3月12日(日) 2006 J1リーグ戦 第2節
C大阪 1 - 6 G大阪 (15:06/長居/30,561人)
得点者:'2 フェルナンジーニョ(G大阪)、'40 西澤明訓(C大阪)、'60 フェルナンジーニョ(G大阪)、'65 フェルナンジーニョ(G大阪)、'81 マグノアウベス(G大阪)、'84 マグノアウベス(G大阪)、'86 マグノアウベス(G大阪)
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ここ数年、盛り上がる一方の大阪ダービー。しかも昨季は最終戦まで優勝を争った両チームの対戦に、試合前から大阪はヒートアップする。が、様々なイベントや告知活動を展開してこの日を迎えたC大阪にとって、あまりにも無残な結果になってしまった。
前半開始直後の2分、G大阪・右サイドの加地亮のクロスを二川孝弘が流し、ボールを受けたフェルナンジーニョがドリブルで突進。C大阪のDFをあっさり振り切ってシュートを放ち、早々と先制した。その後もG大阪がボールを支配、攻撃的MFの二川と遠藤保仁、さらに2トップがポジションを移動して自在にボールを回し、8分、17分と決定機を作り出した。
C大阪のほうは、ボールを取っても相手陣内に運ぶことがままならず、終始守勢にまわった。が、G大阪リードのまま前半が終了するかと思われた40分。右サイドにできたスペースをボランチの河村崇大が突破。折り返したところを古橋達弥が落とし、後方から飛び込んだ西澤明訓が豪快に蹴りこんだ。押されながらもC大阪が追いつき、拮抗した形で後半を迎えられるかに思われた。
ハーフタイムに、G大阪・西野監督は、「ポゼッションを取るのは当然。そこからしっかりとフィニッシュまで行け」との指示を出した。後半はまさにその通りの展開になった。
60分、中盤で遠藤が左にはたき、パスを受けた家長昭博がサイドを破ってセンタリング。中央に駆け上がっていたフェルナンジーニョが難なくプッシュしてあっさり勝ち越したのだ。そして、65分。G大阪にとっての3点目、C大阪にとっての3失点目で試合が決まった。相手のロングフィードをC大阪DFが痛恨のクリアミス。こぼれ球を拾った二川からパスを受けたフェルナンジーニョが決めて、「プロになって初めて」(本人)のハットトリックとなった。
C大阪・小林伸二監督は選手交代で何とか流れを変えようとした。FW柿本倫明、徳重隆明、MF宮原裕司をピッチに送り込み、攻撃を試みたが逆にカウンター攻撃を浴び、36、39、41分と続けざまに3失点。いずれもFWマグノ アウベスによるもので、G大阪は2トップがともにハットトリックを達成した。
G大阪・西野監督が試合後「だいぶよくなった気がする。ゲームごとにいろいろなチャレンジをしながら攻撃的なサッカーを目指してチームを作るなか、ゴールに直結する展開が出てきた」と、手応えを口にしたようにG大阪には進化が感じられた。昨季、タイトルを獲った3バックから4バックにチャレンジし、結果を出せたことは大きな自信になりそうだ。
一方のC大阪。終わってみれば6失点の大敗に、サポーターからは厳しいブーイングが飛んだ。「しっかり我慢ができなかった。ボールに対してコンパクトにいけなかった。チームとしてまとまりがなかった」。森島寛晃のコメントは反省に終始した。堅守を誇った昨季の面影はすっかり薄れてしまった。まだ2試合目だが、C大阪に大きな課題が突きつけられている。
以上
2006.03.12 Reported by 横井素子
J’s GOALニュース
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