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【J1:第2節 大分 vs 広島 レポート】ロスタイムで今季初勝利を逃した大分。粘り強さで勝ち点1をもぎ取った広島。1-1のドロー(06.03.12)

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3月12日(日) 2006 J1リーグ戦 第2節
大分 1 - 1 広島 (14:06/九石ド/17,043人)
得点者:'79 内村圭宏(大分)、'89 ウェズレイ(広島)
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「最後に追いついて粘り強さが良かったと思う」という広島の佐藤寿人選手。「最後、集中力が欠けたところをやられてしまった」という大分の梅田高志選手。試合後ロッカールールから出て来た後のコメントだ。今日のドローは粘り強さと集中力が導いた結果といえる。大分はロスタイム直前で今季初の勝利を逃してしまった。

「広島も強かった。その強い相手に向かっていって主導権を握れた」とシャムスカ監督が話したように、大分は立ち上がりから、堅い広島の守備を崩そうと西山を中心に細かいパスがよく回り、両サイドからも果敢に攻め込んだ。「スピード感を出すために」(シャムスカ監督)にと後半31分にFW内村圭宏とFW松橋章太が投入されたが、この采配がピタリと的中。

その3分後、先制点はこの二人から生まれた。内村の左からのゴール前のクロスに、松橋が反応し飛び込み、それがオトリのような形になり、ボールはそのままゴールへ。オフにFW高松、MFエジミウソン、FW松橋に愛娘が誕生したばかりで、今季初のゴールはゆりかごダンスでお祝いした。1万7千人以上入った「九州石油ドーム」の観客からもどっと歓声が沸き起こった。今季初勝利を祝おうと、スタジアムの雰囲気もロスタイムのカウントダウンを待つばかりとなった。しかし、不運はこういう油断した時に訪れる。広島の2003年のJリーグ得点王と日本代表FWの2トップはそう甘くはない。

ドリブル突破をしてゴール前に攻め込んだFW佐藤寿人は、体勢を崩しながらも、走りこんできたFWウェズレイへパス。そのまま右足で押し込しこみ同点ゴールへ。この日誕生日だった佐藤寿人は、「自分でシュートすることも考えたが、確率がいい方を選んだ。誕生日アシスト? 試合自体が誕生日にあったことがないので、初めてだと思います」と勝ち点1を粘り強さでゲットしたことを喜んだ。この日、J1通算200試合だったMF戸田和幸も同点ゴールの起点となった。「チームはどんどん良くなってきています。もうひとつ工夫してサイドから攻め込んだりすると面白くなると思う」と手ごたえを感じているようだ。

最後の一瞬の集中力の切れで勝利を逃した大分と、粘り強さで勝ち点1をもぎ取った広島。両チームとも今後の試合を戦い抜いていくためには、いい教訓となったであろう。

以上

2006.03.12 Reported by 森田みき
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