続いていたところへの投入。続いて「相手のDFの疲れもありフレッシュな選手を送り込みたい(大橋監督)」と、大谷に代えて大野を「サイドを使っていくように。PA内では積極的にドリブルをしかけろ」といった指示を出して送り出した。ともに、二人が入り、早々にチャンスを作り、また日本の流れが出来る。後半終了に近づくにつれ、足をつる選手が目立ち始めた中国。そこに、勝利をもぎ取ろうと日本は猛攻をしかける。後半43分には、「狙い通りでした」という宇津木からの絶妙なクロスも、ゴール前に飛び込んだ永里の頭にはわずかにあわず。しかし、目の前にあるゴールが遠い…。0−0のまま試合終了のホイッスルを聞くことになってしまった。
勝ち点1ずつを分け合った日本と中国。終始ゲームを支配しての戦い、そしてうたれたシュート7本に対して日本の放ったシュートは14本…ゲームを圧倒的に支配しながらも勝てなかったという悔しさと、チャンスを作りながらも得点をすることが出来なかった悔しさを感じたこの試合。一方で北朝鮮との試合で出た課題を、ひとつひとつクリアしてピッチで表現できたことはチームとしての進歩といってもいいだろう。
あとは、得点、そして勝利という「結果」を残して日本に帰りたい…残された試合は次の韓国戦のみとなってしまった。試合を終えて、1時間ほどの全州への道のりをバスに揺られて帰った選手たち。そこで彼女たちはどんなことを考えたのだろう…。次の韓国戦で何かを見せてくれるはずだ。
以上
2005.08.04 Reported by 日々野真理
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