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【J1:第23節 千葉 vs 東京V レポート】GK立石のスーパーセーブとFW林の決勝ゴールで、千葉が根競べの接戦を制する(05.09.12)

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9月11日(日) 2005 J1リーグ戦 第23節
千葉 1 - 0 東京V (19:02/市原/5,441人)
得点者:'81 林丈統(千葉)
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まさに根競べの接戦だった。一瞬の隙が勝敗を分ける厳しい試合を制したのは、攻守両面で最後まで集中力を維持した千葉だった。

キックオフ直後から猛攻を仕掛けたのは、ホームの千葉ではなく、J1残留を一日も早く確実にしたい東京Vのほうだった。千葉は東京Vの強力な3トップへの対処として、FWワシントンをDF結城耕造、FW平本一樹をDF斎藤大輔、FWジウをMF阿部勇樹が基本的にマーク。しかし、試合開始わずか2分のワシントンのヘディングシュートを皮切りに、3分にはCKからのMF山田卓也のヘディングシュート、そして12分にはまたもやCKからフリーになったMF米山篤志のシュートと、立て続けに東京Vが決定機を作る。

千葉を失点の危機から救ったのは、GK立石智紀のスーパーセーブだった。ゴールの枠内をとらえたシュートを抜群の反応で弾き返し、試合展開に大きな影響を与えるファインプレーを見せた。立石は93年に千葉(当時は市原)に加入以来、元日本代表GK下川健一(現在は横浜FM)の厚い壁に阻まれた。下川が出場機会を失ったときにスタメンとして台頭したのは後輩のGK櫛野亮で、立石は4月22日に31歳を迎えて年齢的にはベテランといえるが、第22節終了時までのJ1出場試合数は39試合と少なかった。

「自分のジャンプ力やスピードが落ちてくるのはわかっている。それはどうしようもないことなので、神経質にならずに経験で磨けるコーチングやポジショニングのレベルを上げたい。年間を通して安定したプレーをするように力を発揮することが一番大事だと思う」

今シーズンの開幕前にはこのように話していたた立石は、いつ訪れるかわからないチャンスに対して常に万全の準備を怠らなかった。プロ選手の鑑といえる姿勢が、櫛野の負傷欠場で得たスタメンの座を櫛野の復帰後も守る、安定感のある好プレーを生んだ。

立ち上がりのピンチをしのいだ千葉だったが、攻撃面はFWが位置する高いラインからディフェンスラインまで連動して仕掛ける東京Vのしつこいプレスに苦戦した。東京Vの守備網をかいくぐってシュートを打っても、ゴールマウスから外れたり、東京VのDFに阻まれたりした。だが、千葉は気持ちを切らせることなく、ストヤノフが中央からドリブル突破、結城が右サイドからオーバーラップを見せる全員攻撃で得点チャンスを狙った。

試合後、東京Vの平本は「ストヤノフがあれだけオーバーラップしてくると思わなかった。おかげで無駄走りをさせられた」と話したが、その影響からか後半は東京Vの前線の運動量がやや落ち、攻撃時の出足が鈍った。そして、そんな中でも作り出した決定機は、またもや壁となって立ちはだかった立石が中心となった千葉の守備に阻まれた。守備面は安定してきただけに、J2降格の危機からの脱出にはシュート決定力が何よりも必要だ。

立石の奮闘に報いるべく、値千金の決勝ゴールを奪ったのはFW林丈統だった。81分、東京VのDFがクリアしたボールを、MF羽生直剛がバックヘッドの形でペナルティエリア内へ落とす。フリーな状態で走りこんだ林が、ボールを冷静にゴール右隅に流し込んだ。林もまたスタメンの座を獲得しきれていない立場だったが、試合当日にスタメンやベンチ入りの選手を決めるオシム監督にしては珍しく、8日にはスタメンを言い渡されていたという。そのオシム監督の期待に見事に応えた、貴重な『1点』だった。

千葉はなんとか首位のG大阪との勝ち点差12をキープする勝利を得た。東京Vの猛攻を許したように甘さを残す守備だが、今シーズンのリーグ戦2度目の無失点勝利は大きな自信になっただろう。その一方で、攻撃ではフィニッシュの部分の精度の向上が望まれる。

以上

2005.09.12 Reported by 赤沼圭子
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