5月3日(水) 2006 J2リーグ戦 第13節
山形 2 - 2 愛媛 (13:04/山形県/5,811人)
得点者:'53 田中俊也(愛媛)、'63 財前宣之(山形)、'86 濱岡和久(愛媛)、'89 林晃平(山形)
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●樋口靖洋監督(山形):
「最後までゴールをめざして戦ってくれた選手に感謝したいと思います。それと、大勢のサポーターに駆けつけていただいて、劣勢のなかでも最後まで声援を送ってくれたことに感謝します。最後のロスタイムの1点は、選手の執念、それからサポーターの声援が実ったものと思っています。
愛媛FCは新しく昇格したチームではありますが、非常に組織的なチームで、中盤の25番(高萩)と8番(濱岡)は非常にクオリティが高くて、戦う前からいいチームだという印象を持ってましたけど、やってみて改めて、チームとしての完成度が高いチームなのかなと思いました。そういうチーム相手に、我々もしっかりとポゼッションするなかから、ブロックをつくった守備をどう崩していくかということで、我慢のゲームかなと試合前から思っていました。
実際、我慢のゲームだったと思います。そのなかで、カウンターから失点したんですけども、いつもよりも選手が慌てず、なんとかまずは1点を返すことができました。2点目を狙ったところでカウンターを食らったんですけれども、最後まで執念を見せてくれたということで、次の第2クールに向けて、追いついたということを評価し、次につなげていきたいと思います」
Q:第1クールを終えた段階での率直な感想を教えてください。
「勝ち点10しか取れなかったことは、不甲斐ない結果だと思っています。ただ、第1クールで全チームとやって、基本的にはどのゲームにも我々の戦い方である、しっかりと攻撃にいこうというサッカーを、90分をとおして半分、あるいは6、7割方できたゲームがあったし、少なくとも、90分のうちの半分以上は我々のゲームができたと思います。そういう意味では、どことやっても決して大きく差があるとは思っていません。
ただ、逆に言えばその90分のうちの3、4割相手の時間帯になったときに失点してしまい、ゲームをつくれない。と考えると、逆に言えば、どこのチームとやっても必ず勝てるというわけでもない。そういう意味では、非常に難しいシーズンになるだろうし、非常に難しいリーグになると実感しています。ただ、第1クールは勝ち点10しか取れていませんが、部分部分を修正するなかで戦い方をしっかり整理していけば、このあと各チームとまだ3回対戦がありますので、十分巻き返せる力を持ってやっていきたいと思います」
Q:監督の進退問題も持ち上がってくると思いますが、その辺はどうお考えでしょうか?
「持ち上がってくるかどうかは、私にはわかりません。私は与えられたこの仕事を、最後まで責任をもって、チームを前向きに、シーズンをとおして戦うだけです」
Q:先ほど「修正」という言葉がありましたが、第1クールが始まってから今までどういった修正をしてこられたのか、これからどういった修正が必要なのかを具体的教えてください。
「基本的には、攻撃にいく姿勢を常に持つサッカーを私はしたいし、そういう選手たちがいると思います。チームのスタートから攻撃のプライオリティという部分で、選手たちの意識を少し変えることをやってきました。そのなかで徐々に優先順位が整理でき始めたときに、カウンターをケアされたらもっとポゼッションのなかでクサビを入れていくとか、サイドチェンジをしたときにもう少しサイドバックと中盤の選手の絡みから突破する、といったことを徐々に変えてきました。第1クールの途中で、少しシステム的なところのいじりをしたんですけれども、そういったところが機能するゲームもあったし、ここ数試合かなり研究されてきているなという印象があります。我々が持っている選手のキャパシティを十分に認識したうえで、変化をつけていかなきゃいけないかなと思っています。
守備に関して言えば、しっかりと組織をつくって守るということは何も変わっていません。ただ、相手がロングボールを蹴るから少し下がろうとか、相手によって多少の変化を付けざるを得ないことはありますが、姿勢としては攻撃にいくためにできるだけ高い位置でボールを取ろうということで第1クールはやってきました。その結果、失点がかなり多くなっていると言うことを考えれば、多少ブロックをつくる位置を下げなければいけないのか、あるいはカウンターからの失点が多いということを考えると、その辺の対策をやっていかなければいけないなと感じています。
長くなりますが、第1クールは、なんとか我々の戦い方をやっていくなかで勝ち点を積み上げられればと思っていました。ただ、全チームと1回戦ったことで、各チームに何が通用して、何が通用しないか、何ができるかということも把握できてきたので、相手の良さを消しながら我々の良さを出すという変化を出していかなければいけないかなと思っています」
Q:シーズン途中から財前選手を高い位置で起用した理由は、そこへボールを集めて、ポゼッションを利用しながらサイド攻撃ということだと思いますが、財前選手のポジション変更はどうだったでしょうか?
