●2006Jリーグプレシーズンマッチ in Fujieda
13:32キックオフ/藤枝総合運動公園サッカー場/2,120人
磐田 0-1 名古屋
得点者:'11 杉本恵太(名古屋)
※前半終了後、降雨のために試合中止。
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「第一の理由は、シーズン1週間前で選手のケガが心配だということ。また、雨もこのまま降り続き、グラウンド・コンディションが戻らないであろうことも勘案して、両チームの要請により規定に従って主審、実行委員、マッチコミッショナーという三者で協議した結果、前半45分を経過した時点での試合中止を決定させていただきました」
試合後の記者会見で成田コミッショナーは、中止の理由をこのように説明した。季節外れの大雨警報が出される中、ピッチが水たまりだらけになり、ボールがまともに動かなくなっていた藤枝総合運動公園サッカー場。大雨の中、詰めかけた2千人を超える両チームの熱心なサポーターには大変気の毒だったが、勇気ある中止の判断はきわめて妥当なものだったように思える。
両チームとも、この試合で確かめたいことは数多くあったし、厳しいポジション争いの渦中にいる選手も多く、モチベーションは非常に高かったが、ピッチ上のあちこちに横たわる水たまりには勝てなかった。良いタイミングのパスもそこでピタリと止まってしまい、パスサッカーなどとうていできない状況。名古屋・フェルフォーセン監督も「キック&ラッシュのサッカーしかできなかった」と言うように、できるだけボールを浮かせて縦に蹴るしか攻め手はない。もちろん、チーム戦術の仕上がり具合など、まったく推し量ることはできなかった。さらに、止まったボールに対して多くの選手が集中し、ガツガツと蹴り合う中でのケガの心配も…。実際、磐田の服部と西が、そうした混戦の中で足を少し痛めてしまった。
そんな中でも、名古屋は全員の集中力が高く、規律もしっかりと維持され、一瞬のチャンスをきっちりと生かして杉本が先制点を決めた。磐田の選手たちも、最悪の足場の中でも浮き球を利用しながら何とかボールをつなげてしまう技術の高さを見せた。それなりに見せ場を作ってくれたのは、さすがプロといったところ。
しかし、それも45分が限界。それ以上試合を続けるのは、リスクが大きすぎた。地元・藤枝のサッカーファンは、前半に名波(西益津中出身)の元気なところを見られたものの、藤枝東高出身の中山と成岡が後半から登場予定だっただけに心残りだろう。だが、ここで無理してケガを負い、開幕戦を棒に振ってしまったら、何のためのプレシーズンマッチかわからない。
試合が成立していないため、チケットは払い戻される予定(後日、両チームから払い戻し方法などを発表予定)。磐田の山本監督は、サポーターには本当に申し訳なかったと前置きしたうえで、「これもサッカーという文化の一面だと思う」と試合後に語った。たしかにヨーロッパでも、試合直前になって開催日が1日ずらされることなどめずらしくない。やはり、お天道様に逆らってもろくなことはない。
以上
2006.2.26 Reported by 前島芳雄
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