3月21日(火) 2006 J2リーグ戦 第4節
草津 0 - 2 徳島 (14:04/群馬陸/2,439人)
得点者:'4 小林康剛(徳島)、'22 秋葉忠宏(徳島)
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「えー、一言ですね。弱いというしかない」。試合後の会見で草津・植木監督は、そう切り出すと、やりきれない表情を浮かべた。戦力差があるJ1降格組との過去2戦とは違い、互角の勝負が予想された今節の徳島戦。今季のJ2を戦う上での試金石とも言える試合での敗北は、植木監督に想像以上のショックを与えたはずだ。
開始わずか4分、ゲームのリズムを掴みかけた草津に「落とし穴」が待っていた。徳島は自陣で奪ったボールを右サイドから、左サイドへ素早く展開。左サイドでボールを受けた羽地からのセンタリングに小林が飛び込み、あっさりと先制点を奪う。「1、2枚浮いていたのに、だれにつくか迷いが出てしまった」とDF尾本は悔やんだ。
先制を許した草津だったがその後、島田が中盤から巧みなパスを連発。7分には吉本へスルーパス。8分には高田へ絶妙のボールを配給、ゴールにはならなかったが決定機を演出していく。「最初はシマ(島田)から、いい感じでボールがもらえていた」と吉本。ペースは再び草津に傾きかけた。
その流れを断ち切ったのは22分の徳島の追加点だった。チャンスと見るやゴール前に駆け上がった秋葉が、金からのアーリー気味のクロスに頭で合わせ、貴重な2点目を叩き出す。「今日は意識して前に出て行った。右からの攻撃の場合は自分が、左からの攻撃のときは挽地が上がることにしていた」(秋葉)。3列目からの攻撃参加に草津のDFは全く対応できなかった。
完全に気落ちした草津はその後、ボールキープはするものの、パスの精度が微妙に狂い始める。そして、単調な攻撃を繰り返しては、徳島のカウンターを食らう。高木の好セーブで失点こそ免れたが、徳島の決定機の数を見れば、2戦連続の大敗となってもおかしくなかった。高木は「攻守の切り替えが遅く、人が足りないシーンが多かった」と振り返った。
両サイドからのクロスで2失点した草津は、バイタルエリアでのマークはもちろんだが、サイドの守備にも課題を残した。相手のサイドに対応はしていたが、プレッシャーがあまりにも甘く、簡単にクロスを上げられていた。センターバック・鳥居塚の不在で「指示系統」がストップしていることも大きく響いた。また攻撃面では、シンプルにパスをつなぎゴール前まで運んでいく徳島に対して、草津は周囲の動き出しが遅く、有効なパスが出せなかった。
今季初勝利を上げた徳島。昨年5勝の草津に2勝を献上した鬼門とも言うべき草津のホームで初めて勝利を手にした。左サイドのポジションに入る羽地の攻守にわたる動きが目立った。また、草津・齋藤が「8番への対応が難しかった」と話すように、伊藤のポジショニングも光っていた。
敗れた草津は、この敗戦をどう受け止めたらいいのか。植木監督は「ゲーム中に問題点が修正できない点など、チームは成長過程どころか、まだ一歩を踏み出したばかりという印象だ」と話した。指揮官の苦悩とは裏腹に、リーグ戦は絶え間なく続いていく。連戦が続く過酷なJ2を戦い抜くには、敗戦を次に繋げていくことが必要となる。
以上
2006.03.21 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
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