8月31日(水)J2 第29節 甲府 vs 鳥栖(19:00KICK OFF/小瀬)
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前節(第28節)横浜FCに勝って3位をキープし、2位・福岡との勝ち点差を4に縮めた甲府。今節、小瀬スポーツ公園陸上競技場に乗り込んで来る鳥栖は、8月の結果が2勝3敗と第3クールは失速気味で、第2クール前半の勢いは影を潜めている。ただ、第2クール、第3クールと首位・京都に連勝する力を持っており、松本監督が作り上げたチームの底力を侮ることはできない。
甲府は前節、横浜FCに4‐0から4‐3に追い上げられての勝利で、得点力と守備力のなさというチームの特徴を十二分に発揮して勝ち点3を手にした。自虐的な表現であるが、今シーズンの甲府の現状をよく表した試合だった。得点力がありながらも、常にどこか甘さがある。ピッチ内に経験豊富なリーダーがいないということも原因の一つである。ただ、メンバーが変わらない以上、この点を今シーズン中に大きく改善することは難しい。得点力を活かしながら、少しでも失点を減らす方向で乗り切るしかない。
3回目の対戦となる鳥栖戦だが、比較的相性はいいと言えるだろう。第2クール(第15節・6/4)では2‐0から2‐2に追いつかれているが、点が取れない相手ではない。甲府の先発メンバーは前節とおそらく同じで、サブに変更があるかどうかというところだ。ここまでバレーに2ゴールを許している鳥栖はマークを徹底してくるだろうが、バレーにボールが納まれば、長谷川と石原の得点チャンスが増えることになる。前節、「ほぼパーフェクト」と松本監督からの評価を受けたビジュと加藤のセンターバック。今節、ビジュがセンターバックに入っても、本来のボランチに入っても、甲府の攻撃陣にとっては嫌な相手である。バレー対ビジュの攻防は見所の一つになるだろう。
甲府の守備面では、新布陣の中盤を構成する倉貫、藤田、奈須のバランスもよくなり、中盤の底がガラ空きになる心配はほとんどない。常に誰かがV字の底に入っている。ただ、この3人の形がV字ではないときにカウンターを受けると、デイフェンスラインが引き出されて一気に崩されてしまう。守備の人数が揃っていれば、セットプレーを除いて鳥栖の攻撃はそれほど怖くはないが、カウンターには要注意だ。攻から守への切り替えの瞬間の集中力と判断が問われる。
鳥栖の司令塔・宮原としては、攻められているときから甲府の中盤の隙を狙っておきたいところだ。ただ、昇格圏内から遠ざかりつつある鳥栖。選手が諦めずにモチベーションを維持しなければ、今の流れを変えることは難しいだろう。逆に、甲府としては鳥栖が波に乗るきっかけとなる試合にはしたくない。
3位をキープしながら2位・福岡(勝ち点47)との勝ち点差を詰めたい甲府(勝ち点43)。すぐ後ろを振り返れば、4位の札幌(勝ち点40)、5位の山形(勝ち点39)が迫っている。ただ、8月20日の落雷で中止になった試合が、この2チームの組み合わせ。9月14日に代替開催が決まったが、両チームにとってはスケジュールが厳しくなり、甲府に有利になった。まだ先を見る時期ではないが、札幌と山形が厳しいスケジュールとなるこれからが差をつけるチャンス。甲府はどんな展開になっても、90分間集中を切らさずに戦い抜きたい。
以上
2005.08.30 Reported by 松尾潤
J’s GOALニュース
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