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愛媛FC J2入会決定に関する共同記者会見でのコメント(05.12.05)

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本日のJリーグ臨時理事会での「愛媛FCのJリーグ入会承認」を受け、愛媛県庁にて加戸守行 愛媛県知事、中村時広 松山市長、白石省三 愛媛県サッカー協会会長、株式会社愛媛FC 亀井文雄社長、友近聡朗選手、羽田敬介選手が出席して共同会見が行われました。会見でのコメントは、以下のとおりです。

●加戸守行 愛媛県知事
「Jリーグ入会決定は、とにかくうれしいのひと言に尽きます。今シーズンの愛媛FCは春の出足が悪く苦戦が続き、はらはらドキドキの1年間でした。特にJリーグ・鈴木チェアマンの発言で一時は入会に対して絶望も感じただけに喜びもひとしおです。愛媛県にとっても、おらが街のチームができたという、未来に向けて明るい展望が深まり、大変喜んでいます」

●中村時広 松山市長
「一昨年はJリーグ加盟申請断念という、涙の会見がありました。昨年は、申請にこぎつけたものの成績が及ばず、関係者のみなさん、選手ともどもみんなで悔しい思いをしました。今季は、大勢のサポーターに後押しされながらも、Jリーグ入会へのハードルはさらに高くなりました。いろいろな問題も新しく出てくる中で加戸知事のリーダーシップの下、その条件をクリアして最後に見事な結果を出してくれた、その過程が本当に険しかった。それだけに、ここに到達できた喜びもひとしおです。愛媛FCが多くの県民を活気付ける存在になってくれるものと心から祝福いたします」

●白石省三 愛媛県サッカー協会会長
「最初に愛媛にJリーグのチームを作りたいという計画を聞いたとき、愛媛県というこのような地方からそんなことが本当に可能か、無理じゃないかという意見が多かった。しかし今回Jリーグ入会が実現したのは、亀井社長や石橋総監督の熱意がいちばんの要因ではなかったかと思います。愛媛県下には、サッカー協会に加盟している約300のチームがあります。その各チームにとって、非常に大きな活動の源ができたのではないかと思います」

●株式会社愛媛FC 亀井文雄社長
「私自身は、今日のJリーグ鈴木チェアマンからの電話でいただいた『Jリーグへの入会おめでとうございます』という言葉に、両肩の荷が下りた気がします。特に今年は色々なことが多すぎて、あっという間の1年でした。ここにいらっしゃる加戸知事、中村市長に大きなバックアップをしていただいたことが、今日のJリーグ入会に結びついたと思っており、感謝しております。Jリーグ入りは愛媛FCの目標の一つでしかありません。当然、他にも愛媛県民のみなさんに元気を与えること、子どもたちに夢と感動と情熱を与え、そして地域経済の活性化に貢献できることを大きなテーマにあげています。この考え方は今後も変わることはなく、地域に根ざしたプロサッカーチームをつくっていきたいと思っております。今後もよろしくお願い致します」

●愛媛FC 友近聡朗選手
「僕の生まれたふるさと・愛媛に、Jリーグのある暮らしが始まるということを大変うれしく思います。Jリーグ百年構想の愛媛元年が訪れた感じがして、ワクワクしています。Jリーグにあがることはひとつのステップで、これからが大変だと思います。今、Jリーグへの扉は開きましたが、その先にはまだ何も詰まっていません。愛媛県民の皆さんと一緒に勝利や思い出、情熱をたくさん詰め込んで、『愛媛産には愛がある』といわれるように、愛されるチームを目指してがんばりたいと思います」

●愛媛FC 羽田敬介選手
「小学生の頃からサッカー選手になりたくてがんばってきて、高校を卒業して清水エスパルスに入れさせてもらいました。それから10年が経って、今度は愛媛でプロサッカー選手になれるということを本当にうれしく思っています。愛媛にJリーグのチームができ、愛媛の子どもたちが愛媛でJリーガーになれるという僕の夢が実現すると思う。僕自身が、その一歩になることができたことがうれしい」

Q:今季、苦しかった時期は?
●友近選手
「開幕当初は3連勝しましたが、その後は足踏み状態でした。今季から練習環境が大きく変わり、しっかりトレーニングできて夏場に連勝できたことはよかったのですが、リーグ中断明けに多くの観客に来ていただいた試合で、0-3で負けた時は精神的にきつかった。今年はキャプテンとして弱音を吐ける機会がなかなかなかったので、すべて『想定内』という受け答えをするしかありませんでした。
愛媛FCがJリーグに上がることによって、皆がこのチームを応援していけば一生幸せに生きていけるというチームを作りたいということが僕の夢でした。羽田がJリーグから愛媛に帰ってきてくれて、Jの経験を若い選手に伝えてくれて、2人で役割分担を相談しながら今季戦ってきました。それが形として実ったことで、キャプテンとしてほっとしました。そういう重圧をシーズン中は口にすることはできませんでした。今はそういうものから解き放たれた安堵感があるというのが本音です」

●羽田選手
「首位に立っていながらも、条件面でそろわずに今季もJリーグに上がれないかも…と報道されたことがありました。ちょうどその時、たくさんの観客が来てくれた佐川急便東京SC戦では0-3で負けてしまいました。しかし、そこから行政や愛媛県のみなさんがバックアップしてくれる体制になって、あとは結果だけという状況にしてくれました。その時、あとは自分達の力を発揮するだけだと思ったと同時に、愛媛県のみなさんが応援してくれているんだという強い気持ちが持てました。そこからは負ける気がしなかったし、できるんだ、Jリーグに入るんだという気持ちがすごく強く持てました」

Q:来季の目標、チームに期待することは?
●加戸知事
「今度のJ2入りは、大相撲で言えば十両に入って関取になったという感じでしょうか。今後はJ1という目標に、琴欧州のようにトントンと行くことを期待することは、まだ今の段階では厳しいでしょう。まずは、愛媛FCらしい個性のある戦いをしてもらいたい。とにかく愛媛FCらしい試合をしてもらえれば、県民やサポーターは満足してくれるのではないでしょうか。昨日の試合で見せた、友近選手の先制ゴールのようなシーンをたくさんやってほしい」

●中村市長
「去年加盟申請しながらも、残念ながら成績の関係でJリーグ入りの先を越され、その姿を指をくわえてみんなで見たチームが2つ(草津、徳島)あります。個人的な意見ですが、その2つにだけは何としても勝ってほしい。それを楽しみにしたいと思います。初年度ですから、みなさんもおっしゃっているように、愛媛のチームらしさを語ることに大きな力を注いでいかれると思います。結果はそこから付いてくるもの。ベストなプレーを毎試合繰り広げていれば、その感動がファンをつくっていくのだと思います。私自身、観戦した試合は勝った試合も負けた試合も記憶に残っています。とにかくベストを尽くしてくれればファンは増えてくれる。そういった姿勢でがんばってほしい」

●亀井社長
「愛媛FCのJリーグの加盟申請をする時に、愛媛FCの事業計画を作りました。もちろん資金的な収入支出の計画もさることながら、チームの目指す成績も記入する欄があります。’06年度は8位、’07年度は5位、’08年度は3位以内という書き方をしました。JFLからJ2に入るのに5年かかりました。そういう意味で、私自身は5年のスパンを持ってJ1を目指せれば最高かなと考えています。ただ、これもチーム作りとして愛媛に根ざしたプロサッカーチームができないと、J1に上がっても難しいと思っています。そういう意味では、そちらの方を先にこつこつとやっていきたい。先ほど中村市長から話題に上った徳島ヴォルティスの高本社長からも『おめでとうございます。四国ダービーを盛り上げましょう』というお言葉をいただきました。今季徳島は9位という結果でしたから、長年のライバルとして私たちは8位という目標を立て、徳島にも勝ち、草津にも勝ち、何としても8位以上を確保する。これが来シーズンの大きなポイントになると思います」


以上

2005.12.05 Reported by 近藤義博
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