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【J1:第24節 鹿島 vs 神戸 プレビュー】最下位・神戸に確実に勝ち、次節のG大阪との直接対決にのぞみたい鹿島。最下位脱出へ一矢報いたい神戸(05.09.17)

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9月17日(土)J1 第24節 鹿島 vs 神戸(14:00KICK OFF/カシマ)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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「今まではベースを変えずにやってきたが、思わしい結果が出ていない。そろそろチームを活気づける方法を考えなければいけない。サッカーの守備は前線から始まる。そういう意味では前の選手の変更も考えられる」
 11日の第23節・川崎フロンターレ戦を落とした後、鹿島アントラーズのトニーニョ・セレーゾ監督は何らかの修正を示唆した。それもやむを得ないだろう。8月下旬のJ1再開以降、鹿島の成績は1勝3敗1分。明らかに下降線をたどっている。9月3日の第22節・浦和レッズ戦で引き分けたことで、開幕から独走してきた首位の座から転落。川崎Fにも敗れたことでトップのガンバ大阪との勝ち点差は4に広がった。明日17日のヴィッセル神戸戦は確実に勝って、24日の次節・G大阪との直接対決に望みをつなげたいところだ。
 
 神戸戦は鈴木隆行が出場停止。そこでトニーニョ・セレーゾ監督は15日の紅白戦で、累積警告明けとなる本山雅志をFWに上げ、2列目に増田誓志と深井正樹を置き、小笠原満男をボランチに置くという新布陣をテストした。このところ機能していなかった前からの守備を立て直すとともに、最終ラインから確実にビルドアップして攻撃を組み立てるために、動けてボールをつなげるフレッシュな選手を積極登用したいようだ。
 
 実際、このところの鹿島は守備が安定していない。8月20日の第19節・サンフレッチェ広島戦以降、毎試合2失点ペースが続いている。「1点をしぶとく守りきって勝つ」というパターンを持っていたチームとは思えない失点の多さだ。その一因として、大岩剛、岩政大樹の両センターバックが相次いで入れ替わりで(時には一緒に)出場停止となるなど、メンバーが固定できない状況がある。同じ選手たちで連係を深めてきた鹿島にとっては、やはり厳しい。前線からのプレスも機能せず、中盤にスペースが空いたり、集中力が切れる時間帯も目立つ。夏場の疲れ、精神面などが響いているのだろうが、いずれにしても「常勝軍団」と言われたかつての面影はない。
 
 青木剛は「こっちが攻めていてクサビを入れた時、相手が狙っていて、それを一気に展開されてこちらが置き去りにされるケースがよくある」と研究される者の苦しさを打ち明けた。相手にカウンターを繰り出される前に、自分たちが高い位置でボールを奪って、速い攻めを仕掛けられるようにならなければ、先手は取れない。そこでトニーニョ・セレーゾ監督は若い増田やスピードある本山に期待を寄せるのだろう。
 8月24日の第20節・アルビレックス新潟戦で7得点を奪ったように、攻撃陣には一度火がつけば大量点を取れる力がある。アレックス・ミネイロと本山が新たなコンビを組めば神出鬼没な動きで相手をかく乱できる。増田も得点力には定評があるし、深井のドリブル突破で数多くのチャンスを作れる。小笠原もミドルシュートや直接FKで点が取れる。もちろん攻撃の核である本山と小笠原のポジションを動かすことには大きなリスクも伴う。これが逆にチームの足かせになる可能性も否定できない。それでもトニーニョ・セレーゾ監督は勇気を持って新たな布陣にトライし、打開の糸口を見出そうとしている。選手たちは新たな組み合わせの特徴を最大限生かすことだ。そして今回はきっちり先手を取り、そのリードを守りきるというシンプルな戦いを実践したい。
 
 一方、J2降格危機に瀕している神戸もチーム建て直しに必死だ。前節、最下位争いをしている大分トリニータが浦和レッズに勝ったことで、勝ち点差は3に広がった。ここで踏みとどまれないと、ずるずると行ってしまう可能性もある。
 とはいえ、J1再開後の成績は2勝2敗1分と全くの五分。勝った8月20日の名古屋グランパスエイト戦、27日の大分戦、引き分けた24日の浦和戦でもゴールしている三浦淳宏の負傷が癒えていないのは痛いが、同じく浦和戦で1点を取っている平瀬智行が完全復活したのは明るい材料。古巣・鹿島戦に燃える彼は栗原圭介に代わって1トップの位置に入る予定。同じく鹿島からレンタル移籍中の金古聖司も「鹿島サポーターにブーイングされるのが楽しみ」と話している。彼ら2人が、熟知している元同僚たちにどこまで立ち向かうのか。この意地と闘志が最下位脱出への布石になるといいのだが…。
 
 両チームのスタメンを予想すると、鹿島はGK曽ケ端準、DF青木、岩政、大岩、新井場徹、ボランチ・小笠原、フェルナンド、2列目・増田、深井、FW本山、アレックス・ミネイロの4−4−2。
 神戸はGK徳重健太、DF金古、マルティン、北本久仁衛、右サイド・朴康造、左サイド・ホルヴィ、ボランチ・佐伯直哉、遠藤彰弘、2列目・イヴォ、小島宏美、FW平瀬の3−6−1。注目のゲームはカシマスタジアムで17日の14時にキックオフされる。


以上

2005.09.16 Reported by 元川悦子
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