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【J2:第19節 愛媛 vs 鳥栖 プレビュー】主力を欠き緊急事態となった愛媛の守備ブロック。鳥栖の攻撃に耐え、ホーム2ヶ月ぶりの勝利を目指す。(06.06.02)

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6月2日(金)J2 第19節 愛媛 vs 鳥栖(19:00KICK OFF/愛媛陸)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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前々節の柏戦、前節の横浜FC戦と続いた上位陣との対戦で、愛媛FCは終盤まで食らいつきながらも連敗。勝点に手が届きそうで届かない試合展開、サポーターにとってはもどかしい状況が続いている。
その我慢の続く状況に耐え切れず、切れてしまったかのように横浜FC戦ではボランチの井上、ディフェンスリーダーの金守が揃って退場。開幕からスタメンフル出場を続け、堅守(現在11位ながらリーグ4位の19失点)を支えてきた守備の要を一気に2人欠くという非常事態となった。さらに、この試合で警告を受けた右サイドバックの森脇も、警告累積で今節は欠場。森脇に関しては守備だけでなく攻撃の起点にもなっていただけに、愛媛にとっては前節から主力3枚を欠くという厳しい状況となった。

そこで注目されるのが、彼らの代わりに起用される選手だ。ボランチの井上の位置には石丸が、DFの森脇の代わりは関根が有力だが、彼らは今季ここまで何度か出場経験があり、代役でなくともスタメン出場できる力を持っている。ただ、今の愛媛には金守に代わって守備を統率できるDFはいない。今節はその金守に代わって、サテライトリーグなどで調子を上げている新加入の橋垣戸が出場のチャンスをつかみそうだが、急造のディフェンスラインはぶっつけ本番の状態で不安は残る。
しかし、これまで控えに回っていた選手にとってはまたとないチャンス。「これまで試合に出ていない選手もモチベーションは高く、チャンスをつかむために準備をしてきている」と前節初スタメンとなったDF松下も、磐田から加入してまだ3週間だがチーム内に競争の雰囲気を感じ取っている。4月1日の徳島戦以来、ホームで2ヶ月以上勝利から遠ざかったチームにとっては、むしろこのスクランブル体制を荒療治で乗り越えたいところだ。

そして今節、この愛媛に立ちはだかるのは第1クールのアウェイ(4/18)で完敗した鳥栖。今季最多の4失点に、愛媛の望月監督をはじめ多くの選手が「第1クールのワーストゲーム」と振り返る屈辱の内容だった。その対戦でもゴールを決めた鳥栖のFW新居は、ここのところ途中出場ながら高い決定力で現在ゴールランキング2位。望月監督も「尹と新居のホットラインに仕事をさせない中盤のディフェンスが鍵」と鳥栖の攻撃に警戒を強めている。
ただ、その鳥栖も前節は仙台相手に5失点。追いかける展開にやむをえない部分もあった失点だが、セットプレーにもろさを見せた試合でもあった。愛媛としてはMF濱岡、高萩ら精度の高いキッカーがいながら、これまであまりその武器を生かすことができていない。FW田中やMF江後らの攻撃陣は持ち味を生かし、ペナルティエリア付近ではドリブルで積極的にチャレンジをしてセットプレーの機会を増やしていく必要もあるだろう。

いずれにしても、愛媛のサポーターは2ヶ月ぶりのホームでの勝利を待ち望んでいる。そのためには守備で耐え忍ぶだけでなく、4月22日の湘南戦以来ホームでは1ヶ月以上遠ざかったゴールが必要だ。この部分でも、前節初めてベンチに入ったFW川井健太が代役ではなく主役の座を奪う活躍をみせられるか。第2クールでチームが次のステップに進むために、愛媛は新戦力の台頭に活路を見出したいところだ。


以上

2006.06.01 Reported by 近藤義博
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