「すごく機能したと思います。実際、彼があのポジションに入ってからポゼッションが上がりましたし、タメをつくることでサイドの選手が上がりやすくなったということを考えれば、すごく機能していると思います。ただ、いかんせんクロスボールからの得点、崩したあとの最後のところでどう決めるかというところで、前から言われています決定力不足は最大の問題かと思っています」
Q:今日の選手の動き全体をどう見ていましたか?
「動き自体は決して悪くないと思います。みなさんの目には、多少アグレッシブさに欠けると映ったのかも知れませんが、全体的にブロックをつくり、奪ってしっかりと組織的に戦ってくるチームに対して、多少慎重になった部分もあったと思いますが、動き自体は悪くなかったと思います」
Q:パスミスが多かったと思いますが、それはどういった理由でしょうか?
「それは、愛媛さんのポジショニングの良さですね。足元を狙うという意識を徹底して持っているな、うまく守られているなと思いました」
Q:今日も課題であるカウンターからの失点がありましたが?
「実際、カウンターから失点をしているわけですけれども、これは守備の問題ではないと思っています。当然、サッカーは攻撃と守備が一瞬で変わってしまう部分があるので、どちらかと言うと、失い方の問題で、その失い方は攻撃の問題になってくると思います。今日の2回のカウンターというのは、失った人間が悪いというよりも、全体の流れのなかで、そこでボールがスムーズに動いていれば、そういう事態になっていないと考えています。そういう意味では、カウンターの失点が多いんですが、それに対する対策として、いいポジションからスタートしようということは、今日はかなりできていたと思います。攻撃の部分を整理することが、カウンターを減らすことだと思っています」
Q:今日最初の交代が、先制点を取られてからの交代となりましたが、スコアが同点の時点で積極的に交代していくという考えはありませんでしたか?
「今日は前半の状態がよくありませんでした。レアンドロが、スペースを消されることで彼の持ち味が出ていませんでした。ベンチでは、後半の10分で動かなかったら変えようと話していたんですが、そうしたらその前の8分でやられたということです」
Q:試合を観ていると、パスミスがあったり、プレーが雑なように感じます。そういうところで、上位との勝ち点差がついているのではないですか?
「プレーが雑になる時間帯もあります。まずはそれを減らすこと。我々はプレーしているときはスムーズにボールが展開できていると思います。そこが続かないということが問題だと思うので、これはトレーニングのなかで出し手と受け手の問題を合わせていかなければならない。おっしゃるとおり、修正していかなければならないと思っています」
Q:今日の2失点目ですが、あの位置からのゴールを3試合続けて決められていますが、何か共通の原因があるのでしょうか?
「すべて3点ともカウンター気味にやられていますよね。それはさきほども言いましたように、ディフェンスの問題とは考えていません。失い方の問題でやられているのかなと考えています。仙台戦のゴールは風に乗ってしまった部分もあるし、鳥栖戦も今日も、素晴らしいゴールだったと思います。ゴールするほうを誉めるべき得点かなと思います」
以上















