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【J1:第30節 川崎F vs 神戸 レポート】川崎F、上位チームの貫禄で神戸に勝利。9試合白星なしの神戸はいよいよ厳しい状況に(05.11.13)

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11月12日(土) 2005 J1リーグ戦 第30節
川崎F 3 - 1 神戸 (16:00/等々力/9,894人)
得点者:'10 ジュニーニョ(川崎F)、'38 アウグスト(川崎F)、'63 播戸竜二(神戸)、'88 ジュニーニョ(川崎F)
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「今日の厳しい戦いを勝利で終えたということは選手も我々も非常に満足している」(関塚監督)川崎Fが最下位・神戸を等々力陸上競技場に迎えた一戦は、上位チームらしい着実な試合運びを見せた川崎Fが、残留に向けて必死な戦いを挑んだ神戸を3-1で退けた。

この試合に敗れると、他チームの結果次第でJ1残留が絶望的となってしまう神戸は、まずは失点を防ぎたいとの意図が見える立ち上がり。攻撃時にも4バックの河本、金古、北本、坪内を確実に最終ラインに残す、慎重な入り方を見せた。そんななか、先制点は意外に早く川崎Fに生まれる。10分、ジュニーニョがペナルティエリアわずかに外側の絶好の位置でファウルを受けると、マルクスの低い弾道を描いたキックに最後はジュニーニョが触れてネットを揺らした。さらに川崎Fは38分、再びジュニーニョが絶好の位置でのFKを獲得。今度はアウグストが左足で直接沈めて、神戸を突き放した。

対する神戸は後半開始からシステムを3-5-2に変更。2点のビハインドを負ったことで、必ず4人を守備に残していた前半よりも攻撃的に出る。すると開始早々には、右サイドを上がった河本がゴール前へと送ったボールから決定的場面を迎え、得点の可能性を感じさせる。そして63分、神戸はFKのこぼれ球をイヴォがつなぎ、最後は播戸がヘッド。1点差に詰め寄り、試合を分からなくした。さらに74分には負傷から復帰したキャプテン三浦淳がピッチに登場。高いキープ力で神戸の攻撃にタメとアクセントを付け、いい流れを作り出す。

しかし、ここで川崎Fが勝負を決めた。88分、カウンターから我那覇がペナルティエリアまで持ち込むと、我那覇はDFふたりとGKを引き付けてジュニーニョへパス。これをジュニーニョがきっちりと右足で押し込んで、神戸に引導を渡した。

前節で浦和に悔しい黒星を喫して連勝がストップし、優勝戦線から後退した川崎F。しかし、6連勝の強さの理由が垣間見える貫禄の試合運びを披露した。守りに高い意識を見せる神戸を相手に、原田のミドル、長橋らサイドからの崩しなど多彩な攻撃で揺さぶると、「ファウルが多いから、ファウルを取ってセットプレーというのは狙っていた」(中村)と、抜け目なく2点をリード。ジュニーニョ、我那覇のスピードを活かしたカウンターももちろん健在で、神戸ゴールを何度も脅かした。そして、1点差とされても「勝っていたし、あまり無理をしないように心がけた」(中村)と、攻守のバランスを崩すことなく落ち着いて試合を進め、相手が前線に人数をかけてきても、ボランチのどちらかにカバーさせて確実に対応。「経験してきたので慣れてきて、ちょっとバランスが崩れても誰かがカバーするという形ができてきている」(中村)と、チームの高い成熟度を窺わせるパフォーマンスで、上位進出をかけて戦う残り4試合にも期待を持たせた。

神戸にとってはいよいよ「降格」の2文字が目前に迫る、痛い17敗目となった。前半は約半年ぶりの先発出場を果たした播戸が、パベルジェハーク監督も「自分の俊足を活かしたプレーを見せてくれて、試合にも流れを作ってくれた」と評価する動きから何度かチャンスを作り出し、9試合ぶりの勝利の可能性も感じさせた。しかし、川崎Fと互角に渡り合えるかと期待が膨らむなかで、「サッカーをやっていたらファウルは起こることだし、(相手のFKが)いいキックだった」(北本)とはいうものの、「ふたつの無駄なファウルから2失点してしまった」(パベルジェハーク監督)。その後、なんとか食らい付いていた神戸だったが、「個人のミスで3点目の失点をしてしまった。3点目が入って試合が決まってしまった」(パベルジェハーク監督)。

他チームの試合結果を受けて、神戸とJ2・3位との入れ替え戦圏16位柏までの勝点差は10、残留圏内の15位清水までの勝点差は11に。首の皮一枚でつながっている神戸は、次節にも降格が決定する可能性が色濃くなってきたが、それでも、「まだ終わりではないので最後まで戦う」(パベルジェハーク監督)しかない。今節はラスト15分の出場に限られた三浦淳も「残りの試合は全部出るつもり」と語っており、より万全の態勢でわずかな残留の望みをかけて、大宮戦に臨むことになる。

なお、先日今シーズン限りでの現役引退を発表した川崎Fの相馬が、89分にマルクスに代わってピッチに登場し、サポーターからはひときわ大きな拍手と声援が送られていた。試合後に行なわれた引退会見では、決断の理由について「ケガが多く、なかなか100%で戦うということができなくなってしまったと自分のなかで感じて、そういうことで気持ちを決めた」と語った相馬。「12年間だが、本当に幸せな現役生活を送れたと思っている」と自らのサッカー人生を振り返り、サポーターに対しては「すごく空気感のいい応援をしていただいていると思っている。本当に力強いというか、温かさもある。まだ終わりではないので、等々力でまた姿を見せられるようにがんばります」と感謝の気持ちを表していた。

以上

2005.11.13 Reported by 小川典子
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