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【J1:第30節 千葉 vs 磐田 レポート】Jリーグ随一のスタミナを誇る千葉だが連戦の疲労に勝てず、磐田に2失点して痛い引き分け。(05.11.13)

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11月12日(土) 2005 J1リーグ戦 第30節
千葉 2 - 2 磐田 (16:06/フクアリ/17,080人)
得点者:'25 阿部勇樹(千葉)、'34 佐藤勇人(千葉)、'61 前田遼一(磐田)、'72 太田吉彰(磐田)
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 試合前、千葉の関係者への挨拶にまわっていた磐田のMF村井慎二と話す機会があった。「今シーズン、磐田は千葉にまだ一度も勝っていないので、みんな意気込んでいるのでは?」と尋ねると、村井からは次のような答えが返ってきた。「いや、まだ千葉をなめているところがありますね。でも、磐田の選手にはうまさがある?だけど、千葉には磐田とは違ううまさがあるから、しっかりやらないといけないのに…」

 前半は村井が言うところの千葉らしい『うまさ』が発揮された。トップ下のMF羽生直剛が負傷欠場のため、基本的にはMF阿部勇樹がMF名波浩(磐田)、MF坂本將貴がMF成岡翔(磐田)、MF佐藤勇人がMF服部年宏(磐田)をマークする3ボランチの布陣。攻撃時には的確なポジショニングで前に出ながら、マークを連係よく受け渡す。ルーズボールを磐田に拾われ、パスをつながれても、チーム全体がきっちりとした守備で対処していた。ここぞという場面では思い切って攻めに出ていた千葉は、前半25分に左ウイングバックで出場したMF山岸智の突破からコーナーキックのチャンスを得る。キッカーのFWハースが蹴ったボールを、ニアサイドに走りこんだ阿部がヘディングシュートで合わせて先制。その9分後には攻撃の起点となったDFストヤノフが、その後、ハース、山岸とつないだボールをペナルティエリアの左横に突破して受け、粘り強く磐田の選手に競り勝って折り返す。ペナルティエリアに走りこんだ佐藤が、磐田の服部ともつれるような体勢だったが左足で押し込み、追加点をゲット。シュートは磐田と同じ3本だったが、決め所で2点をあげた千葉には、結果を見れば上々の出来といえる前半だった。

 しかし、磐田が3日に天皇杯4回戦を行なってから中8日間あったのに対し、5日のナビスコカップ決勝、9日の天皇杯4回戦はいずれも120分間の延長戦だった千葉にはやはり疲労の蓄積というダメージがあった。磐田が後半からFW前田遼一を入れて前線でのタメと運動量をアップさせ、DF茶野隆行、後半から出場のDF金珍圭のオーバーラップを交えて仕掛けると、前半はできていたポイントを抑えた守備にズレが発生してしまう。

 後半16分、磐田は左ウイングバックの村井が千葉の水野をかわしてあげたクロスボールを、前田が千葉のストヤノフと競り合いながらヘディングシュートで決める。その11分後には右サイド寄りで成岡、名波とつないだボールを受けた西が、緩めの浮き球をファーサイドへ入れる。ボールはゴールの外でラインを割るかに思われたが、村井が千葉の水野と競りながら折り返し、フリーの状態になっていたMF太田吉彰が追加点をゲット。千葉の『うまさ』を熟知する村井が千葉(当時は市原)時代に学んだ粘りで生んだ2点だった。
 
 千葉は疲労の蓄積による集中力の欠如もあって、2失点の場面とも村井と得点者の動きを封じることができなかった。「前半は自分たちの前で磐田にボールを回させていたのに、後半は疲れと磐田の攻撃の変化があって、磐田に自分たちの中に入り込まれてしまった」と坂本が悔やんだように、失点の時間帯は全体的に下がって効果的なプレスがかけられず、中盤で磐田に自由に動けるスペースを与えてしまった。

 あれほどの疲労をおして戦った選手にさらに要求するのは酷かもしれない。だが、押し込まれた時に自分たちを楽にする戦い方、そして相手にとどめを刺せる『3点目』を取る術を試合で実践できるようにならなければ、2冠目のリーグ戦優勝は遠のいてしまう。

以上

2005.11.13 Reported by 赤沼圭子
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