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【J2:第7節 山形 vs 神戸 プレビュー】連敗脱出をめざす両チーム、ホームの山形は神戸の猛攻をしのぎきれるか?(06.04.04)

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4月5日(水)J2 第7節 山形 vs 神戸(19:00KICK OFF/山形県)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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 前節、12位草津との試合で最下位脱出を図りたかったが、1-3と完敗。逆に勝ち点差を5に広げられ、J2内の格差拡大に一役買う結果となった。ここまで勝ち点には届かなかったが内容は右肩上がりによくなっていたことで、勢いに乗るための1勝を挙げようと戦ってきたが、その内容も草津戦では低調さを克服できずに終わった。運動量も勝利への執念も相手に上回られ、FW林の負傷による苦肉の策で前線に上げたDFレオナルドが1点を返すにとどまった。

 試合前2日間の雪のため、紅白戦を含む練習が十分できずに臨んだこと、雪の山形から一転、18度と気温が高いなかでの試合となったこと、第6節で2得点を挙げようやく目覚めたエースストライカー・レアンドロの負傷欠場など、ツキに見離された部分はあるが、そうしたハードルを乗り越えたチームにこそ勝ち点3をつかみ取る権利がある。樋口監督が草津戦後の会見で「自分自身も、選手も力不足」と表明したのは、4連敗という現実をしっかり受け止め再出発を図る決意だろう。

 山形がいる場所が泥沼ならば、求められるのはなおのこと冷静さだ。闇雲に足をバタつかせれば深みにはまるだけ。置かれた状況を把握し、確実な一手一手を、辛抱強く打っていかなければならない。と同時に、連敗の暗雲がもたらすチーム内のベクトルの分散も避ける必要がある。会見で樋口監督は選手の入れ替えを示唆する発言をしているが、中3日でどのような方向性を打ち出してくるのか、注目される。

 内容と結果に関して言えば、これだけのアンバランスもないというのが現在の神戸。ホームに仙台を迎えた前節では、シュート数26対10と圧倒しながらもスコアは0−1。徳島戦に続き連敗を喫した。ここまでJ2最多103本のシュートを放ちながら8得点、3勝3敗の五分という成績は、神戸にとって到底満足できるものではないだろう。

 後半途中からやや間延びする時間帯はあったが、バクスター監督が「一番しっかり組織的にプレーできた試合」と今季一番の太鼓判を自ら押すほど、仙台戦の内容は完璧に近いものだった。今季初先発となったCFバロン、CBエメルソン・トーメの起用が、それまでのチーム戦術の質をさらに上げることも証明した。組織的な素早いプレスからボールを奪い、豊富な運動量でスペースを突く前線に合わせて、中盤の三浦、小森田が配給。さらに、勝負どころと見れば両サイドバックも加勢する。バロン加入でトップ下に下がった茂木が、そのバロンを追い抜き裏を狙う動きなど、攻撃の全体的な質が向上。ディフェンスラインでも、エメルソン・トーメが高さとパワーで起点をつくらせず、危ない場面を減らしている。

 J2のどんな相手と戦っても大量得点差で勝てるだけのパワーを神戸は秘めている。3敗はいずれも、相手の倍以上のシュートを放ちながら無得点に終わったもの。あとは決めるだけ。3連敗阻止のカギはゴール前の精度だけ、と言ってもいいだろう。

 4月の上旬という早い時期にナイトゲームが行われることになったが、連敗脱出をめざす両チームの戦いが熱いものであって欲しいと願う。そうでなければ、スタジアムを包むであろう湿り気や冷え込みは、きっと耐えられない。

以上

2006.04.04 Reported by 佐藤 円
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