8月31日(水)J2 第29節 横浜FC vs 京都(19:00KICK OFF/三ツ沢)
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前節、甲府に4失点を喫してから2日、新横浜の練習場には選手たちの大きな声がこだましていた。甲府戦で精彩を欠いた内田も、自分の気持ちを高めるかの様に積極的に声を出しながら練習に取り組んでいた。足達監督も練習中、「しゃべらないと伝わらないんだよ!」と何度も選手に声を掛け、それに促される様に皆が練習を盛り上げていた。
甲府戦では「つまらない失点」を多く与えてしまった横浜FC。セットプレーから簡単に入れられた得点が多かっただけに、4失点はとても悔やまれた。連携などにも課題が残った試合だったこともあり、試合後 多くの選手から「もっとコミュニケーションをとってやっていかないと・・・」という言葉が聞かれた。が、「決定的な場面を与えた訳でもなく、内容的には悲観するものではない。手応えもあるゲームではあった。」と足達監督は試合を振り返る。
ベテラン選手の新たな加入、それがチームに大きな良い影響をもたらしていることは間違いないが、「ベテランに頼りすぎる」という状況も生まれているという。それが前節では悪い方に出てしまったというのだ。「山口がこうやってくれるかな、浮氣が言ってくれるかなではなく、もっと一人ひとりが自立して、自分がカズ(三浦知)を動かすくらいの気持ちでやっていかないと」と、足達監督は目の前にある試合に向けた修正点を話してくれた。「頼りすぎる」ことが、コミュニケーション不足に繋がっているのかもしれない。浮氣はこの日の練習後「コミュニケーションは取りすぎていけないということは全くないので」と話し、次節を目前に、その部分から生まれる失点を防ぎたいという彼の気持ちが強く伝わってきた。
前節から中3日で三ツ沢に迎えるのは、首位を走る京都パープルサンガ。J1昇格へ向け独走を続けている。その京都は前節 仙台と対戦し、5試合ぶりにアレモンとパウリーニョの外国籍FWが2トップとして先発。パウリーニョは2試合連続でゴールを決めているなど、調子が良さをアピール。パウリーニョとのコンビが復活したアレモンも、裏に抜ける動きなどで随所にコンディションの良さを見せた。前半から集中力のあるサッカーを見せた仙台を、京都の攻撃力で圧倒し3−1で快勝した。
横浜FCは京都との対戦で2つの黒星を喫している。しかし、内田は「京都は勝負強いというイメージはあるが、2試合とも“完全に負けた”という感じはしていない」と言う。確かに今年の横浜FCを観ていると、相手が引いてロングボールを出してきたり、中盤を省略してくる様なチームに苦戦を強いられ、逆に京都のような中盤をしっかり作ってくるチームとの方が良いゲームを繰り広げている感じがする。そんな中で足達監督は「嫌なボールの失い方をしない」と、京都戦での課題を挙げた。浮氣は「1対1の勝負に負けたらやられてしまうことを前節で痛感した。京都はゴール前のずる賢さや決定力など素晴らしいものがある。ゴール前での勝負で負けないことと、DF陣が踏ん張ることで良いゲームが出来ると思う。絶対にゼロに抑える。」と京都戦に向けた意気込みを話した。
前節、途中交替直後の得点で流れを変えたシルビオが、トリニーダードトバゴの代表に招集されチームを離れているが、そこは内田がしっかりと努めてくれるだろう。
横浜FCの悪い癖である「開始直後の失点」。これを90分間の集中力で凌ぐことで、イニシアチブを握り、失点をゼロに抑え、この夏最後の試合を白星で締めくくりたい。
以上
2005.08.30 Reported by 浅野有香
J’s GOALニュース
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