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【J2:第34節 甲府 vs 横浜FC レポート】3位争いレースは異常なし。パスを回してもシュートまで持っていくことができない甲府は、ライバルが負けた夜に引き分ける(05.10.02)

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10月1日(土) 2005 J2リーグ戦 第34節
甲府 0 - 0 横浜FC (18:35/小瀬/14,234人)
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小瀬陸上競技場にカズ(三浦知)が初登場した第4クール初戦。競技場内外はこれまで見たことがない光景が広がった。18時30分キックオフのゲームにもかかわらず、午後3時の時点で駐車場は満車。小瀬の巨大な駐車場はすし詰めとなった。そして、キックオフまで15分を切った状態でもスタジアム周辺は1000人をはるかに超える人(見た目)で溢れ返った。こけら落としとなるサイドスタンド(各2500名収容)はもちろんのこと、バックスタンド、そして、両サイドまで隙間なく埋まったメインスタンドも満員。カズ効果の凄まじさを試合開始前に見せ付けられた。

小瀬陸上競技場の観客動員記録を塗り替える14234人が見つめる中で始まった第4クール初戦。甲府は出場停止の倉貫のポジションに水越を入れてきた。立ち上がり、石原、アライールのクロスが右サイドから入り、得点の匂いを漂わせた。が、横浜FCもカズ、城、北村が前線で起点となり、コンビネーションの良さを活かして得点の匂いを漂わせる。お互いに球際のプレーは激しいものの、フェアで攻守の切り替えがはっきりしたサッカーを魅せた。しかし、30分を過ぎた頃になるとお互いにプレーの精度が落ちてしまう。

甲府は前線に基点が作れなくなり、最近の特徴である「攻めてもシュートまで持って行けない」状態が続く。また、競り合いで吹かれる笛が増え、そのFKがことごとく横浜FCボールになる展開に甲府はリズムを崩していく。横浜FCも精度に関しては同様であったが、カウンターではカズ、城、北村を中心としたコンビネーションの良さは変わらず発揮する。39分にはペナルティエリア内・右サイドの城が、ヘッドでボールを左サイドに振り、飛び込んできた内田がダイビングヘッドを見せる。甲府ディフェンダーは完全に振り切られたが、シュートが枠を外れて失点は免れた。甲府はロスタイムに藤田からパスを受けた須藤がシュートを放つが、これも枠を外れて0-0で前半を終える。

後半の甲府は、パスも回るし、クロスも入るがそれは決定的なシュートシーンの一歩手前までの話。「あと1本パスが通れば・・・」という場面から次に進めない。また、そのクロスボールに対して、中の選手が早々とポジションに入ってしまうので、横浜FCの守備陣に跳ね返されてしまう。「横浜FCのディフェンダーにクロスを合わせているのか」と思うほど。狙ったタイミングでボールがこなければ、もう一度動き直してスペースを作るということが時間と共に出来なくなっていた。トップの3人をそれぞれ評価すると、須藤はバレーの穴埋めではなくレギュラーとして3トップの頂点の仕事をこなせるようになっているが、最後はゴール前でボールを待つだけのシーンも見られた点が残念だった。

長谷川は、得点に直接繋がるシーンでは身体を張って決定的な仕事をしようとするが、直接繋がらない場面では激しい競り合いをことごとく避けている印象があった。石原は攻守に渡って運動量と個人技を発揮したが、ラストパスの精度が悪い。石原が出したいボールと、中の選手が貰いたいボールが一致していないこともあると思うが、普段からのコミュニケーションを増やす必要があるのではないだろうか。第3クール後半から見て取れる、攻撃面の行き詰まりをどう改善していくのか。3トップだけの課題ではないが、早急な対策が必要だろう。

お互いに中盤でパスミスを繰り返して助け合った後半だが、ロスタイムに内田がペナルティエリアに切れ込んで放ったシュートなど決定的なシーンは横浜FCが作った。甲府はGK・阿部を中心によく守ったということもできるが、シュートの少なさが気になる。84分から途中出場した小倉が正確な技術を発揮して展開力で流れを変えようとしたが、パスは回るがシュートまで行けないという、チームの課題を克服する時間はなかった。3位争いをする山形と仙台が敗れた夜に、引き分けた甲府。まだまだ3位争いから抜け出すチームは出てきそうもない。

以上

2005.10.02 Reported by 松尾潤
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