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【第85回天皇杯4回戦:G大阪 vs 横浜FCレポート】ナビスコカップ決勝に続いての120分ゲームでダメージの大きい試合になったG大阪。辛勝で5回戦に駒を進める(05.11.10)

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11月9日(水)第85回天皇杯4回戦
G大阪 3−3(PK7−6) 横浜FC(19:01/万博/2,735人)
得点者:19' 内田智也、52' 久保田学、54' 山口智、89' 大黒将志、94' 小野信義、119' 三木良太
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 ケガ、疲労を考慮してガンバ大阪は先週土曜日に天皇杯を戦ったメンバーのうち、外国籍選手3名および、DF山口、MF橋本をのぞくメンバーを入れ替えて挑んだ横浜FC戦。フレッシュな顔ぶれが多いこともあって、アップ中からチームのムードは上々。いい雰囲気でキックオフを迎える。

 立ち上がり、主導権を握ったのはG大阪。とはいえ横浜FCが集中した堅守を展開したこともあり、フィニッシュで終えるシーンは少なく、セットプレーやサイドの崩しから何本かはゴールチャンスを見い出そうとするものの、ゴールネットは揺らせない。そんな中、カウンターから先にゴールを奪ったのは横浜FC。19分。FW久保田のスルーパスに反応したMF内田が前線へと抜け、角度のない位置から難しいシュートをゴールに突き刺す。J1首位を走るG大阪にとっては、J2の横浜FCからまさかの先制パンチ。だが、ビハインドを負う展開にも、なかなかペースが上がらないG大阪。相変わらず集中した攻守を展開する横浜FCの前にペースを掴めず、大きな決定機を作ることもないまま、0-1で前半を折り返す。

 後半、G大阪はFW吉原に代えてFW大黒、MF児玉に代えてMF二川を投入。ビハインドを負った展開に人を代えて攻撃の糸口を見い出そうとするが、個々のミスも多く、相変わらず攻撃の形を作れない。そんな中、52分、横浜FCがMF中島の蹴ったコーナーキックを、中央でFW久保田があわせて追加点。0-2とG大阪を突き放す。これでようやく目が覚めたのか、その直後の54分。G大阪MFフェルナンジーニョの蹴った左コーナーキックをDF山口が頭で押し込み1点を返すと、徐々に攻撃にリズムを見い出しはじめたG大阪。但し、ボランチに入ったMF二川が攻撃の起点となるキレのある動きを見せつつ、MFフェルナンジーニョらが果敢に前線に突破を試みるが、ゴールが割れない。66分には縦へのクロスに反応したFW大黒が思い切りよく右足を振り抜くが、ボールはバーを大きく越える。

 そのG大阪は、67分、FWアラウージョに代えて、新たな攻撃の切り札、公式戦初出場となるFW三木を投入。前線に変化をもたせて、より前がかりな姿勢を示す。71分にはFW大黒のゴールが決まったかと思われたが審判の判定はオフサイド。77分にはゴール前中央の好位置でフリーキックのチャンスを得るが、MFフェルナンジーニョの蹴ったボールはバーを叩く。そうして攻勢に試合を進めつつも刻一刻と時間が経過する中、79分、DF山口が接触プレーで左脇腹(正確な負傷箇所は明日の検査次第)を痛めるアクシデント。既に3人の交代枠を使い切っていたG大阪は10人での戦いを強いられることになる。

 そうして、試合はとうとう3分のロスタイムに突入。だが、ここで負けるわけにはいかない。その思いを実際に示したのがロスタイムが1分ほど経過した頃。ゴール前の混戦からFW大黒がヘディングで押し込み同点弾。瀬戸際で追い付くと、その後も果敢に攻め続け、90分で決着を着けようという姿勢が伺えるも、ゴールはならず。15分ハーフの延長戦に突入する。

 G大阪にとっては4日前のナビスコカップ決勝に続く延長戦。しかも10人での戦いと、苦しい展開を強いられた延長前半94分。横浜FCは疲れの見えるG大阪の裏をとるカウンターから、MF貞富のセンタリングに途中出場で元G大阪のMF小野信がゴールを決めて、またしてもリードを奪う。更に終了間際にもFW城のヘッドが炸裂するが、これはGK松代が好セーブで弾き出しゴールならず延長後半に突入。両者ともに疲労が伺える展開に。なんとかもう1点を目指そうとするG大阪と、なんとか守りきろうとする横浜FCの持久戦となるが、G大阪の10人での戦いは時間がたつごとに苦しさを増すばかり。だが、またしてもロスタイムに突入した119分。途中出場のFW三木がFW大黒のスルーパスを右足で落ち着いて流し込みゴール。PK戦へと望みを繋げる。PK戦の先攻はG大阪。共に6人目までは外さず、G大阪は7番目のキッカーFW三木を迎えるが、相手GKに止められ絶対絶命のピンチ。だが、その後、久しぶりの公式戦出場となるGK松代が横浜FCのキッカーを続けて2人止めて試合終了。G大阪がJ1の意地を見せ、何とか白星をものにした。

 それにしてもG大阪にとっては週末のJ1リーグにおける浦和との上位決戦を前に「全体的にダメージの大きい試合(西野監督)」。唯一の収穫となった「勝ち」をいかに浦和戦に繋げるか、正念場を迎えている。

以上

2005.11.10 Reported by 高村美砂
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