3月11日(土) 2006 J2リーグ戦 第2節
神戸 1 - 0 愛媛 (14:04/神戸ウイ/3,892人)
得点者:'57 近藤祐介(神戸)
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ホームの神戸は、体調不良から昨日の練習を離脱し、別調整を続けていたMFホルヴィ、FW茂木のうち、FW茂木は回復が見られたため先発出場。欠場となったMFホルヴィに代わってボランチはMF小森田とMF原が預かる。前線はFW茂木を中心に右にFW朴、左にFW近藤を据えた3トップ。トップ下にはMF三浦を据える。GKは前節でサブに入っていたGK荻。昨年のJ1リーグでJデビューを飾った彼が、2度目のJリーグの舞台、初のJ2リーグの舞台に立ち、前節同様に4バックを築くDF陣と最後尾の砦となる。このメンバー変更が吉と出るか凶と出るか。いずれにしても、開幕戦で惨敗を喫した神戸としては負けられないホーム2戦目での愛媛戦を迎える。その愛媛は、前節、開幕戦勝利を飾った試合とほぼ同様の先発メンバー。唯一、前節で途中出場を果たし攻撃の流れを作ったFW田中が、FW友近に代わって先発を飾る。
前節の反省から「相手が可能性を感じる前に早い時間帯で点をとりたい」と選手の誰もが口にしていた一戦。だが前節同様、ボールこそ支配し攻撃を組み立てようとはするものの、セカンドボールがなかなか拾えず『1点』が遠い。3トップを築いたFW茂木やFW朴の精力的な走り、FW近藤の気持ちが感じられる積極的なシュートシーンなど、要所要所から『ゴール』への思いは伝わってくるが、肝心の得点は奪えないまま、スコアレスドローで後半に突入する。
その後半。神戸はMF原に代えてFW栗原を投入。トップ下のMF三浦をボランチに下げ、空いたトップ下のポジションにFW栗原を入れ、攻撃の枚数をさらに増やす形でキックオフを迎える。監督からのメッセージとも受け止められる『ゴール』への意識。それが功を奏したのは、57分。相手DFのクリアボールを、MF三浦が早い判断で前線へふわりと浮き球を入れ、それをゴール前右で受けたFW朴が落ち着いて左につめたFW近藤にパス。フリーで受けたFW近藤が落ち着いて右足を振り抜く。神戸にとっては、待望の今季初ゴール。全員がFW近藤のもとに集まって歓喜の輪を作り「うちはまだ開幕していない状況。きちっと勝っていいスタート切りたい」と話していたキャプテンMF三浦が両手を広げ、その輪を包み込むように喜びを共にする。
これに対し愛媛も、なんとか攻撃の糸口を見いだし、まずは同点に追いつこうと、FW田中に代えてFW田村を、MF菅沼に代えてFW友近と、元気があるフレッシュな顔ぶれを投入。攻めたてられ、多少バランスを崩してパニックになった神戸を尻目に、ゴール近くまではなんとか詰め寄るが、神戸の必死の守備もあってゴールを割れない。結果、神戸が先制点を守りきる形で、今季初白星をホームで手にした。試合後「トレーニングでやってきたことをしっかりやろうと確認し合って入ったゲーム。チームのまとまりはすごくあった」と振り返ったMF三浦。試合後、「なんだかすごくホッとした」と話したDF北本からは、安堵の笑顔がこぼれた。
以上
2006.03.11 Reported by 高村美砂













