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【J2:第33節 横浜FC vs 草津 レポート】放ったシュート15本で1得点。「決定力」という大きな課題が残った横浜FC。(05.09.25)

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9月24日(土) 2005 J2リーグ戦 第33節
横浜FC 1 - 0 草津 (14:00/江戸川/4,936人)
得点者:'43 トゥイード(横浜FC)
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「守備が課題。派手な試合にならないように、失点をゼロで抑えていきたい」2日前の練習で、リーグ最下位の草津との対戦向けて抱負をこう語った横浜FC・足達監督。自分たちの後ろにいる唯一のチームとの対戦だけに、絶対に落とせない試合であることは間違いない。ここ数試合は不甲斐ない試合が続き連敗しているだけに、サポーター達のフラストレーションもかなり溜まってきている。快勝して第4クールに向け弾みをつけてほしいところではあったが、結果は白星を挙げたものの「快勝」にはほど遠く、1点を何とか凌ぎきっての勝ち点3だった。

草津は小川・チカ・吉本が累積警告による出場停止で、チカの穴を籾谷が埋め3バックで臨む。対する横浜FCは城が出場停止。三浦知・富永が2トップを組んだ。
今まで先制点を与えることが多かった横浜FCだが、今日は先制点を奪った。前半終了間際の43分に与えられた直接FK。これを内田はゴール前で競り合う2人の長身選手に見事に合わせた。富永・トゥイードがゴール前で並んで相手DFと競り合っているところに飛んできたボールを富永が頭で触り、そのボールをもう一度トゥイードがヘディングで押し込み先制した。

試合が行われた江戸川区陸上競技場の上空には、接近していた台風の影響で雨が激しく降ったり止んだりを繰り返し、そのお陰でピッチはかなりの水を含みスリッピー。横浜FCが先制点を決めた直後、また激しい雨が降り始めた。ピッチ状態を知らせてくれるかのように、試合中多くの選手が、滑ったり転んだりしていた。豪快なミドルシュートが思ったように行かなかった山口(草津)は悔しそうに地面を叩き、ほかにも前半はピッチコンディションの影響でパスミスやコントロールミスが目立った。
後半はピッチにも慣れてきたせいか、横浜FCはリズム良くボールを回し、流れの中で何度もチャンスを作りフィニッシュまで持ち込む。去年このスタジアムで行われた試合で得点を挙げ「江戸川は僕にとっては相性が良い。今年もシュート決めたい」と話していた横浜FC・内田も、後半31分に数人をかわして中央突破、シュートは枠を捕らえることが出来なかったが攻守に積極的なプレーを見せた。城に代わって出場し、試合後「プレッシャーなどで気が滅入りそうだった」と話してくれた富永も、三浦知との連係の良さを見せた。後半立ち上がり早々に見せた相手GKと1対1の場面は、GKがはじいた自らのシュートのこぼれ球を、もう一度押し込もうとするも勢いがなく、相手DFにギリギリのところでクリアされた。「城さんだったら決めてましたね。決定力の差。その部分をもっと磨いていかないと…」と振り返り悔やんだ。初めて富永とコンビを組んだ三浦知も「決めるところはたくさんあった。チャンスを作ってフィニッシュで終われていたし、それによって自分のリズムも作れた」と話し、「ワンツーで抜けられたところなんて、ここ数年なかった」と振り返る。
しかし、問題は精度で「横浜FCのミスに助けられる部分は多かった」とは手塚監督(草津)の試合後のコメント。

追加点がない横浜FCは、とにかく1点を守りきろうと一時は最終ラインに6人が顔をそろえる時間帯もあった。中盤が下がったことにより、草津がボールを支配する場面が増えるも、こちらもミスが多く、決定的なチャンスはほとんど作ることが出来なかった。
横浜FCは1点を何とか守り、連敗を脱出し「ゼロで抑える」という課題も何とかクリアした。しかし、決めるべきところをしっかりと決めていけば、もっと楽に試合を進められるようになるのは言うまでもない。シーズン途中加入の選手が多く連係面でのハンディはあるが、一つ一つのチャンスを大切にして確実にゴールに繋げていくことが、第4クールで勝ち点を積み重ね順位を押し上げることになる。


以上

2005.09.24 Reported by 浅野有香
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