7月22日（土）J1 第14節 大宮 vs 甲府（19:00KICK OFF/駒場）
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4連敗中だった磐田に粘り勝った再開初戦から中二日、迎える再開第２戦は甲府をホームに迎える。大宮にとっては精神的にも、そして何より体力的に大きなアドバンテージとなるホームでの２連戦。苦しんで手に入れた磐田戦の勝利を順位のジャンプアップ繋げるためにも、甲府に勝利しておきたいところ。

一方の甲府も勝利への思いは同じだろう。前節は京都に３−１と快勝。J1元年の今年だが、前節の勝利で順位を一つ上げ１３位に。J2降格圏内に近づかないためにも、勝ち点差３で１２位の大宮に近づき、弾みをつけたいところ。

試合は、中二日で行われるため「戦術的に大きな変更は行えない」と前節終了時に三浦監督。来週も続く連戦も考慮しこの二日間はコンディション回復、調整に重点が置かれたのは両チーム変わらない。メンバー的にも大きな変更はなく試合に臨むことになるだろう。

注目点を挙げるとすると、前節の試合で甲府はバレー、大宮は桜井というエースに得点が生まれているというところだ。

バレーは１週間前のオールスターでも２得点と好調さを見せていたが、リーグ戦にもその勢いを持ち込んだいるようだ。バレーは「スペースを与えると怖い」（三浦監督）存在だが、一昨年まで共に戦っていただけに弱点も知り尽くしている。それは逆にスペースを与えなければ怖さは半減するということ。再開直前まで守備練習に比重を置きディフェンスラインにより守備色を強くした大宮のゴールをこじ開けるには一工夫必要だろう。また、今節は、そのバレーと公私ともに仲の良いトニーニョも累積警告明けでメンバーに復帰する見込みもあり対決は見物だ。

一方の桜井（大宮）は今季ここまで４得点。このチームの間違いなくエースなのだが先発はリーグ１３戦中５試合にとどまっている。すでに長い付き合いとなる膝の具合も見ながらの出場にはなるだろうが、少ない出場時間（680分）の中で決定的な仕事が出来る彼の先発定着は望まれるところ。「２トップとの関係を重視している」と右サイドに入る小林大との関係も良好。グラウ、桜井、小林大らのシンプルなパス交換から、相手を崩して得点をねらう。

ただ、大宮が気になるのは相変わらず一瞬の隙をつかれた失点があること。磐田戦でも、このチームが常に課題に挙げてきた立ち上がり後半開始１分の失点。「このチームにそんなところで集中力を欠く選手もいないし、みんなまじめなんだけど、何かがあるのかもしれない」と土屋。もはや言葉で説明できる事ではないのだろうが、「繰り返すと自信を失ってしまう」（久永）だけに、次こそは気をつけたいところ。

大宮は、８月に入れば上位陣との対決が待ち受けている。その前にこの４連戦、勝ち点を稼ぐチャンスでもある。

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2006.07.21 Reported by 了戒美子