9月24日(土) 2005 J1リーグ戦 第25節
G大阪 3 - 3 鹿島 (19:04/万博/22,884人)
得点者:'9 小笠原満男(鹿島)、'23 アラウージョ(G大阪)、'40 小笠原満男(鹿島)、'51 大黒将志(G大阪)、'89 アラウージョ(G大阪)、'89 アレックスミネイロ(鹿島)
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●西野朗監督(G大阪):
「注目されているゲームで、G大阪らしい、いいゲームができた。打ち合いになったが、それもG大阪(の戦い)。当然、結果にこだわらないといけないが、首位攻防戦でこういうゲームができたのはうれしい。選手は自分のスタイル、チームのスタイルを前面に出してやってくれた。すばらしいゲームだった。
今後の9試合にも、いい影響を与えられる。惜しい場面もあったし、いろいろ修正は必要だが、(シュートを)打ちに行っている中でのミスや、ウィークポイントであると思う。攻撃的で、全員が前に出る意識、これがG大阪のスタイル。残りの試合で、いいゲームはなかなかできないと思うが、ウチらしく前に出ていく形でやっていきたい。結果は当然だが、いいゲームに満足している」
Q. 後半の2-2の同点にしてから、いいパス回しができていたが、これがG大阪の目指すものか?
「細かいパスワークではなく、我々はスピードをコンセプトに打ち出していかないといけない。空中戦や両サイド(が得意)でもないし、パスワークは2つ3つ先の絵を描いて(ゴールまで)いく速さを求めるだけであり、シンプルに、目先を変えながら、(ゴールへ向かう)鋭さを追求していかないといけない。遅攻では苦しい。
(試合では)前線のトライアングルでボール交換をして、セカンドラインが対応する形だったが、両サイドについては、どうしても増田や深井に引っ張られて深くなり、高いポジションを取れなくて前半は苦しかった。後半になって駆け引きからチャンスを作って前に行けた」
Q. 80分で吉原、家長の2選手を投入したのは、ある意味で賭けみたいなものだったのか?
「私は引き分けたくなかった。攻めに行ってひっくり返されても(点を取りに行く)という気持ちも少しあった。自分たちのスタイルは勝負にこだわったので、3トップにした。中盤はその分薄くなったが、点を取りに行った形なので。ひっくり返したところまでは自分のプラン通りだったが…。自分のなかでは引き分けはいらない、勝ちにいくつもりだった。
(選手への勝ちに行くメッセージだったのか?)当然そうです。アキ(家長)、吉原を入れて、システムを3(トップ)にしたので、全体が前がかりになる。失点の場面は惜しかったが、流れとして同じ(勝ちに行く)意識で戦えるのは大事なこと。この姿勢は、今日だけでなく、いつもこのようなメッセージを送っている。勝ちに行く気持ちが3点目に結び付いた」
Q. 途中で腰を傷めながらも、2得点を決めたアラウージョの評価は?
「僕が言うことでもないでしょ。ああいう(よくない)状態でも結果を出してくれる。痛みを抱えてでも、やる意識は強い。彼の存在は、今のG大阪の象徴。チームに対して、いい影響を与えてくれるし、あのアグレッシブさこそ、G大阪のスタイルそのものだ」
Q. 2得点に絡んだ大黒の評価は?
「彼は1点を取れば連続(してゴール)するかと思ったが…。周りと絡みだしてきて、今日1点取れて、吹っ切れたと思う。動き自体もシャープだし、連係も取れていた。目標を持ってトレーニングしてきた成果だろう。結果を出せてよかった」
Q. 西野監督からは、この試合にかける強い思いが伝わってきたが、選手にはプレッシャーにならなかったか?
「この試合への準備の1週間で、火、水と自分のなかで、今日の試合に対する意識を過度に与えすぎていたと思う。この週の終盤では、その意識を抑えていた。選手にも、そういう(強い)意識はあったと思う。(鹿島戦は)10試合のうちの1つだし、緊張感のある10ゲームのうちの1つ。ただ、ポイント(勝ち点差)6にもなる(試合)という伝え方を選手にはした」
以上
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