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【2005 SBSカップ国際ユースサッカー】炎天下、試合終了間際のセットプレーで辛勝。U-18日本代表が初戦を飾る。(05.08.19)

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●8月18日(木)14:03キックオフ/藤枝総合運動公園サッカー場/3,321人
U-18日本代表 2-1 U-18セネガル代表
【得点者】14' 梅崎 司(U-18日本代表)、23' ファル・セリニエ・ムルタダ(U-18セネガル代表)、79' 槙野智章(U-18日本代表)
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「このチームは日本の代表なんです。どんな強豪が来ようと、国内の大会で負けちゃいけないんです」。
2005 SBSカップ国際ユースサッカー初日、U-18セネガル代表に2-1で勝利を収めたU-18日本代表・吉田靖監督は、自らに言い聞かせるように記者陣に話し出した。

吉田監督は03年FIFAワールドユース選手権UAE大会、今年のFIFAワールドユース選手権オランダ大会と2度ほどコーチとして世界での経験を持つ。大熊監督の下で培ったものを、今度は自分が監督として活かすべき立場に立っている。07年FIFAワールドユース選手権カナダ大会を目指す挑戦は始まったばかりなのだが、そこまでの道のりは長く、そして険しい。
まず、1つめの理由は予選で難敵と対戦すること。来年インドで行われるAFCユース選手権(07年FIFAワールドユース選手権カナダ大会予選を兼ねる)への出場権をかけた予選が、今年11月に行われる。ここで、北朝鮮、チャイニーズタイペイと同じグループに入ってしまったのだ。1位通過が求められる(2位でも他グループ次第でプレーオフ進出の可能性もある)このアジアユース予選で、強豪と言われるこの世代の北朝鮮に勝利することが、今のU-18日本代表チームに求められているいわば至上命題。しかし、昨年行われたAFC U-17選手権(88年以降生まれ、つまり現U-18世代の1歳下が参加資格。青山隼、内田篤人、伊藤翔が出場)では北朝鮮に引き分けていることが最大の不安要素だ。

そして、2つめは選手がまだまだ成長段階であるということ。現段階で求めるのは酷かもしれないが、例えばワールドユース・オランダ大会を目指したチームの同時期と比べると華やかさに欠けるのは否めない。目指した平山(筑波大)、中村(福岡)、兵藤(早稲田大)、増嶋(F東京)、カレン(磐田)、梶山(F東京)らが03年にアジアユース予選に臨んだ時の華やかさ、そしてプレー面での個性の際立ち方に比べると『キャラが薄い』感がある。
しかしながら「前のチームに比べると、中盤は勝負できる選手がいるのかなという気はしている」と7月の国際ユースIN新潟の際に語った吉田監督。明るい兆しも感じているようだ。就任以来、吉田監督が常々口にする「攻撃的な、積極的なサッカー」を実現すべく向上していくしかない。

さて、そんなU-18日本代表が臨んでいる2005 SBSカップ国際ユースサッカー。11月のアジアユース予選まで、このSBSカップと9月の仙台カップの2つの大会が彼等の向上の場となる。親善試合と言えど、気を抜くことの許されない戦いが求められる。
初日となった18日。迎え撃つはU-18セネガル代表。なんと29時間かけて、一昨日に来日したばかりの彼等に比べ、ホームである日本がコンディションの面で恵まれているのは間違いない。気温は記者席でさえ34度前後、湿度も60パーセント前後という晴天の中、試合は始まった。

U-18日本代表の基本フォーメーションは4-4-2。
GK:秋元陽太(横浜FMユース)
DF:(右から)内田篤人(清水東高)、堤 俊輔(浦和ユース)、福元洋平(大分U-18)、槙野智章(広島ユース)
MF:(右から)柳澤 隼(柏ユースU-18)、青山 隼(名古屋)、柏木陽介(広島ユース)、梅崎 司(大分)
FW・ハーフナー マイク(横浜FMユース)、森本貴幸(東京V)

日本は梅崎、柳澤の両サイドで高い位置に起点を作り、中へクロスボールを入れる攻撃を徹底する。「パスもドリブルもでき、守備でも計算できる」(吉田監督)という柳澤と内田の右サイドのコンビネーションが機能し、センタリングを上げるところまでは手応えありといえそうだ。また左サイドで梅崎が果敢に突破を見せ、今後への期待も抱かせた。
しかし、ゴールへあと一歩のところまで行きながら、セネガルの「どこから足が出てくるかわからない」(ハーフナー)身体能力の高さでボールがひっかかってしまい、チャンスの数ほどの得点はならなかったと言うのが現実だ。
日本の得点は、まずは14分。森本がペナルティエリア内左でボールを受けキープ。中央へマイナスのパスを出し、走り込んだ梅崎が右足を振り抜く。グラウンダーのボールはゴール右すみへ吸い込まれた。
23分に同点にされるが、試合終了間際の79分(試合は40分ハーフで行われる)、柳澤の左CKに槙野が合わせ、辛くも勝利をものにした。

「サイド攻撃からやられてしまった」と後半は5バックをしいたセネガルのシセ・チェイク・ブクンタ監督。日本が意図通りの攻めが出来たことは間違いないが、手放しによろこべる勝利でもない。
「最後、槙野くんのゴールで勝てたけど、チャンスはたくさんあったのに決められなかった。」と、この日最多の7本のシュートを放った森本。所属チームの事情により、この1試合で離脱することが決まっていたため、どうしても結果を形にしたかったという悔しさが表情に滲んだ。
しかし試合後、大半の選手たちは勝った喜びに満ちた表情でロッカールームから現れた。どんな大会でも勝つ喜びが彼等を成長させていくのだろう。「相手が弱かったから」「シュートが決められなかった」「間延びした時間帯、相手にやられてしまった」などなど、勝ったからこその反省も口にしながら、選手たちはバスに乗り込んだ。

2月に立ち上がったばかりのU-18日本代表。「部屋でもサッカーの話をすることが多くなってきてる。もっとしないといけないけど」と、この日キャプテンマークを巻いた福元。彼等は徐々に、確実にチームになっていく。この日の勝利はその過程の一部だった、そんな気がする。始まりでも終わりでもない、道の途中。これから彼等は何を得て、何を私たちに見せてくれるのだろうか。


以上

2005.08.19 Reported by 了戒美子

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◆【2005 SBSカップ国際ユースサッカー】注目選手紹介(ハーフナー マイク、青山 隼、柳澤 隼)はこちら
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