●国際親善試合
2月28日(火)SIGNAL IDUNA PARK/Westfalen Stadion
日本代表vsボスニア・ヘルツェゴビナ代表(現地時間13:20キックオフ ※日本時間21:20キックオフ)
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「昨年のコンフェデレーションズカップのいい形を久しく見ていない。今回の試合でもう一度見てみたい」と話したジーコ監督が決断したのは、中村俊輔(セルティック)と小笠原満男(鹿島)を2列目に置き、福西崇史(磐田)と中田英寿(ボルトン)をダブルボランチに据える形の4−4−2だった。1月の宮崎合宿から調子を上げていた小野伸二(浦和)やプレミアリーグで活躍中の稲本潤一(ウエストブロミッチ)らを外してまで、指揮官は「ベストゲーム」にこだわりを見せた。果たして日本代表はボスニア・ヘルツェゴビナ相手にギリシャ戦やブラジル戦のような華々しいゲームを再現できるのか…。
2006年ワールドカップイヤー4試合目の国際Aマッチであり、欧州組も合流する初めての親善試合となるボスニア戦が28日の13時20分(日本時間21時20分)から、ドイツ・ドルトムントの「シグナル・イドゥーナ・パーク・シュタディオン」で行われる。この会場でドイツワールドカップ1次リーグ最終戦で日本が世界王者・ブラジルに挑むスタジアム。3ヶ月半後の本番に向け、いいシミュレーションになるはずだ。しかし今回は前日練習をここで行わず、ベースキャンプ地のボンであえてトレーニングを行った。旧西ドイツの首都だったボンは人口30万程度。ライン川が流れる美しい街で、選手たちも「静かで落ち着ける」と感想を話していた。
ところが27日の当地は朝から大雪に見舞われ、気温も3〜4度。春めいてきた日本からやってきた選手たちには厳しい気象条件となった。チームは13時30分頃から本大会の練習場となる「ノルド・パーク」でトレーニングを行ったが、ピッチは真っ白。このため戦術確認ができずじまい。実戦的なメニューはセットプレーの確認のみにとどまった。この練習でレギュラー組に入ったのはGK川口能活(磐田)、DF加地亮(G大阪)、中澤佑二(横浜)、宮本恒靖(G大阪)、三都主アレサンドロ(浦和)、ボランチ・福西崇史、中田英寿、2列目に小笠原満男と中村俊輔、FWに高原直泰(ハンブルガーSV)と久保竜彦(横浜FM)という顔ぶれ。指揮官は今月に入ってから試合を重ね、感覚を取り戻してきた久保を高原と組ませることにした。
久保の復帰について、中村も「たっちゃんはクサビとかゴール前で強さを発揮するし、選択の幅は広がる選手。ピンポイントで合わせられれば確実に点が入る」と期待を口にする。彼がワールドカップ出場国と実力的に近い相手といかに対峙するのか。高原との連携も含め、久保のパフォーマンスは1つのポイントになるだろう。ここで彼の起用にメドが立てば、本大会に向けても心強い限りだ。
中盤に関しては、コンフェデ杯で見せたコンビネーションを取り戻せるかが大きな見どころとなる。FW陣の得点力不足はジーコジャパン発足以来の課題だけに、2列目の得点力は勝負の行方を左右するといっても過言ではない。コンフェデ杯のブラジル戦で目の覚めるようなゴールを挙げた中村と、今月18日のフィンランド戦で60m近い超ロングシュートを決めた小笠原は、その条件を満たす数少ない存在だ。それゆえ指揮官は彼らを抜擢したのだ。彼ら2人を中田英や福西がサポートすることによって、チームの得点力はさらにアップする。中盤が有機的にかみ合った分厚い攻撃を期待したい。
本大会を想定した場合、もう1つ忘れてはならないのが守備だ。「ボスニア戦はこの前、三ツ沢でやったような前から連動してプレスをかける形を実戦の場で試すいいチャンス」と福西も話していた。インドやフィンランド相手では相手が引きすぎて攻めてこなかったため、意図した守備の確認はできなかった。それだけに今回のゲームの持つ意味は大きいのだ。実際、ジーコジャパンはどのタイミングで前線からのプレスを仕掛けるか、前に出る時と引いて守る時をどう切り替えるか…といった細かい約束事が明確になっていない。
「今はまだいろんな可能性を試す時期。失敗したり課題が出たりするのはいいこと」と中村は前向きだが、修正の時間はそう多くない。ドイツ本大会前に1ヶ月間の準備期間があるとはいえ、現時点である程度、完成に近づいていなければ、1次リーグ突破は夢のまた夢ということになってしまう。今のチームがどこまで組織的に守れるのか、状況や時間帯に応じて意思統一を図れるのか…。今回のゲームでは、それを1つ1つしっかりと確かめるべき重要な場となる。
ボスニアは本大会出場こそ逃したが、ドイツ大会欧州予選ではセルビア・モンテネグロ、スペインに次ぐ3位。前回大会で日本を苦しめたベルギーよりも勝ち点を稼いでいる。高原と同じHSVで活躍中のストライカー・バルバレスもおり、高さと強さを生かした得点力は日本にとって脅威に違いない。そんなチームをまずは零封することから試合は始まる。攻撃面はボールポゼッションと速い展開を使い分けながら、相手の強固な守備陣を崩してほしい。ワールドカップ出場国の日本には勝利という結果を残す義務がある。内容と結果が両立する好ゲームを期待したいものだ。
以上
2006.2.28 Reported by 元川悦子
J’s GOALニュース
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