今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【A3チャンピオンズカップ2006:G大阪 vs 千葉:G大阪レポート】『プライド』に賭けて、つかみ取った勝利。G大阪、2位でA3を終了。(06.08.09)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
●A3チャンピオンズカップ2006
8月8日(水)19:34/国立/15,145人
G大阪 2−0 千葉
■得点者:66' 遠藤保仁(G大阪)、81' 播戸竜二(G大阪)
----------

試合前日。選手たちは緊急ミーティングを開き、思い思いに言葉を発したと言う。
「蔚山戦があんな結果(0-6の敗戦)だったし、みんなでざっくばらんに意見交換をしよう、と集まりました。特にダメージを引きずってる感じも、練習で雰囲気が悪くなっていたことも、なかったんですけどね。ただ、もう一度、A3最後の戦いに挑むにあたって、チャンピオンチームというプライドに、自分たちのプライドに賭けて、最終戦を戦おうっていう確認と、これをJリーグに繋げていこうという確認をお互いにし合ったという感じです(チームキャプテンDF實好)」。
だから第1試合で蔚山現代が大連実徳に4-0で圧勝し、優勝の可能性が絶たれても選手たちの気持ちが揺らぐことはなかった。欲しいのは、いや、取り戻したいのはタイトルではなく、『自分たちの力』。そのことだけに意識を集中してキックオフを迎えていた。
先発メンバーは前回とほぼ同じ。ケガで離脱の橋本の代わりにMF明神を置き、FW播戸を前線に据えることでFW前田がMF家長の抜けた慣れない左サイドに張り出した。

序盤はやや引き気味の布陣。G大阪・西野監督によれば「前田は高い位置でプレーすることで持ち味が出る選手。決して守備的に入った訳ではなかった」らしいが、実際は高いポジションをとる千葉の両サイドを警戒してか、あるいはMF水野やMF羽生、MF佐藤らの裏への飛び出しを警戒してか、守備はいつもより下がり気味にポジションを敷き、ボールを奪ったらカウンターで一気に前へという試合運びが見られる。といっても得点の匂いを感じさせるようなシュートはほとんどなし。千葉のMF水野が前線でキレのある動きを見せたり、MF坂本がサイドから効果的に仕掛けたり、それに合わせたFW巻がサイドからのクロスに打点の高いヘッドで合わせたり、といったシーンを弾き返すこと、つまり守備においては前回崩壊した時とは違う安定感をうかがわせたものの、攻撃についてはFWマグノ アウベスとFW播戸が完全にマークされたこともあって、『らしい』組み立てはほとんどなかったと言えるだろう。

だが、そうした押され気味の展開ながらも0-0で前半を折り返せたことは、ある意味、G大阪に流れが傾いていたともいえる。というより、実際『スコアレス』で前半を持ち堪えられたことが、後半、G大阪の流れになっていったというべきか。後半開始から、リズムよく攻撃を組み立てていく。
そんな中、待望の先制点は66分。FWマグノ アウベスの突破が呼び水となり、絶好の位置で掴んだフリーキックを得たG大阪は、MF遠藤が千葉の壁の右から抜いてズドン。「コースもよかったし,泥臭く決められた」と本人も改心の一撃が千葉ゴールを襲う。その直後の69分にはMF明神の突破がPKを誘うも、MF遠藤の蹴ったボールは千葉GK立石の手中に。しかも、逆にカウンターを食らい、今度は千葉にPKのチャンスを与える。が、千葉MF阿部の蹴ったボールもまた大きく枠を逸れ…と、絶好のゴールチャンスを逃した両者。その後も激しく攻守を入れ替えながらゴールを目指す中、81分。G大阪のMF遠藤の右サイドからのクロスにニアでFW播戸が頭で合わせ、勝利を大きく引き寄せる追加点。以後も、終盤の千葉の猛攻にも落ち着いて凌いだG大阪が勝利をものにした。

チャンピオンチームのプライド。
今季幾度となく監督、選手から聞かれてきた言葉だが、それを本当に意識することができたのは皮肉にも、蔚山現代に0-6という歴史的敗戦を喫した後のこの日の千葉戦。どれだけ能力が高い選手を集めても、どれだけの攻撃力を持っていても、たとえチャンピオンチームでも、やるべきことをやり、全員が目の前の敵に『戦い』を挑まなければ、勝ちは簡単に手に入らない。チャンピオンチームのプライドとは、チャンピオンであることに甘んじることではなく、その栄光を真摯に受け止めて常に更なる向上を目指して戦いを挑むこと…。そのことを改めて思い知らされたG大阪のイレブンたち。当初の目標だった『タイトル』こそ手中に出来なかったが、Jリーグ再開に向け、意味のある大きな1勝を得て、今大会を2位で終了した。


以上

2006.08.09 Reported by 高村美砂
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着