8月21日(日) 2005 J1リーグ戦 第19節
東京V 1 - 1 大宮 (19:04/国立/7,046人)
得点者:'9 ワシントン(東京V)、'76 オウンゴ−ル(大宮)
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国立競技場で行われた第19節、東京V対大宮。共にいい形でリーグ戦をリスタートしたい願いは同じだが、前日に行われたリーグ戦で、「降格圏チーム」神戸が勝利したことを考慮すれば、勝ち点3を求める気持ちは東京Vのほうが強いはずだ。ましてやバドン新監督の初采配。モチベーションが高まる条件は揃っていた。
前半、「気持ち」はそのまま試合内容に表れた。
立ち上がりから小気味良くボールを繋ぎ、大宮に付け入る隙を与えない東京Vは「久しぶりにヴェルディらしいサッカー(MF相馬)」を展開する。8分、シュートには至らなかったものの、公式戦デビューとなるFWジウ、FW平本、FWワシントンの3人でゴール前を崩す。そして9分、再びFW平本、FWジウと繋ぎFWワシントンがDFを軽々とかわしGKと1対1、落ち着いて右足に持ち替えゴールへ流し込み、早くも先制点をものにした。
「一瞬集中が途切れてしまった(DF平岡)」、「ボールウォッチャーになってしまった(MFディビッドソン)」。大宮の選手達は試合後に自分達のミスであると繰り返したが、その後も事態を好転させるきっかけを見失う。「受け身にならないこと(大宮・三浦監督)」を確認してゲームに臨んだ大宮だったが、東京Vのパス回しに翻弄されボールの取り所が見つけられず「思った以上に自分達のリズムにできなかった」とMFディビットソン。次第に落ち着きを取り戻しはしたが、この前半45分間を三浦監督は「今シーズン最悪の出来」と振り返った。
一方、圧倒的にゲームを支配する東京Vは、左サイド・相馬からクロスが供給され、右サイドからもMF山田がチャンスをうかがう。中央からはこの日ボランチに入った小林大悟も積極的に攻撃参加。ジウ、ワシントン、平本の3人も攻守に走り回り、追加点を求め多くのチャンスを作り続ける。新加入選手を加えたコンビネーションは万全。が、惜しいシュートはあったものの、結局決め切ることができないまま前半を終えることとなった。
押し込まれ続けながらも「最少失点で凌いだ(DF平岡)」大宮は後半、システムを変え勝負に出る。前半3分に右足首を負傷したFW桜井を下げ、後半からはFW森田を投入。その森田を前線に置き、横山とトゥットがそこに絡んでいく。ダブルボランチの1人、久永も前めにポジションを取り、中盤の人数を増やした。これで「相手のボランチにプレスが効くようになった(DF平岡)」「相手のスペースを狭くしてパスコースを消し、ひっかけてカウンターという形ができるようになった(MF久永)」大宮は後半開始からトゥット、久永、藤本がたて続けにシュート。
逆に3人のFWの運動量が落ち、ボールが収まらなくなった東京Vは、サイド攻撃が影を潜め、攻撃が中央に偏りがちに。そこでバドン監督はFW平本を下げ、MF玉乃を投入、停滞した攻撃の活性化を図るも、大宮の集中した守備にリズムを取り戻せない。
斉藤をボランチに置き、MFディビットソンもポジションを上げ、更に攻撃に出た大宮がついに追いついたのは後半31分。トゥットがシュートしたボールが、ゴール前にクリアに入った東京V・相馬の足に当たりオウンゴール。後半流れを掴んだ大宮が試合を振り出しに戻してみせた。
この後、東京Vは交代で入ったFW町田のヘディングシュート、大宮はFW森田のヘディングシュートなど互いにチャンスは生まれたものの、結局共にゴールネットを揺らすことなく終了のホイッスル。勝ち点1を持ち帰る痛み分けとなった。
前半の悪い流れを後半、きっちりと立て直してきた大宮。標榜する「組織で守って組織で取る」サッカーを貫き、ドローに持ち込んだ。「怪我人の多い中、勝ち点1が取れた選手の頑張りを評価したい」と三浦監督。中2日で迎える広島戦に繋がるゲームだったといえるだろう。
東京Vはバドン監督の49回目の誕生日を勝利で飾ることができなかった。しかし、新監督のもと再起をかけたこの試合では確かに復調の兆しを感じさせた。「監督は(リーグ)後半戦の1位をとるつもりでいこうと言っていた。僕らもそれについていく」というMF相馬の言葉には取り戻しつつある自信も垣間見える。後は結果だ。次節・清水戦はFWワシントンが累積警告のために出場停止となるが、2試合目となるバドン監督の采配に期待したい。
以上
2005.08.22 Reported by 高木聖佳
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第19節 東京V vs 大宮 レポート】東京V、バドン新監を迎えての初戦はドロー発進。後半大宮に追いつかれる展開も、手応えを掴む内容。(05.08.22)
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