■日本代表 国際親善試合
6月4日(火)15:00(日本時間6月4日 22:00)/ドイツ・デュッセルドルフ
日本代表 vs マルタ代表
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今月9日に開幕するワールドカップ ドイツに向け、5月26日に直前キャンプ地のボン入りしたジーコジャパン。既に30日のドイツ戦も終え、初戦・オーストラリア代表戦(カイザースラウテルン)まで10日余りとなってきた。ボンの町中を歩いていても、ショーウインドーに日本代表ユニフォームや中田英寿(ボルトン)の写真、あるいは「ボンへようこそ」と日本語で書かれた看板などが飾られ、ワールドカップ本番が近づいてきたことが実感させられる。
だが、そんな日本チームを苦しめているのが季節外れの低温と雨。28日に初夏のような青空が見られた以外、現地は連日、鉛のような曇り空に覆われている。ボンの町を歩く人たちも革ジャンやマフラーを身にまとう重装備。それくらい寒いのだ。南半球へ行ったならともかく、6月のドイツでこんなに寒い日々を過ごすなど、日本選手たちは予想もしていなかったに違いない。
1日の午前練習時も気温は10度。日本で言えば2月末から3月初旬の気候だ。時折激しい雨も降り、多くの選手が長袖長ズボンにウインドブレーカーを着てプレーしていた。
この異常気象に真っ先にやられたのが中村俊輔(セルティック)。ドイツ入り当初から喉の痛みや咳を訴えていたが、ドイツ代表戦(レバークーゼン)翌日の31日にはついに発熱。午後練習を休んで点滴を打ったという。1日になって36度5分まで熱が下がり、トレーニングには参加したが「まだ体がだるい」と苦笑いしていた。4日には大会前最後のテストマッチ・マルタ代表戦(デュッセルドルフ)を控えているが、この日までにコンディションを万全にできるかは微妙だ。
中村だけでなく、他の選手たちも寒さに震えながら報道陣のインタビューに答えていた。三都主アレサンドロ(浦和)は「これ以上寒くはならないと思う」と前向きに話していたが、これで大会に入っていきなり温度が上がった場合を考えると非常に心配である。
そんな状況でも時間は刻々と過ぎていく。日本代表は1日も2部練習を行い、可能な限りコンディションを高めた。右足捻挫の加地亮(G大阪)が欠席し、右ひざじん帯を痛めた高原直泰(ハンブルガーSV)は別メニューの調整となったが、他の選手たちは全体練習に合流した。
9時半からの午前練習では、6対6のゲームとシュート練習に多くの時間を割いた。6対6のゲームは3グループに分かれ、1つのグループはボールを奪われたら抜け、奪ったグループと次のグループが対戦するというルール。これがなかなか白熱した。ドイツ代表戦で出番のなかったサブ組の小野伸二(浦和)や稲本潤一(ウエストブロミッチ)も懸命にアピール。激しくボールを取りに行き、攻守の切り替えを意識シたプレーをしていた。宮本恒靖(G大阪)は「全体にしっかいボールを追いかけてプレッシャーをかけるのが練習の狙いだった」と説明する。ドイツ代表戦ではセットプレーから2失点を喫したが、守りのリズムやバランス自体は良かった。それを維持させようとジーコ監督も考えたのだろう。
そして16時45分からの午後練習では、ハーフコートでの8対7+GKがメインのトレーニングとなった。
黄ビブスをつけレギュラー組に入ったのは、宮本恒靖、駒野友一(広島)、三都主アレサンドロ、福西崇史(磐田)、中田英寿、中村俊輔、玉田圭司(名古屋)、柳沢敦(鹿島)の8人が入り、もう一方のグループでは中澤佑二(横浜FM)、遠藤保仁(G大阪)、坪井慶介(浦和)、中田浩二(バーゼル)、小野伸二、稲本潤一、小笠原満男(鹿島)のフィールドプレーヤー7人とGK楢崎正剛(名古屋)がプレーした。
レギュラー組は積極的に前からプレスをかけ、ボールを奪ったら外を使いながら攻撃を組み立てる。ジーコ監督は彼らをしばしば動きを止め、プレスをかけに行く時のマーキングやポジショニングなどを身振り手振りで指導する。指揮官が守備の細かい部分に注文をつけるのは珍しい。それだけ本番が近いということなのだろう。およそ30分間の練習中には中田英と駒野が意見をぶつけ合う場面もあり、選手たちの攻守両面の最適なバランスを見出したいという思いが強く感じられた。
この後は攻撃陣がシュート練習を行い、サブ組はハイボールやクロスボールのクリアに徹底して取り組んだ。ドイツ戦でも中田英や柳沢が決定的な場面を逃していたが、この日も残念ながらシュートの決定率は高くなかった。本番まで10日余りでこの問題点は克服できるのだろうか。
予想外の寒さと数人の負傷者なども含め不安材料はまだまだあるが、チーム全体として見れば、完成度は少しずつ上がっている。こうして地道な一歩を重ねていくことがF組突破につながる。この先はより気を引き締めていかなければならない。
以上
2006.06.02 Reported by 元川 悦子
J’s GOALニュース
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