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【ヤマザキナビスコカップ 名古屋 vs 甲府 レポート】甲府が3得点。1点を返すにとどまった名古屋は、まさかの完敗にリーグ戦へのダメージ懸念。(06.03.30)

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3月29日(水) 2006 ヤマザキナビスコカップ
名古屋 1 - 3 甲府 (19:01/瑞穂陸/4,301人)
得点者:'22 長谷川太郎(甲府)、'48 バレー(甲府)、'59 石原克哉(甲府)、'89 増川隆洋(名古屋)
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3日前のリーグ戦から、若手中心の大幅なレギュラー変更でナビスコカップ初戦に臨んだ名古屋。FW玉田が日本代表で不在のため、FW陣の変更は予想できたが、まさかここまで変わるとは。DF陣は大森、古賀、秋田、有村のベテランでしっかり固め、中盤は前節までのスタメンの中で残ったのはボランチ・金と左サイドハーフの阿部のみ。金の相棒は吉村に代わって須藤、右サイドハーフは中村に代わって山口、さらに2トップは杉本とケガから復帰の鴨川。スタメンではDFを除く全員が、ナビスコカップ「ニューヒーロー賞」の対象選手という、フレッシュな顔ぶれ。

序盤、甲府のアグレッシブさと運動量に翻弄されるも、ベテラン秋田らDF陣がコントロール。次第に落ち着きを取り戻し、攻め込む場面が続く。しかし、決定的なチャンスは生まれなかった。逆に、甲府が豊富な運動量とパス回しで名古屋の空いたスペースを突き、22分に先制点を挙げる。
ここから、名古屋は3日前の悪夢を払拭しようと怒濤の攻撃を仕掛けていった。特に目立ったのは右サイドバックの大森。普段は地味な印象だが、この日は金や山口らとポジションチェンジやパスを頻繁に行い、ゴール前まで迫っていった。惜しいシュートやシチュエーションも数多く演出したが、いずれもゴールには結びつかなかった。俊足・杉本の足が活きた場面も多かった。何度か甲府DFを振り切ってゴール一歩手前まで持って行くが、その後が続かない。前半終了まで、「パスは良く回っていたし、あとはいつシュートが入るかと思っていた」(山口)ほど怒濤の攻撃をしていた名古屋。しかし、ペナルティエリア付近でスピードダウンする場面が多く、ボールがゴールに届かないまま前半終了。

後半、またも最初にペースを握られた名古屋は、ゴール前でクリアしたボールを押し込まれ、早々に追加点を奪われてしまう。これで慌てたのか、その11分後、有村の裏を突いて抜け出したバレーに対し、GK川島がペナルティエリアギリギリまで飛び出すが、かわされてシュートを打たれる。万事休すのシュートだったが、ゴール前に戻った古賀がかろうじて足でクリア。しかし、悪いことは重なるものだ。このクリアしたボールは、またも甲府選手の前へ。ここに飛び込んだ石原に3点目を決められてしまう。

あとがない名古屋。フェルフォーセン監督は、疲れの見えた鴨川、阿部に代え、増川と片山を投入。またも増川のパワープレーで反撃を試みる。しかし、3点をリードしている甲府はバレーを下げて守備固め。そこをこじ開けようと仕掛ける名古屋だが、あと一歩の勇気が見えない。後半44分、やっとのことでボールをつなぎ、中央で受け取った増川が前を向いて振り切った右足でゴール。反撃はこの1点にとどまり、リーグ戦とカップ戦という大会の違いはあるもののホームで2連敗を喫してしまった。

この日の甲府は「いつもより動けていないし、今まででいちばん良くない試合」と大木監督が振り返る出来。決して完璧ではなかった。しかし「運動量と気持ちが上回った」と選手を称えたように、最後まで集中力を切らさず名古屋を翻弄した。まだまだ完成度は低いが、ハーフラインを越えると4〜5人がゴール前に走り込んで攻め込む波状攻撃、「あうん」の呼吸でつながるパス、多くのポジションチェンジ、恐れずに攻める気持ちが見えるサッカーが「面白い」と言わせる所以だとわかる。また、そこまで攻めていながら守備へ戻るスピードも速く、名古屋のカウンターを1度も許さなかった。
「決定機を作れなかったし、あっても決定力がなかった。あと少しというクロスやシュートが多かった。こういったポイントが自信を喪失させている」とフェルフォーセン監督は懸念する。しかし、今回、苦しみながらも流れの中でゴールを奪った。これには自信を持っていいと思う。この感覚、気持ちを次に、これからにつなげていけば、決定力がついてくるはず。今がどん底と考え、焦らず、じっくり、少しずつ、ここからはい上がっていってほしい。


以上

2006.03.29 Reported by 茂木美佐子
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