10月23日(日)J1 第28節 広島 vs C大阪(15:00KICK OFF/広島ビ)
-リアルタイム速報はこちら-
-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
----------
昨年、広島はシーズンわずか6勝しかできなかった。しかし、その内2勝は今回の対戦相手・C大阪からあげたものだった。広島にとって相性がいい相手であったはずのC大阪だが、今季は少し勝手が違う。プレシーズンマッチで0−5と大敗。リーグ戦第8節では、ロスタイムにPKを与えて同点に持ち込まれ、対C大阪公式戦連勝記録も5でストップしてしまった。対広島戦の連敗を止めたのが、元広島ユース監督である小林伸二監督であったのは、何かの因縁なのだろうか。
現在の両チームの状態も対照的だ。広島は8月のリーグ再開後、最初の2試合こそロスタイムに勝ち越しゴールを決め勝利したが、8月27日の川崎F戦で引き分けた後は、なかなか勝てなくなった。特に、9月10日のG大阪戦で2−4と完敗して以降は、ここまでチームの推進力となった守備が崩壊。G大阪戦以降の1試合平均失点が2.4。それまでの17試合での平均失点が0.77という脅威的な数字だっただけに、ここ5試合の失点急増が信じがたい。実際、第22節までは首位G大阪に勝ち点8差の4位で優勝争いに加わっていたが、現在は勝ち点差14で8位。優勝を目指すには苦しい状況となった。
一方のC大阪は、8月の再開以来9戦負けなし。現在6連勝中とチームの連勝記録を更新している。6連勝中は1試合平均得点が2点、平均失点も0.6点と攻守のバランスもいい。昨年まで最終ラインにもろさを見せていた姿はみじんもなく、「ブルーノ・クアドロスを中心に前田、柳本と、それぞれが役割を明快になっていて、非常に安定している。それに、チーム全体の守備意識が高くなっていますから」と小野監督も評価。C大阪の守備を崩すことはそう簡単ではない、という認識を持っている。
「単純にゴール前を固めて跳ね返し、少ない人数で攻めるサッカーでC大阪を攻略することは難しいでしょう。リスクを覚悟してでもボールを奪いにいって、我々のサッカーである連動性のある、たくさんの選手がボールにかかわっていく攻撃でいかないと」(小野監督)。その認識から、広島は今週、厳しいプレスからボールを奪い、そこから連動性のある攻撃をつくっていくことをテーマとしたトレーニングで戦術を徹底していた。もちろん、プレッシングサッカーにはリスクはつきもの。数的優位をつくっても、そこを一度破られると逆に数的不利になってしまうという表裏一体の戦術だ。しかし、小野監督は「肉を半分切らせても骨を断ち切る。そういうサッカーで立ち向かう」と話し、攻撃的なディフェンスから一気に相手ゴールを目指す「自分たちのサッカー」を正面からぶつける気構えだ。
ただ、両チームとも、キーマンが怪我で出場できないのが気がかり。広島は「堅守広島」の要・GK下田崇が、前節、右膝後十字靭帯断裂の怪我を負い戦線離脱。代役はルーキーの佐藤昭大となりそうだ。昨年、広島ユースの快進撃を支えた佐藤昭も能力の高いGKだが、さすがに経験値では下田には及ばない。佐藤昭は「練習でやり続けてきたことを試合で出すだけ」と落ち着いて言うが、下田の代役という重責は感じているだろう。小野監督は「前節、あのギリギリの場面で彼はいい仕事をした。自信を深めているはず。経験の足りない部分はチーム全体でカバーしてやればいい」と語っているが、まさにその通り。小村を中心に、チームとしてのディフェンスをしっかり続けることで、佐藤昭の若さを助けてやるしかない。
一方のC大阪も、ボランチとして攻守にわたり活躍していた下村東美が右足関節靭帯損傷の怪我を負っており欠場する見込み。ただ、このポジションにはべテランの布部陽功がいるのが強み。布部の場合、下村ほどのスケールの大きな展開力は期待できないが、守備面は非常に手堅い。ファビーニョの攻撃力を活かすための働きは、十分に期待できる。
首位・G大阪が大分に敗れたため、C大阪が明日勝利すると勝ち点差は5に縮まる。一気に優勝を狙える位置に浮上するだけに、明日の試合は勝ち点3を狙ってしゃにむに狙っていくはずだ。一方の広島も、ホームでは8月24日の大宮戦以来勝利がないため、勝ち点3をホームのサポーターに捧げたいところ。連勝中のC大阪を止めれば、若いチームだけに勢いが加速することも十分にありうる。明日は、両チームとも勝ちを意識した攻撃的な戦いが期待できる。
今日の夕方、広島のサポーターが、明日の試合の告知チラシを自主的に配布している。クラブとサポーターが一体となって観客増の為に力を注いでいる広島。好勝負が期待されるだけに、その努力が実り、スタンドに多くの観客がつめかけてくれることを祈りたい。
以上
2005.10.22 Reported by 中野和也
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第28節 広島 vs C大阪 プレビュー】広島から勝利を奪い、首位に迫りたいC大阪。広島は久しぶりのホーム勝利を狙う(05.10.23)
- 終盤戦特集2025
- アウォーズ2025
- 明治安田J1昇格プレーオフ2025
- 明治安田J2昇格プレーオフ2025
- J3・JFL入れ替え戦
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 2025 月間表彰
- 2025 移籍情報
- 2025 大会概要
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- 2025 Jリーグインターナショナルユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE













