10月23日（日）J1 第28節 川崎Ｆ vs 柏（15:00KICK OFF/等々力）
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前節の名古屋戦で、ジュニーニョのJ1では初のハットトリックを含む４得点で連勝を「５」に伸ばし６位に浮上し現在、好調をキープするフロンターレ。前半、後半ともに開始わずかな時間帯でゴールを奪うという理想的な展開で勝利を飾った。その名古屋戦では、日本代表東欧遠征から帰国直後のDF箕輪が、時差ボケが残る体調ながら出場。さっそくチームの連勝に貢献した。

「僕は川崎の選手。代表は他の選手たちに委ねて精一杯やるしかないと思っていましたが、チームではこれまでみんなで積み重ねてきたものを壊さないよう、練習を離れていた分、緊張感がありました。勝てて本当によかったです。時差ボケも残っていて完璧ではなかったけど、その分、近くでプレーする選手たちがフォローしてくれました」

　チームが結果を出していたからこそ、そのなかで活躍する選手たちに光が当たるのは言うまでもない。箕輪の今回の代表選出は彼自身の強さ、高さが評価だったことはもちろん、組織として力が増してきたチームが注目を集めてきたことの表れでもあるだろう。今後、さらに代表選手が箕輪に続いて生まれることを期待したい。
　
ここ最近の川崎Fは、粘り強い試合運びができるようになってきた。チームとしての共通理解が徹底されてきたからこそだろう。GKの相澤は、チームの成長とともに自身も経験を身につけてきた今季の成長株だ。
「後ろからみていても、守備の面で安定してきたと思うし、DF陣との連携もいまは問題なくやれていますね。個人的にはクロスボールに対して、もっと積極的にプレーしていきたいという気持ちでやっています」

　さて、今週末、等々力に迎える柏レイソルは、前節の対浦和レッズ戦でチームの要・明神が開始わずか13分でイエロー2枚で退場処分となり出場停止。ひとり少ないながらもそれでも前半は１点ビハインドで凌いだが、後半11分には波戸にも2枚目のイエローが出され、ふたりを欠く展開に。結局、浦和のゴールラッシュが続き0対7という大敗を喫してしまった。さらに現在は、12日の練習中に負傷したDF近藤も右ひざ前十字靱帯（じんたい）断裂で全治８カ月と診断されるなど、今節の川崎Ｆ戦に向かう柏の状況は苦しい。降格圏内のチームとの勝ち点差も詰まっており、この川崎Ｆ戦はなんとしても勝ち点を得なければならない。苦しいときだからこそ、チーム一丸となった闘志溢れるプレーに期待したい。

　やはり、この試合の見どころは、柏・玉田と川崎F守備陣のマッチアップか。組織力を高める磐石の守備に柏の底力をどう見せるか、楽しみな一戦だ。

以上

2005.10.21 Reported by 隠岐麻里奈