12月3日(土) 2005 J2リーグ戦 第44節
札幌 2 - 1 草津 (14:00/札幌ド/15,087人)
得点者:'1 酒井良(草津)、'8 清野智秋(札幌)、'61 石井謙伍(札幌)
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1万5000人以上のサポーターが札幌ドームに詰めかけた最終戦。まず最初の歓声が生まれたのは、草津サポーターのゴール裏だった。札幌DFのパスミスをきっかけに酒井がボールを奪うと、そのまま持ち込みミドルレンジから右足を振り抜く。「今シーズン始めてファーストチャンスを得点できた」と指揮官も話す、試合開始後1分経ったか経たないかというあっという間の出来事。その後、6分にも山崎のスルーパスに佐藤(大)が抜け出しGKと1対1となるが、これは札幌GK・林がなんとかセーブ。2点目はならなかったものの、草津は高いDFラインを維持しつつ、次々とタテパスを繰り出していく。
一方、札幌は時間が経つにつれ、徐々に落ち着きを取り戻し、DFラインの裏を狙うプレーも見られるようになってくる。特に札幌に途中加入後、本来のプレーができず苦しんでいたデルリスは、GKとDFの間の広いスペースを利用して、自身のスタイルであるスピード感溢れるプレーでチャンスを作り出す。そして前半8分、砂川から右サイドに流れたデルリスへボールが渡ると、待ちかまえていた清野の胸にクロスが繋がりゴール。第4クール9点目となる清野の貫禄すら感じさせる得点でゲームを振り出しに戻すと、札幌は本来の動きを取り戻す。デルリスは前半44分に負傷退場となるものの、左サイドの西谷とトップ下の砂川がポジションチェンジを繰り返し、幾度もチャンスを演出すると、後半16分、デルリスに代わった入った若干19歳の石井が、一度GKに弾かれたこぼれ球を再度押し込み、嬉しいプロ入り初ゴール。その後、試合終了間際に札幌の足が止まり、DFを一枚削って攻撃に出た草津に押し込まれる場面もあったが、今節はなんとか凌ぎきり、9勝5分8敗とホームゲームの勝ち越しを決めた。
「まず、ゲーム終了まで気持ちが入ったプレーが多かった。これは今日良かった点だし、来シーズンへ向けてもいい結果だと思う」。札幌の柳下監督は、2-1で勝利した最終戦をこう振り返った。山形が鳥栖に勝利したため、札幌はわずか勝ち点1の差で届かず6位が決定。目標であったトップ5には届かなかったが、昨季最下位だったことを考えると、選手の成長を感じることができた実りあるシーズンだったと言ってよいだろう。そして、J初ゴールを決めた石井のほか、コンサドーレユースUー18所属で、この試合途中交代ながらJ初出場を果たした藤田など、若手が活躍したことも来季に繋がる好材料だろう。一方の草津は今節の敗戦により、第4クールは勝ち星なし。念願だったJ2参入を果たした初年度は最下位とほろ苦いデビューとなったが、2002年の設立からわずか3年でJ2の舞台にたどり着いたことが快挙。「着実に一歩ずつ進んでいけば、何年後かにはきっといいクラブになると思う」という手塚監督の言葉の通り、サポーターと共に前を向いて進んでいかなければならない。
以上
2005.12.3 Reported by 原子 禅
J’s GOALニュース
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