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【U-19日本代表 インド遠征 vs U-19インド代表 第2戦】攻撃の連係に自信を深め、インド遠征を終了。(06.05.29)

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■U-19日本代表 インド遠征
5月28日(日)16:15(日本時間19:45)/F.Ground of Karnataka State FA
U-19日本代表 1-0 U-19インド代表
得点:61分  槙野智章(U-19日本代表)
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インド遠征の締めくくりとなる3戦目はU-19インド代表との再戦。結果は1戦目と同じく1-0という僅差での勝利。格下相手に物足りないスコアではあるが、試合のための調整を行わない疲労の中で行われた試合であることやピッチやレフェリングなどアウェイを体験できたことなど、少なからず収穫のある試合だった。「攻撃に関して成長が見られた」とU-19日本代表・吉田監督は手応えと共に今遠征を終えた。

U-19インド代表との再戦となったこの試合は、1戦目に先発したメンバーとここまで途中出場のなかったメンバーでスタート。「色々な組み合わせを見ている」としたFWはハーフナー(横浜FM)と森本(東京V)。中盤は右に田中(新潟)、左に梅崎(大分)、ボランチに柏木(広島)、青山(名古屋)、最終ラインは右から内田(鹿島)、槙野(広島)、福元(大分)、堤(浦和)。GKには林(流通経済大学)が入った。
前回と同じように、U-19インド代表が引いて中央を固めて守ってくることが予想できたためか、立ち上がりは上々。内田からのロングボールを森本が落とし、そこへ田中が走り込みシュートを打ったのがファーストチャンス。数秒のうちにまたも決定機が訪れる。柏木の展開から梅崎がキープ、エリア内の森本へラストパスを入れるもこれは打ち切れず。「引いた相手には一旦トップを使い、そこからサイドに開いて崩す」という共通理解を、インド入りしてから徹底的に深めてきたことがようやく実を結びはじめる。
これには、Jリーグに出場して自信をつけてきたハーフナーにボールが収まるようになったことが一役買っている。意外と言っては失礼だが、足もとにも収まり数秒の時間を作り出すポストプレーヤーとして機能していた。
また、柏木のパスが中盤でリズムを作り出す。運動量もあり守備に体も張れるため、その力を攻撃で発揮できず終わることもあった彼だが、今回は相手のレベルもあるが、攻撃の起点として存在感を感じさせた。

ただ、この試合の問題点は前回と同じく自分たちからリズムを崩していったこと。この試合はミスから、というよりも相手の激しいプレーにもファウルを取らないレフェリーに苛立ち、逆にファウルをもらう。「雰囲気も悪くなっていったから、後半はまずはイライラしないことから気をつけて入った」と田中。
試合を通しても、青山、堤、福元という守備陣が警告を出されていたのは気になるところ。AFCユース選手権の本番でも同様の展開は予想されるが、グループリーグの3戦を戦う上で不用意な警告は避けたいところ。このあたりのメンタルは反省、改善を急ぎたい。

この日も待望の得点は後半になるまで生まれない。しかも今回はセットプレーでの得点のみになった。そのシーンは後半16分、田中の右CKから。ショートコーナーを使ったこのプレーで山本(清水)が好クロスを上げ、中央のスペースに「遅れて入った」槙野がヘディングをなんなく叩きこんだ。このあと田中をボランチに回し、山本が右サイドに入る。さらに左には安田(G大阪)を投入し、攻撃的な4枚で中盤を形成するも追加点は奪えず。試合はこのまま終了した。

「中盤での動かし方も良くなってるし、攻撃に関してはカタール(今年1月の遠征)の頃なんかより良くなってるかな」と吉田監督。U-19インド代表との2戦はともに1得点。最終的なクロスの精度や得点力そのものは向上の余地がある。しかしそこに至る過程の共通理解を、フルメンバーで深めることができたことが今遠征の収穫となった。
一方で守備に関しては「3試合1失点だが参考にならない。相手のレベルもあるから」(吉田監督)と厳しい。攻撃に関しても、今回の相手だから出来たことではあるため、今後レベルの高い対戦相手にどれだけ実践できるかが問われてくるだろう。

U-19日本代表、次回は6月下旬にオーストラリアとタイに遠征、AFC内の新しいライバルに腕試しだ。特に今回の「小柄で素早いインド」とは逆の特性をもつオーストラリアにいかに挑むのか、今回の収穫のうち、何が生きることになるのか楽しみだ。


以上

2006.05.29 Reported by 了戒 美子
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