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【U-19日本代表:カタール国際ユース(U-19)親善大会 決勝レポート】大会参加4回目、王手3回目にして初優勝。同時に課題も浮き彫りになったが大きな収穫を手に大会を終える。(06.02.02)

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●カタール国際ユース(U-19)親善大会 決勝
2月1日(水)17:30(Al-Arabi)
日本 0-0(PK4-3) 韓国
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 「慶州での借り(05年10月25日2−5で大敗を喫した)を返そう!」を合い言葉に臨んだ決勝。ドーハの地で2年連続となる宿敵韓国との東アジア勢対決は、延長120分を終えても勝負がつかず、PK戦の末辛くも勝利を手に入れた。世界切符を取りに行く06年のU-19日本代表は、今年最初の大会で結果を残し、幸先の良い滑り出しを見せた。

 しかし、おかしな大会になってしまった。大会5試合で3勝2分。決勝もPKによる勝利のため実質は2勝3分といえよう。失点3、得点7、スコアレスドローの試合が2回(決勝を含む)。日本が優勝に値する最強チームだったか否か?なんとも答えることが難しい。ただ弱いチームではないことはハッキリした。

 「内容じゃなくて、周囲に何をいわれるかじゃなくて、今は結果が必要」。大会中、チームの中心メンバーの一人槙野は冷静に話した。選手たちが肌で感じていることは同じだろう。昨年のAFCユース予選・北朝鮮戦を経験し、結果こそが求められ、それこそが自信につながることを痛いほど感じた。そんな経験を経て迎えた今大会、内容は伴わなくても結果がついてきた。そんな初優勝だった。

 決勝戦、韓国戦に臨んだスターティングメンバーは以下の通り。
GK林彰弘、DF内田篤人・槙野智章・福元洋平・堤俊輔、MF梅崎司・青山隼・田中亜土夢・柳澤隼、FW森島康仁・河原和寿。シンヨンロク、イサンホら個人技に長けた攻撃力を誇る韓国に対し、前半を0−0で折り返すと、後半フレッシュな面々で得点を狙う戦いにでる。これまで立ち上がりの集中力不足から点を失うことの多かったこのチームだが、この日は序盤の猛攻には耐えた。一方攻撃においては前半は意識的に長いボールを前線に放り込み、サイドからシンプルに攻撃。慎重に危なげない戦いぶりを見せた。

 ただ、問題は後半になってからもこの戦いぶりがかわらないこと。ディフェンス面に関しては、一定の自信を得ているのだろう。スピードを持った相手FWを恐がる場面に、ベンチから「ラインをさげすぎるな!」との声も飛ぶが、最終的にセンターバック2枚+ボランチでしのぐ。今大会フランス、ドイツを相手にした際に、フィジカルの強い相手に対しても「守れる」という自信を深めてきたディフェンス陣がその成果をみせた。

 しかしながら攻撃は単調。攻撃に直結するつなぎは少なく、「もっと足もとをつかっても良かった」と吉田監督も振返る。回しても結局はサイドに開き単調なクロスを放り込む。途中交代の青木、伊藤らが前線をかき回してもそのペース自体はかわらなかった。また、後半には韓国選手2人が退場したが、更に引いた相手を崩すことはできず。結局延長の30分間を含めた45分程を11人対9人の数的優位で戦ったものの、その間に得点することはかなわなかった。

 試合を振り返って「北朝鮮戦で経験したことがいきてよかった」とキャプテン福元。確かに、全てにおいて「負けない」という自信はここでは生きた。しかし、「勝つ」ためには得点が必要なのだ。0−0では勝利はやってこない。「おめでとうございます」と握手を求めると、苦笑いしつつ首をかしげながら右手を差し出してくれた吉田監督の表情がそれを物語る。ただ、課題と収穫が明確になり、その上で「優勝」という結果を残せたことは彼等にとって何物にもかえられない経験となったはずだ。

「勝ててよかったです」
笑顔ではあるものの、多くの選手のコメントはその程度。真の喜びを得るにはまだまだ、道のりが長そうだ。

以上

2006.2.2 Reported by 了戒美子
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