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【 AFC アジアカップ2007 予選大会 日本代表vsインド代表レポート 】前半は格下インドに大苦戦。6−0の大勝も組み立てに課題残る。長谷部、久保らは明るい材料示す(06.02.23)

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●AFC アジアカップ2007 予選大会
2月22日(水)19:20/日産/ 38,025人
日本代表 6-0 インド代表
【得点者】32' 小野伸二、58' 巻誠一郎、68' 福西崇史、79' 久保竜彦、83' 佐藤寿人、93+' 久保竜彦
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 2006年最初の公式戦となった22日の2007年アジアカップ1次予選初戦のインド戦。3連覇への第一歩であると同時に、ドイツワールドカップ本大会に向けた重要な準備の場だけに、ジーコ監督も「内容と結果」の両方を求めていた。しかし前半はFIFAランク118位のインド相手にゴール前を固められ大苦戦。代表初先発のMF長谷部誠(浦和)らが積極的にリズムを作ろうとするが、前線にボールが入らず、両サイド攻撃も不発。ラッキーな形で小野伸二(浦和)が先制点を奪ったが、決して手ごたえのある内容ではなく、日本サッカー協会の川淵三郎キャプテンも「相手を探してのパスが多すぎる。もっと思い切ったプレーがほしい」と苦言を呈するほどだった。結果的に大量6点を奪って快勝し、長谷部ら若い力の台頭という明るい材料はあったが、攻撃の組み立てという課題は依然、残されたままだ。

 2007年にマレーシア、タイ、ベトナム、インドネシアの4カ国で共同開催されるアジアカップ。22日の19時25分から日産スタジアムで行われたインド戦では、日本がどのような滑り出しを見せるかが注目された。10日のアメリカ戦(サンフランシスコ)で3−6−1、18日のフィンランド戦(静岡)で3−5−2をテストしたジーコ監督はこの日、彼が一番やりたい形の4−4−2で試合にのぞんだ。先発に名を連ねたメンバーも練習通りで、GK川口能活(磐田)、DF(右から)加地亮(G大阪)、中澤佑二(横浜FM)、宮本恒靖(G大阪)、三都主アレサンドロ(浦和)、ボランチ・福西崇史(磐田)、小野、2列目・小笠原満男(鹿島)、長谷部、FW巻誠一郎(千葉)、久保竜彦(横浜FM)だ。

 対するインドも4−4−2。2004年にドイツワールドカップ1次予選で2度対戦した時とはメンバーも入れ替わっており、警戒が必要だった。とはいってもインドはアメリカのようなワールドカップ出場国とは程遠いレベル。序盤から日本のゴールラッシュが期待された。しかしキャプテンの宮本が「ドイツワールドカップアジア1次予選でインドとアウェーで対戦した時も前半は粘り強い守備にあってかなり苦戦した。明日も同じ展開になるかもしれない」と懸念していた通り、最初からリズムに乗ることはできなかった。

 インドはゴール前に10人が陣取って中を固める。これには日本自慢の中盤も動きようがない。前線にボールが入らず、ボール回しのスピードも遅かった。こういう時は外からのワイドな攻めが有効だが、加地も三都主もコーナーをえぐるプレーにチャレンジせず、中途半端なアーリークロスを次々と放り込むばかり。「相手は高さもなかったし、中で勝てるかなと思って入れた」と加地は言うものの、実際には攻撃は機能しなかった。

 それでも前半32分、日本はラッキーな先制点を奪う。小笠原のクロスを久保と競り合ったDFがクリアミスし巻がヘッドで中へ。そのボールを相手DFがヘッドでバックパス。そのボールがゴール前にいた小野にこぼれた。フリーになった小野は迷うことなくゴール押し込む。2002年10月ジャマイカ戦(東京・国立)でジーコジャパンの初ゴールを奪った男が記念すべきチーム100ゴールを奪ったのだ。本人も「狙っていたことが達成できてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 しかし前半1−0という結果にサポーターからブーイングも飛んだ。ジーコ監督も「もっとサイドの深い位置までえぐれ。普通にボールを入れているだけでは崩れない」と指示を送った。選手たちも気持ちを取り直してのぞんだ後半はようやくリズムがよくなった。ボールを回され続けたインドの足が止まり、日本は一気に畳み掛ける。

 迎えた13分、小野→加地とつながったボールが長谷部にフリーで渡り、彼が思い切りよくシュートを放つ。これが巻の腹に当たってそのままゴールネットを揺らした。長谷部の代表初ゴールかと思われたが、記録は巻の得点に。それでも長谷部は初先発とは思えないほど攻撃センスをアピールしてみせた。このまま行けば、中田英寿(ボルトン)ら欧州組を脅かす存在になる可能性さえ感じさせた。

 この後、セットプレーから福西が3点目を奪うと、インドは完全に戦意を喪失。34分には久保、38分には途中出場の佐藤寿人(広島)、そして後半ロスタイムには再び久保がゴールを挙げた。久保の2ゴールには指揮官も絶賛。「彼は日本の核になる」とまで発言した。彼が調子を上げてきたことで、決定力不足に悩むチームに光明が差したことは事実だろう。佐藤や巻ら代表定着を狙う選手たちも頑張りを見せるなど、チームとしてはいい雰囲気で試合を終えた。

 しかしながら、今回戦った相手がインドだということを忘れてはいけない。今の日本が勝たなければならないのはドイツワールドカップに出場する強豪国だ。そういう観点で見ると、前半の戦いはまだまだ不満が残る。サイド攻撃やボール回しを含めてレベルアップが求められるし、フィニッシュの精度も合格点の出せるレベルではない。守備に関しては、佐藤のゴールシーン直前に小笠原が相手DFにプレッシャーをかけミスパスを誘う形があり、2日前に三ツ沢球技場で練習した守備システムの成果のいったんは出た。が、それが果たして強豪相手に通じるかどうか。そのあたりも詰めていく必要があるだろう。

 次の28日のボスニア戦は欧州組が合流する。ここまで3試合で積み上げてきたものをベースに欧州組といい融合が図れるのか。ベストメンバーの揃う本大会前の数少ないゲームとなるだけに、最大限の収穫がほしいものだ。

以上

2006.2.23 Reported by 元川悦子
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