5月27日(土)J2 第18節 山形 vs 水戸(14:00KICK OFF/山形県)
-ゲームサマリーはこちら-
-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
-J2勝敗予想ゲーム!27日14:00締め切り!-
----------
ポゼッションを基盤に攻撃に重きを置くチームと、守備をしっかり固めてカウンターを狙うチームの対戦は、先制した側が圧倒的な優位に立つ。失った点を奪い返そうとするには前掛かりにならざるを得ず、それは即ち、自らのバランスを崩し隙をつくることに他ならないからだ。山形と水戸の試合もまさにその典型的な例と言えるが、山形・樋口監督は、「守備の組織がしっかりしていて、相手の長所を消してくる。正直、J2で一番難しい相手」と水戸を警戒する。
水戸の第14節・札幌戦。それまでの2トップを捨て、FWアンデルソンを1トップとする新しいシステムに移行したまさにその試合で、アンデルソンがハットトリックを達成、第2クールの扉を華々しく開けた。さらに翌節は東京Vを1−0で撃破。愛媛にはオウンゴールを献上し敗れたが、前節・湘南戦では小椋の豪快なロングシュートを皮切りに3得点を挙げ、3−1と快勝した。センターバックの相次ぐ離脱という苦しい台所事情を補って余りある結果が続いている。
球際に強く、キープ力があるアンデルソンを1トップにした狙いは、彼が自由にプレーし、確かな起点となることで攻撃を組み立てることにある。が、この強烈な第1選択肢を持てたことによってカウンターの精度が増しただけでなく、残る選手が守備の時間をより集中できるようになるという相乗効果ももたらされている。4−2−3、あるいは4−1−4と、9人のフィールドプレーヤーがコンパクトに構えるため、意思の通わない、精度を欠くパスはたちまちその網にかかる。対戦相手にしてみれば、まるで蜘蛛の巣の向こうのゴールを狙うようなものだ。
「我々は守備のチーム。相手が来るとハマるが、来ないと上がれない」(前田監督、第16節・愛媛戦後のコメント)という水戸にすれば、山形のスタイルはまさに大好物ということになるだろう。
ただ山形も、今季初の完封勝利で3連勝を飾った前節までの勢いをここで止めるわけにはいかない。
第2クールに入ってからの3連勝は、やはりシステムの若干の変更をきっかけとしてもたらされた。開幕直前の林の怪我で実現しなかった林・レアンドロの2トップ先発が第15節にして遂に実現。サイドのスペースで起点となり、ゴール前ではクロスボールに鋭く反応する林と、林の復活で本職のMFに戻り、自由に動く中で質の高いクロスをピンポイントで供給し続ける財前、という図式が、攻撃における必殺技となっている。「自分が切り返したときの要求は常にうるさく言っている。レアンドロにしろ、(林)晃平にしろ、動き出しが早いのでボールを出しやすい」(財前)という成果は十分に発揮されている。ここに右サイドからドリブルで仕掛ける臼井が加わり、ボランチ永井もサイドでタメができればすかさずゴール前まで上がる。また、こうした攻撃が、集中力ある統制された守備によって可能になっていることも忘れてはならない。
水戸の守備網を崩すには一筋縄ではいかないが、ひとつ手がかりを挙げるとすれば個人技、特にドリブルだろう。前を向き仕掛けることで守備の網には必ず濃淡が生じる。そこでスペースを的確に突き、シュートまで持っていきたい。もしその前に奪われれば、その直後からアンデルソンまでの直通ライン寸断に全勢力を傾けることになるが、いかなる展開・状況になろうとも、90分を通してコントロールされた、辛抱強い試合運びが求められる。
今季開幕戦でドローに終わり、その後第1クールでは4連敗を経験している両チームが、好調を維持し上位進出をうかがうための大切な一戦。ともに「失点するリスク」と「無失点に終わるリスク」を抱えつつ、微妙な駆け引きとギリギリの選択のなかで繰り出すプレーひとつひとつが勝敗に直結する、緊迫度合いの高い戦いになることが予想される。そこに、両チームの好調を支えてきた運動量の豊富さが発揮されれば、さらに見応えのあるものになるだろう。
予報では、雨が試合に影響する心配はなくなったようだ。べにばなスポーツパークで今季ひとまず最後となるデーゲームは、14時にキックオフを迎える。
以上
2006.05.26 Reported by 佐藤 円
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第18節 山形 vs 水戸 プレビュー】ともに好調で今節を迎える山形と水戸・・・先制点をめぐる緊迫した戦いに注目!(06.05.26)
- 終盤戦特集2025
- アウォーズ2025
- 明治安田J1昇格プレーオフ2025
- 明治安田J2昇格プレーオフ2025
- J3・JFL入れ替え戦
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 2025 月間表彰
- 2025 移籍情報
- 2025 大会概要
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- 2025 Jリーグインターナショナルユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE













