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【J1:第21節 柏 vs C大阪 レポート】玉田不在の影響も有り、薩川の300試合出場を勝利で飾れず。(05.08.29)

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8月28日(日) 2005 J1リーグ戦 第21節
柏 1 - 1 C大阪 (19:00/柏/9,897人)
得点者:'55 大谷秀和(柏)、'88 ファビーニョ(C大阪)
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薩川の300試合出場というメモリアルゲーム。03年にはなんと全治8ヶ月の負傷を負い、そこから復活を遂げたベテランの「区切りになった」(薩川)ゲームは、エース玉田を欠きながらも先制。しかし後半猛攻を見せるC大阪から逃げ切ることができず、勝利で飾ることはできなかった。

この日、発熱による体調不良で欠場で柏のスタメンにエース玉田の名はなく、矢野とレイナウドの2トップが組まれた。
前半、柏は引き気味の守備が功を奏した。ボランチに入った大谷、明神、センターバックの薩川、波戸、土屋が体を張ってディフェンス。まずは前線の起点黒部を潰しにかかり、結果的に相手のミスを誘った。「くさびが入ったところでファーストタッチが良くなかった」と小林監督も振り返った。しかし、引き気味に戦う柏にも決定的なチャンスは訪れない。それでも双方、前半は0―0でよしという狙いがあったのか、ハーフタイム、両監督から出たコメントはほぼ同じ。早野監督(柏)が「狙い通りにいっている」、小林監督(C大阪)が「しっかりと守れている、このままいけ」というもの。後半での得点を期待せざるを得ない展開になった前半であった。

後半、立ち上がりから仕掛けたのはC大阪。後半3分、黒部が落としたボールを古橋、森島がつなぐも、黒部がオフサイド。8分には右サイド久藤から受けた古橋が中央でシュートを放つもGK南が右手1本で弾く。徐々にC大阪ペースへ傾くかと思われたが、先制点は柏がセットプレーから決める。「相手のくさびに対してはあのセットプレー以外うまく対処できていた」と小林監督が肩を落とす。後半10分、柏が中盤でパスカット。右サイドに開き小林亮がクロスをあげたところをディフェンダーが弾きコーナーキックになる。これを中央、混戦の中、大谷が決め「いいところに来たので思いきり振り抜きました」と笑顔で振り返った。奇しくもこの日のマッチデープログラムの表紙もこの大谷が飾っていた。

しかし、この勢いを最後まで貫けないのが柏の現状。
「疲れると、中盤が空いてしまう」と監督のみならず、薩川をはじめ選手が振り返ったように、ディフェンスラインが下がってしまう。1点を失って前がかりにくるC大阪の猛攻を止め切れず、前線との距離も離れ攻撃の糸口も見つからない状態。一方「先制されてからはよくやってくれた」と小林監督が振り返るようにC大阪攻撃陣は息を吹き返す。21分、黒部からの右クロスに中央でフリーの古橋、森島が詰める惜しくも合わず。26分、久藤からの右クロスに古橋が合わせるが土屋に止められる。42分、ディフェンスラインからのロングフィードを右サイドで受けた途中交代の苔口がタテではなく中へ切れ込み、古橋へラストパスを送るが、ヘディングはクロスバーを越える。そしてついに、激しい追い上げを見せたC大阪は、後半43分、ファビーニョのシュートが決まり同点。試合はこのまま終了し、双方が痛み分けと言う形になった。

「下位チームに勝ち点3を与えなかった」と選手たちが口を揃えたC大阪だが、自分達も勝ち点2を失っている。アウェイでの勝ち点1は悪くないかもしれないが、「選手たちには上を見て欲しい」と言った小林監督の言葉が響く。

エース玉田の復帰が待たれる次節は柏の葉スタジアムにFC東京を迎える。今季リーグ、カップ戦合わせて2勝1分と相性のいい相手だけに勝利しておきたいものだ。

以上

2005.08.29 Reported by 了戒美子
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