本日、JFAハウスにて「2005シーズン終了後のJ1、J2クラブの入替えに関する最終決定」、「J2入会を希望するクラブの資格」を議題とするJリーグ臨時理事会が行われました。理事会後の記者会見でのJリーグ・鈴木昌チェアマンのコメントは以下のとおりです。
●鈴木昌チェアマン
「今日の理事会での議題は当初から予定されていたものであり、特別なサプライズはありません。
J1から降格する東京Vと神戸の2チーム、J2から昇格する京都と福岡の2チーム、そしてJ2に入会する愛媛FCについて承認しました。
今回、J1から降格する東京Vと神戸の2チームに共通して言えることは、どちらも経営基盤がしっかりとしたチームであるということです。新たなチーム作りをして、近い将来にJ1へ復帰してくれることと期待しています。また、東京Vは来季、AFCチャンピオンズリーグにも参加しますので、大変な課題を抱えて戦うことになるとも思っています。
J2から昇格する京都と福岡の2チームは、どちらもJ1に在籍した経験があるチームです。降格の時には、すぐにでもJ1へ復帰したいという思いから付け焼き刃的な補強も見られたように記憶しています。しかし、じっくりとチームを立て直す方針へと変わり、チーム作りの基本を身につけてのJ1復帰となりました。こういうチームが来季、J1で活躍できればリーグ全体のレベルアップにもつながると思います。
また、J1・J2入れ替え戦を戦うことになった甲府ですが、地元を巻き込んだチーム作りを進めています。J1・J2入れ替え戦を通じて、さらに経営基盤が強化され、今後J1へと昇格できるクラブに育たれることを期待しています。
J2に入会する愛媛FCですが、JFLの最終戦はホームに7000人ほどの観客を集めました。私は今季、JFLの観客数を注意深く見続けてきたのですが、他のチームが1000人以下ということがほとんどの現状の中で、愛媛FCは地元のみなさんにサッカーのおもしろさを伝えながら勝ってきた。来季、Jリーグに加入でき、よかったのではないかと思います」
Q:愛媛FCは当初、Jリーグへの来季加入は難しいという話があったと思うが、変化の理由は何か?
「Jリーグに入会していただくには、観客を集められるようなチームになってもらわないと困る。愛媛FCの場合にはこの面でスタジアムが大きなネックとなっていた。Jリーグから経営諮問委員会が2年続けて行っているが、スタジアム改修は当初、平成28年の国体開催時にという返事だった。このままでJリーグに入っても、愛媛FCも苦労するし、他のJリーグクラブからも納得してもらうことはできないと思われた。その後、補正予算を組んでスタジアムが改修されるということになった。愛媛がビッグクラブになるためには、まだ十分な改修とは言えないが、地元の理解を得られたということが大きかった。
もともと愛媛FCは県と松山市が大株主で、経営基盤は安定している。自治体の理解で、練習場やクラブハウスの計画も進めていただいていると聞いている。
徳島と愛媛はライバル心が強い土地柄だそうなので、来年から実現する四国ダービーにも期待している。愛媛FCのJリーグ入会は、徳島ヴォルティスにとってもプラスになることと思う」
Q:来季のJ2が奇数クラブとなるので、14チーム目のJ2加入についてはハードルを下げることも考えているか?
「ハードルを下げることは考えていない。高くしたままでないといけない。スタジアムの問題も含めて、チームが頑張ることはもちろん、プロとして恥ずかしくない準備ができているチームに加入してほしいと思っている」
Q:福岡の昇格で九州に初めてJ1が2チームになることについて
「J2では福岡と鳥栖が九州ダービーを行ってきたが、今度はJ1で福岡と大分の九州ダービーが実現することになった。福岡は人口が多いし、ここでの盛り上がりは九州全体のサッカーに与える効果が大きい。現在の博多の森球技場のゴール裏席などはまだまだ改善の余地もあると思うし、サポーターの方たちからの要望が集まれば地元自治体もきっと考えてくれると思う」
Q:J2は14チームになるまで、現在の4回戦制を考えているのか?
「この大会方式のよいところは、試合間隔が短いので地元のサポーターが次節まで関心を持ち続けやすいということ。これが、小さなJ2のクラブにとっては基盤作りによい影響をもたらしていると思う。
また、今季のJ1はどのチームもまだ長丁場の乗り切り方を身につけていなかったように思う。J2もかつてはシーズン当初に勝ち続けて後半に失速するというチームがあったが、昨年の川崎Fや今季の京都などは最後まで力を保ち、長いシーズンの戦い方を身につけていた。強化という面でもよい効果をもたらしているのではないかと思う」
Q:愛媛FCに、今後の注文があるとすればどんなことか?
「開幕戦では4000人、最終戦では7000人の観衆が集まってくれたが、シーズンの半ばには2000〜3000人台がほとんどだった。スタジアムの見やすさ、交通アクセスなど、観衆が増えればそれだけで大きく条件が変わる。来場してくれた7000人の方たちが満足してくれたら、毎回リピーターで7000人が入るようになれば、15000人にもすぐに達する。観客のみなさんの満足度を高めるという努力をしていってほしい。Jリーグに入れてよかったと喜ぶだけでなく、次の課題へ臨むためには時には厳しい言葉も必要。地元メディアのみなさんには、そういった役割も期待したい」
以上
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