10月15日(土) 2005 J1リーグ戦 第27節
大分 5 - 0 清水 (16:04/大分ス/19,678人)
得点者:'30 オウンゴ−ル(大分)、'45 マグノアウベス(大分)、'53 高松大樹(大分)、'65 エジミウソン(大分)、'74 マグノアウベス(大分)
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「シャムスカマジック」の勢いは止まらない。監督就任5戦目にして初采配となった大分ビックアイのスタジアムで5-0の快進撃を見せたシャムスカ監督は、4勝1分けと不敗記録を延ばし、負けない大分を印象付けた。これでチームは9勝5分13敗勝点32となり、順位も12位に浮上し降格圏内からも脱出。連敗で暗いムード漂っていたビッグアイに明るい光が戻ってきた。
試合序盤は、清水のペースだった。「立ち上がりからパスが繋がらず、リズムがよくなかったが、1点取ったことで清水が攻撃的にくるようになりスペースができてきたので、そのスペースを使って速いパス回しをすうように指示した」試合後の記者会見でシャムスカ監督が語ったように、がっちりと固まった清水の守備を崩すことは、出来なかった。しかし、「相手はコンパクトなゾーンディフェンスでくるので、ウチはダイナミックな攻撃でサイドから崩すしかない」という監督の指示通りの大分の果敢な攻めが、前半30分のオウンゴールを誘った。その先制点のきっかけとなったのは、FWマグノ アウベスからMF梅田高志へのセンタリングだった。
実は、先週の9日の地元大分ビッグアイで開催された「2005JOMOオールスターサッカー」でMVPを獲得したFWマグノ アウベスに対して、試合のキックオフ前に大分市から栄誉市民証が授与された。いつも多くを語らないマグノ アウベスが、JOMOオールスターサッカーでも、チームのトリニータでも大分のためにプレーで奮闘しているのは、ピッチから伝わってくる。「大分はまだ死んでいない。大分のために戦う」この日の清水戦はそういう思いが、さらに伝わってくるような戦いぶりだった。
2点目のゴールは、後半開始早々の53秒にそのFWマグノ アウベスからの強烈な右足でのシュート。これは「1失点目よりも、後半開始すぐの2失点目が痛かった」(清水・山本真希)というように、この試合の勝敗を分けるゴールとなった。その後、同8分には、MFトォーリオのセンタリングにFW高松大樹が合わせヘッドで3点目。同20分の4点目はマグノアウベスのアシストでMFエジミウソンが初ゴール。そして、同29分には、MF根本裕一のCKからまたもやFWマグノ アウベスのゴールが生まれ、観客数19,678人のヒートアップしたスタジアムの熱は冷める暇がなかった。
「(就任して4勝1分けは)いい成績で、すばらしいと思うが私の目標は6勝で勝点18を取ること。目標のためにはあと2勝たらない。」と冷静に語るシャムスカ監督。キャプテンの吉田孝行は「Jリーグのチームに勝って当然なんてチームはないと思う。上位も下位も力の差はない。ただ自分たちは勝てるという自信がついてきた。意識が変わった。この気持ちを持って次は首位のG大阪を倒したい。」と浮かれず、気を引き締めた。
一方の清水は、得点源のマルキーニョスをケガで欠くものの、韓国代表のチェ・テウクも7試合ぶりにスタメン復帰し、ワントップ、トリプルボランチで立ち上がりから守備を固めてきた。「後半2トップにして試合を動かそうとしたのが裏目に出た。見ての通り完敗です」と長谷川健太監督は落胆の表情を隠せなかった。これでチームは6勝10分11敗で15位。降格争いからまだまだ抜け出せない。次節は磐田との静岡ダービー。「しかし、ダービー以前に今の状況は厳しいところにある。次の試合が最後という気持ちでがんばります」(チェ・テウク)今季初の3連敗となった長谷川監督はどうチームを立て直すのか。残り7試合。まずは、気持ちの入れ替えが必要だ。
以上
2005.10.16 Reported by 森田みき
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第27節 大分 vs 清水 レポート】5-0の大量得点で勝利を挙げた大分が12位に浮上。清水は3連敗で降格圏内抜け出せず。(05.10.16)
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